【注目アプリレビュー】『MEGAPOLIS』財政を管理しながらオンリーワンの理想郷を目指せ！

●いまもっとも注目されている街作りシミュレーション

住宅や道路などの施設を建築して人口を増加。街の収入を増やしながらメガ級の街作りを目指していくのが『MEGAPOLIS』の目的。スポーツセンターやカフェなど娯楽施設を増やし、住民たちが消費するお金を収入源にさらなる街の設備を開発していくシミュレーションゲームだ。

●電力や水源を確保してインフラの開発が重要

今作をプレイして早々、「こいつはすごい！」と膝を叩いてしまったことがある。それは施設や住宅を正しく機能させるためには電力などの資源が必要で、その上限を上回るものを建築できない仕組みだ。資金だけあれば好き放題に建築を進めていけるゲームとは異なり、風力発電や貯水タンクなどを増やして使用できる上限を高める必要がある。一見するととても制限のある開拓に思えるが、手持ちの資金と街の状況はつねにバランスが取れていて、とくに序盤は指示どおりに進行していれば安定した資源を確保できる親切設計。画面左に並ぶ項目が分かりやすく言えばクエストで、街の住民が要望する施設を建造することで経験値を獲得できるのだ。

▲資源の上限を確認しながら街の発展を進めていく。資金の確保が重要なので、カフェやマーケットなどインフラに該当する施設を建てて、入手できる資金源を増やしてみた。

●テーマを決めて施設のレイアウト

さまざまな依頼を達成していく過程で、プールつきの家や公共施設など多彩な建築物が土地を埋め尽くしていく。それを無作為にレイアウトするのもひとつのセンスなのかもしれないが、どうしても整理したくなるのが我が性分。そこで自分なりにテーマを設定して各建築物をまとめてみたので各テーマとイメージを紹介していく。限りなく勝手な脳内設定ですが、それもまた楽しみかたのひとつなのでお付き合いください！

▲まず、街の治安を守る警察署。正面にはパトカーを停める駐車スペースを確保してみた。本署の横にある像は“飾り”という項目で見つけた一品。表向きはのどかな街だが、強大な闇の国家権力で支配していることを象徴している。ちなみに、背後にあるのはハンバーガーショップとカフェ。本当はドーナツショップがいいのだが見当たらないので代案としてチョイス。これで海外映画によくあるハラペコ警官も安心。事件が起きたら慌ててコーヒーを落としながらパトカーに乗り込んでもらいたい。

▲おつぎは映画館とロータリー。レッドカーペットがあるのでセレブ向け＆ハリウッドスターが歩くだろうことを妄想。ロータリーにはリムジンが乗り付けられるスペースを設け、中央の噴水で高級感を増してみた！　もちろん庶民も気楽に映画を楽しめるようにカフェとバーガーショップを併設。みんなのご機嫌取りも大変なのだ。

▲こちらは警察署の左側に位置する工業地帯だ。風力発電で我が街は稼動していて、4つの産業施設が庶民の働きどころとなっている。ガーデニングもあり、ここで採れたトマトはセレブのなかでも注目される絶品。警察署の近くにあるのは、工場で多発する暴動の鎮圧が迅速に行えるため。肉体労働をする勇ましい男性諸君は些細なことでもすくに暴れだしちゃうってわけだ。また、夜になると治安が悪化するので、巡回しやすい位置に署を構えている。

▲こちらはビジネス街。いまだ発展途上でビルは少ないが、この街の経済は右肩上がりなので今後も拡散していくのは間違いない。中央にある白い建物はラジオ局。ここから街の情報がリアルタイムで発信され、ビジネスマンを含む多くの人間がバスケットコートでリフレッシュしている。白と茶色のストライプビルは広告代理店。ここではクリーンな情報だけでなく、街に暗躍する闇の組織を追う危険な部署もある。果たして正面に見える警察署は彼らの正義なのか悪なのか？　妄想が止まらない！

▲そして最後は美術館と複合施設が並ぶ場所。映画館とは道路1本挟んだ奥にあり、この街の娯楽が詰まっている。複合施設はショッピングモールのようなもので、生活用品なども多く取り扱っているのだ。なお、この最上階には市長、つまり自分が住んでいる。今後、より立派なビルが建てばその都度最上階が我が家になるというご都合主義な設定なのはご愛嬌！

●見よ！　この街にはまだまだ希望が詰まっている!!

街を拡張するには時間がかかるが、周辺を見渡すとすでに複数の施設が動き出そうとしているのが確認できる。西側、沿岸沿いには水中トンネルの建設現場。北側にある滝は水力発電の候補地らしく、それが達成できれば街の資源は大幅に強化されるのは間違いない我が町がどのように発展していくのか？　今後も動きがあれば継続してリポートしてみたいものです！（遠い目）

▲周辺には地形を活かした施設が充実している。序盤から巨大な資源を確保したいひとはこれらの建設を優先するといい。

●オラが街を身内に自慢したい！　しかし……

余談ではあるが今回紹介した街がある程度完成したある日のことを語らせてほしい。

自分には弟がいる。
3歳下のイケメンだ。

彼に今作のおもしろさを伝えつつ、我が街を自慢しようと部屋を訪問。鼻高々に、そして軽くドヤ顔でスマホの画面をチラつかせる兄。
すると、「あ、オレもやってるよ」と即答するので、仕方ないなぁという態度で彼の画面を見せてもらった。

きっとたいしたことはない。
「オレのを参考にするといいよ」
それくらいの上から目線で確認したのが下記の街並みである。

高層ビル多いな！
っていうか、「すげぇ」と声が漏れてしまったわけですよ。

この直後、当然ながら兄は言葉もなく、弟からビルの説明などを丁寧に受け、互いにフレンド登録を済ませたのは言うまでもない。

この街の未来には無限の楽しみと野望（弟より立派な街作り）が詰まっているのだ！

P.N.深津庵