新キャラクター情報もポロリ!? 『ぷよクエ』開発者インタビュー
2013-06-24 15:34 投稿
●開発と運営のキーマンふたりを直撃
4月24日にiPhone版が配信され、5月3日に100万、6月14日に200万ダウンロードを突破。さらに6月11日にはAndroid版が配信され、いまなお驚異的なペースでユーザー数を増やし続けている『ぷよぷよ!!クエスト』(以下、『ぷよクエ』)。ファミ通Appでは、開発と運営キーマンにインタビューを実施。本作のこれまでの歩みを振り返ってもらうとともに、今後の展望をうかがった。
開発ディレクター 井上雅之(いのうえ まさゆき)氏※写真左、文中は井上 | 運営プロデューサー 髙 大輔(たか だいすけ)氏※写真右、文中は髙 |
【シリーズ全体の活性化を願って 】
――まず最初に、現在の心境をお聞かせください。4月末のiPhone版配信開始から1ヵ月半ほど経ちましたが、感触はいかがですか?
井上:当初予定していたよりもハイペースでお客様が集まっているという実感はあります。そのぶんやることは増えていて、それに追いつくためにがんばっています。本来は6月くらいに100万ダウンロードに行けば、という目標はあったのですが、5月に達成してしまい、「行ってしまった……」という。
一同(笑)
井上:それだけ多くの方々に遊んでいただけれているので、それに応えられるように良質なアップデートを重ねていきたい、というのが現在の心境です。
――そうなってくると、運営にかかる負担や期待も大きいと思いますが。
髙:運営に対する期待は強く感じています。自分たちの想定よりもはるかに多くのお客様に遊んでいただけているので。いまは『ぷよぷよ』というネームバリューに頼っているところもありますが、『ぷよぷよ』もおもしろいけど、『ぷよぷよ!!クエスト』もおもしろい、と思ってもらえるように、並び立てるようなタイトルにしていけたらと思っています。
井上:本家であるアクションパズルの『ぷよぷよ』は、老若男女の誰もが楽しく遊べる半面、ある一定レベルを超えると奥深くストイックな部分もあり、遊び手を選んでしまう面もあると思います。本作ではゲーム初心者やライトユーザーを含む一般ユーザーの方にも遊びやすいゲームスタイルにすることをまず第一に考えていました。そして、本作を通じて『ぷよぷよ』の連鎖の気持ちよさや魅力的な世界観を知っていただき、『ぷよクエ』を遊んだ人が「本家の『ぷよぷよ』も遊んでみようかな」と思ってもらうことで、『ぷよぷよ』シリーズ全体が活性化していけばと考えています。
――なるほど。『ぷよぷよ』という土台があるとはいえ、ゲーム性はだいぶ異なる内容になっていますが、開発のコンセプトはどのようにスタートしたのでしょう?
井上:企画がスタートしたのは2011年の秋から冬ごろですね。当時『ぷよぷよ』が20周年を迎えたのですが、20周年記念作として、シリーズをひと総まとめにした『ぷよぷよ!!』をリリースしました。制作段階で既に決まっていたのですが、これまで家庭用ゲームにおいては、2年おきにつぎのぷよぷよ新作を発表してリリースしていましたが、新作を矢継ぎ早に展開するのは止めて、20周年記念作を長期的に販売して遊んでもらおうという話になっていました。その一方で、フィーチャーフォンのフリートゥプレイといったゲームが流行していて、スマートフォン向けのゲームも流行の兆しが見え始めていたこともあって、短時間で手軽に遊べる新しい『ぷよぷよ』を携帯電話で、という方針が決まりました。
――遊びかたや操作は本来の『ぷよぷよ』とはだいぶ違いますが、どのように制作は進んだのでしょう?
