【大塚角満の熱血パズドラ部!】第171回『猛省男の遺言(イベントリポート)』

2013-05-02 12:55 投稿

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●猛省男の遺言(イベントリポート)

もうすでにお聞き及びかと思いますが、4月29日に行われた“パズドラ感謝祭2013”のステージで、ひとり醜態をさらしてきました。詳細はあまり書きたくない……というか、イベント終了後にブログを更新できずにいたのは、ネット上のいろいろなところでこの日のステージの評価を見、改めて自分のショッパすぎる結果を再認識して、「もうパズドラのことは書けねぇな……」と、筆を置くつもりになっていたからなのです。

しかし、ダークサイドに堕ちていた3日間に、いろいろな人から励まされました。いわく、

「いままでの文章がウソじゃないことを証明しただけですw」

「そもそも、活躍できると思っていたことに驚いた」

「あんたがあの場で20000点出したりしたら、よっぽどドン引き」

「ぶっちゃけ、どんなプロセスだろうと魔法石はもらえるのでどうでもいい」

……って、ぜんぜん励まされてねえし!!!!

というわけで、頭にきたので復活することにしました。どうもありがとうございます。

……でも本当は2日前、1本記事を書いていたのですが、中目黒目黒から「こんな遺言みたいな記事を公開するわけにはいきませんと珍しくマジメに言われたことを、一応書き記しておきます。

というわけでざっくりと、4月29日のパズドラ感謝祭2013を振り返ってみよう。

この日、俺は朝の6時に起床して7時過ぎには家を発ち、イベント会場のプリズムホールを目指した。到着予定時刻は、午前8時。タイムアタックステージに出場する“チーム角満”の集合時間は9時だったので、かなり気の早い到着と言える。この行動の裏にあったのは、「きっと多くの人が始発で会場に向かい、早朝から行列ができている」という確信だ。そんなアツいパズドラーたちと少しでも多く時間を共有したいと思い、ちょっと早めに会場に向かったというわけである。

そして思った通り、プリズムホール周辺には、巨大なヘビを思わせる大行列が早朝から発生……!

最終的には25000人(!)もの人が詰めかけたと言うことなので、この写真は行列の一部をほんっっっっっっのちょっとだけ切り取ったにすぎないのだが、改めて『パズドラ』の起こしたムーブメントの大きさを再認識してしまったよ。そんな、熱気あふれる行列を呆然と眺めながら、俺はまったく違うことを思い出していた。

それは去年のいまごろに有明で開催された、『ラグナロクオンライン』のファン感謝祭の風景だ。じつは今回のパズドラ感謝祭のときも、併催という形で『ラグナロクオンライン』のファン感謝祭も行われていたのだが、去年のそれはまったく、今回と様子が違ったのだ。

当時、いまほどの盛り上がりは見せていなかった『パズドラ』は、『ラグナロクオンライン』のイベント会場の片隅に小さなブースを構え、来場者に“ポリン”を先行配信していた。ブースの規模で言ったら、おそらく今回の100分の1にも満たないくらい。長机をふたつ並べただけの質素な造りのブースで、スタッフさんが来場者ひとりひとりにポリンを配っていたのである。山本大介プロデューサーの顔を認識しているユーザーもあまりおらず、だからこそ俺は長々とブースの真横に陣取り、彼と長話をすることができたのだ。

いまでもはっきりと覚えているのだが、ここで俺は山本さんに、こんなことを言ったのだ。

 「いつか、パズドラファンに向けた盛大なイベントをやれるといいですねー」

このセリフを受けて、山本さんがキラキラと目を輝かせたのが忘れられない。

「ホントですねー! 遠くない未来に、絶対にやりたいですよ! その日が来たら、どうぞよろしくお願いしますね!!」

あれから1年が経ち、『パズドラ』を取り巻く環境は大きく変わった。そりゃあもう、恐ろしいくらいに。ネズミ算式にユーザーの数は増えてゆき、家庭用ゲーム機のタイトルでも片手に足らないくらいしか存在しない“社会現象”と言われるまでに成長を遂げる。その成果が、すっかり大きな箱となった会場を取り囲むパズドラーの姿……。その様子を眺めがら、俺は小さくつぶやいた。

 「夢がひとつ、実現しちゃいましたねえ、山本さん」

あのときの小さなブースを想うと、ちょっと涙ぐんでしまうくらい隔世の感があったよ……。

その後、怒涛のように過ぎ去ったイベントの数々は、あちこちにアップされている記事や動画を見ていただければ一目瞭然なので、ここでは逐一掘り下げることはしない。……掘ると、俺のグダグダっぷりが浮き彫りになるだけだしな。でも、“俺と仲がいいパズドラーだから”という理由で駆り出されたゲームクリエイターの松野泰巳さん(俺がもっとも尊敬するゲームクリエイターです)、イラストレーターのコザキユースケさん、声優の安野希世乃ちゃん芸人のはいじぃさんには感謝の言葉しかありません!! 本当に、ありがとうございました! お、俺が山本さんとの再戦で気持ちよく勝ってさえいれば……>< と、向こう10年くらいは悔やみ続けるので、どうかお許しを……。

そして、満を持して開催されたイトケンさんのライブも、数々のパズドラ新情報も、マックスむらいさんたちの大活躍も(マジでイベントを引っ張ってました!)、そしてメインのジャパンカップ決勝も鳥肌もののおもしろさで、ステージを見ているだけでアッと言う間に1日が過ぎ去ってしまった。最後、ステージの裏で見ていたエンディングで次回開催もほのめかされていたけど、実現したらぜひ、イチ記者としてしっかりと取材させていただこうと思います!w

最後に、イベントに関わったスタッフの皆さん、長く行列に並んでいた来場者の方々、長時間生放送を視聴していた皆様、心よりお疲れ様でした!

改めて、ショボいプレイをしてスミマセンでした!!

 

大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通、ファミ通コンテンツ企画部副編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズが2作品ある。現在、ファミ通.com上でブログ“大塚角満のゲームを読む”、“『ドラゴンズドグマ』で暮らす”、アメーバブログで“大塚角満のブログ”などを連載中
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