井上:スマホゲームでは“いつでも遊べていつでもやめられる”というスタイルが主流で、それ以外のスタイルはなかなか受け入れられにくいと思っていました。また、スマートフォンで遊べるアクションパズルの『ぷよぷよ』もリリースしているのですが、操作性の面で、タッチパネルで遊ぶ部分はまだ改善の余地がたくさんあることは承知していました。そこでゼロからゲーム性を考えたときに、まずは“片手持ち&親指だけで遊べる”ことを前提に仕様と考えました。企画当初はぷよ積んでいくようなゲームも検討していましたが、ゲームデザイン的にフィットしないのと、やはり一般のユーザーに遊んでもらうには敷居が高いのでNGという結論になりました。
――そこで生まれたのが、現在の“ぷよを消して連鎖を楽しむ”というスタイルなんですね。
井上:そうです。もともと『ぷよぷよ』には、ぷよを積んで連鎖を構築する楽しさと、もうひとつそれを消す、いわゆる“発散する楽しさ”がありますが、『ぷよクエ』では“発散する部分”に特化させたんですね。じつはこのアイデアは、15周年記念作『ぷよぷよ』のときに『ぷよぷよ!』公式サイトの“おたのしみ”コーナーで公開した『ぷよぷよ!スナイパー』というフラッシュゲームがもとになっているんです。このゲームは、問題形式のミニゲームになっていまして、フィールド内のぷよをどこかひとつだけ消して全けしを成功させるとつぎの問題に進める、というものなんですが、『ぷよクエ』ではこのシステムをベースとしつつ、一度に複数のぷよを消せるようするなどのタッチパネルならではの自由度を高める形でカスタマイズしていきました。さらにパズルに緩急をつけるために、『ぷよぷよ!スナイパー』や『ぷよぷよフィーバー』のフィーバーモードのようなパートも“だいれんさチャンス”として盛り込みました。
――そうして新しい『ぷよぷよ』の形が生まれたわけですが、逆に“『ぷよぷよ』らしさ”を守るために意識したのはどんなところでしょうか?
井上:まずひとつが、“同じ色のぷよが4つ以上くっついたら消える”という基本ルールですね。当時は3マッチパズルをベースにした作品が多数ありましたが、それは『ぷよぷよ』として違うなと。ふたつ目は、ぷよが弾んだり、くっついたり消えたりするときのぷよのアニメーションですね。じつはあの動きって、本家『ぷよぷよ』のプログラムをよく見てみると、信じられないくらい細かく作り込まれているんです。この“ぷよぷよ感”はしっかりと出さないと『ぷよぷよ』ではなくなってしまうと考えていました。
――細かい部分にそんなこだわりが詰め込まれているんですね。
井上:限界まで再現したくて、プログラマーと調整を重ねました「もうちょっとぷよっとさせたい」と(笑)。いつまでも調整が終わらないので、最後にはプログラマーに「いつまでやるんですか?」と言われたりして。
一同(笑)
井上:3つ目は、キャラクターの設定ですね。『ぷよぷよ』にはちょっぴり変わったキャラクターたちがたくさん登場しますが、認知度の高いキャラクターのイメージを崩さないようにするのはもちろん、新しいキャラクターにもそれぞれ専用のセリフを設定しています。そうすることで、初めて遊ぶ人にも『ぷよぷよ』の世界観や本作の世界観がより伝わりやすくなるかなと。
【あのキャラクターがいよいよ登場!?】
――新規のキャラクターもたくさんいますが、どのように設定を考えられたのですか?
井上:イラストはコンシューマーの『ぷよぷよ』チームのスタッフが取り仕切っているので、デザインはしっかりしています。あとは、新旧『ぷよぷよ』シリーズのキャラクターと同じく、どこかしら抜けたところがあったりコダワリがあったりと、しっかり個性を持たせることを意識しています。
髙:いまが最終形だとは思っていないので、ユーザーさんからいただいた要望も含めて、検討していきたいと思っています。ボイスの実装やプレイテンポの調整などは、現在検討中です。
井上:ユーザーの皆さんからの声は、毎日リストになって届いているので、すべて見させてもらっています。
――ちなみに、現状ユーザーから人気の属性はどれなんでしょうか?
井上:初期に選択できるキャラクター3人のユーザー比率は、アミティ4、シグ4、リデル2くらいの割合です。でも、属性という意味では、黄色と紫が人気ですね。このふたつは攻撃力を半減される属性がないので。ただ、最近は色というよりはスキルの内容で人気が動いている印象があります。
髙:私は、カードに対する興味が強いと感じています。“このカードのキャラクターが好きだから、このカードを育てる”という傾向が強いと思います。
――200万ダウンロードを超えてどんどん新しいユーザーが増えている状況だと思いますが、開発者の方から初心者へのアドバイスを送るとしたら、どのようなことがありますか?
井上:最初に獲得できる3種類のカードを強くするといいです。あとは、“タフネス”というリーダースキルがあると一撃で倒されにくくなるので、もしそのスキルを持っているカードを手に入れたら、強化していくといいかもしれません。
髙:あとはゲーム攻略のページにファミ通Appのまとめ記事がありますので、そこを見ていただければ!
――ありがとうございます!
髙:こちらとしても、初心者用の説明書のようなものを作ろうと準備しています。
――なるほど。今後の展望などはありますか?
髙:コンテンツを増やしたいと思っています。クエストの続きやもっと強い敵を入れたりとか。
井上:先日のイベントで、ギルドメンバーで協力して戦う形式の、かなりの強めの敵を出したのですが、そこで初めて有効とわかる攻略法や協力する楽しさについてご好評いただきましたので、今後はそういったイベントでしか味わえないおもしろさをさらに押し出せるようなイベントを考えていきたいですね。
――近々では、何かイベントの予定はあるのでしょうか?
井上:Android版も配信したということで、アルルを獲得できるイベントを用意しています! 楽しみにしていてください。
髙:ほかにもシリーズおなじみのキャラクターをどんどん出していこうと思っています。
――それは楽しみですね! では最後に、いま遊んでいるユーザー、これから遊ぼうと思っている人へむけて、それぞれメッセージをお願いいたします。
井上:遊んでいただいている方は、いつもありがとうございます。今後はイベントや新カードを盛り込んでいきますので、期待していてください。いただいたご意見に対しては、つねに検討して改善をくり返しています。『ぷよぷよ』ファンの方だけでなく、『ぷよぷよ』は敷居が高いと感じられていた方にも楽しんでいただけるものになっていますので、ぜひ試してみてください。
髙:サービスをしていくなかでもっともたいへんなのは、多くの人を集めていくことなのですが、そんな中で多くの方に遊んでいただいているのは、素直にすごくありがたいと感じています。『ぷよクエ』はここで完成というわけではないので、どんどんみなさんの声を聞いて、よりよいものを作り上げていきたいです。みなさんからのご要望も、つねにチェックしていますので「こうしてほしい!」というご意見がありましたら、ぜひ送っていただければ、できる限り応えたいと思っています。また運営としては、上級者じゃなければ遊べないという風にはしたくないので、初心者から上級者まで、幅広いユーザー層に遊んでもらえるような運営を心掛けていきます。イベントやカードの追加も今後もっとペースを上げていきたいと思っていますので、お楽しみに!
[関連記事]
【まとめ】『ぷよぷよ!!クエスト』攻略&最新情報 総合ページ
ぷよぷよ!!クエスト
- メーカー
- セガ
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(アプリ内課金あり)
- 対応機種
- iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPod touch (第4世代)、iPod touch (第5世代)、iPad 2 Wi-Fi、iPad 2 Wi-Fi + 3G、iPad (3rd generation)、iPad Wi-Fi + 4G、iPad (4th generation)、iPad Wi-Fi + Cellular (4th generation)、iPad mini、およびiPad mini Wi-Fi + Cellular に対応。 iOS 5.1 以降が必要 iPhone 5 用に最適化済み。
- コピーライト
- (C) SEGA / (C) SEGA Networks
この記事のタグ
関連記事
この記事に関連した記事一覧
『ぷよクエ』×『聖闘士星矢』コラボに登場する“キグナスノスノヒメ”を先行公開
2020-05-18 16:00『ぷよクエ』×『聖闘士星矢』コラボ開催! オリジナルイラストの“白鳥星座の氷河”を先行公開
2020-05-13 16:00『ぷよクエ』“ぷよの日2020”生放送公式生放送まとめ 『パワプロ』や『セーラームーン』とのコラボも決定!
2020-02-06 02:33『ぷよクエ』×『ハイキュー!!』コラボ開催! コラボオリジナルの“ヘド ver. 梟谷学園高校”を先行公開
2020-01-08 16:00
最新記事
この記事と同じカテゴリの最新記事一覧
『三國志 真戦』3.5周年記念キャンペーン実施中。4900以上の金銖をゲットできるチャンスも
2024-11-19 12:27【#コンパス】10月“からふる みつけた!”シーズン結果発表!全ヒーロー使用率&勝率ランキング
2024-11-11 12:31【#コンパス】ボンドルドが下方修正!移動速度とHSゲージ増加量が低下|2024年11月7日ヒーローバランス調整内容まとめ
2024-11-11 12:11【#コンパス】10月シーズン“からふる みつけた!”まとめ|報酬獲得ボーダーラインをチェック!
2024-11-06 14:41【#コンパス】場内コンテンツも充実のエンタメイベント!“#コンパス秋フェス in 京都”イベントリポート
2024-10-31 11:50