【超熱血パズドラ部】第1492回:ブライダルガチャの結果は
2024-07-16 11:25
2013-04-24 20:50 投稿
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●角満チームの女戦士
サタンにうつつを抜かしたことを書く前に、告知込みで皆さんにお伝えしたいことがあったんだ。
4月29日に開催される『パズドラ』の一大イベント“パズドラ ファン感謝祭2013”のステージに出させていただく……という話を以前書いた。当日、会場で行われるタイムアタックの全国大会“パズドラジャパンカップ”の露払いのような形で、我が角満チームと開発者チームが5対5で戦う……という催しなわけだが、恐ろしいことに我々が勝つと、全国1200万人のパズドラーに魔法石が配られる……ということまで発表されてしまった。
これ、報道を見た人は「うひょーーーー!! 魔法石キタコレ!!!」と躍り上ったことだろうが、出場する俺たちからするととんでもないプレッシャーである。「ままま、負けられなくなった!!!」ってんで鬼の形相で練習しているが、運要素も強いのでどうにもタイムが安定しない。……って、じつはネットに転がっているタイムアタックの動画を観て「……プレイが極まれば、運なんてほとんど関係ねえじゃん……」ってことに気付いたのだが、現段階ではまるで極まっていないので、神に祈ってばかりいます。
しかしチームリーダーたるもの、自分のことだけやっていればいいというわけではない。俺はタイムアタックの手を休めて、中目黒目黒にskypeした。
「例の角満チームの“女子枠”だけど、あの子は受けてくれたかね?」
すぐに目黒から返事が届く。
「大丈夫です! 出場してくれるそうです!!」
俺は心からホッとした。大役ゆえに受けてくれる人が見つからないんじゃないかと思っていた矢先だったので、第一候補と思っていた子が受けてくれて肩の荷が下りた気分になったのだ。
ちなみに、ちょっとだけ解説をしておくが、イベント当日は角満チームのほかに、“AppBank”のマックスむらいさん率いるチームも開発軍団と対決をする。当然、AppBankチームはガチの攻略部隊なのでツワモノが揃っているだろうが、ウチのチームは攻略とは無縁の、俺の友だちが集う仲良し集団である。でもだからこそ俺と目黒は、「バラエティーに富んだ、“おお!”と思われる人に声をかけよう」ってんで、コネクションを最大限に活かしてチーム編成をしたのだ。その面子は、
・女性声優
・お笑い芸人
・有名イラストレーター
・有名ゲームクリエイター
・アラフォーの編集者(俺のことだが)
となっており、じつに個性豊かなチームが完成したと自負している次第である。で、冒頭から書いている“あの子”ってのが女性声優を指しており、それが先日も当ブログに登場していただいた安野希世乃ちゃんだったわけです。
とは言え、彼女はパズドラ歴も浅く、コンボのセオリーも身についていないことから、イービルセレスによく似たマネージャーのS木さんから泣きが入った。「どうか安野を鍛えてください!!」と。そこですぐに個室の居酒屋に予約を入れ、“パズドラ個人授業”を開催する運びとなったわけである。
居酒屋に集合するとすぐに、安野さんが、「大塚先生! よろしくお願いします!!」と言った。そのひと言で俺は瞬時に相好を崩し、「うんうん^^ センセイに任せておきなさい^^^ 立派なパズドラーにしてあげますからね^^^^」とムツゴロウさん化する。その様子をシラケた顔で見ていた目黒はイビセレS木さんに向き直り、「こっちは勝手に飲んで盛り上がりましょう」と言って、店員呼び出しボタンをピンポンピンポンと連打した。
安野さんはじつにマジメに、パズドラのパズルに向き合った。これまで、“どのようにドロップを動かせば3つ並ぶのか?”という最低限のルールも知らずに遊んでいたとのことだったので、「L字にドロップが並んでいるときは……」、「互い違いの場合は……」、「壁際のドロップを並べるには……」などなど、ノートに図を描いて噛んで含めるように説明をする。
「大塚さん、勉強になってよかったですねぇ」
お通しとして出てきた菜の花とタケノコの煮つけをムシャムシャと食いながら、目黒が言った。それを無視して、安野さんに続ける。
「んじゃ、“無限回廊”で練習しよう。ここだったらスタミナを消費せずに、何度もトライできるから」(※注:このときは『パズドラチャレンジ』が配信されていなかった)
安野さんは素直に「はい!」と言い、無限回廊に潜っていった。
▲居酒屋授業の風景。
まずはとにかく、ドロップの動かしかたをくり返し教えた。ドロップが動かないようにボールペンのお尻で画面をなぞり、「これをこう動かすと……3連鎖になるよね」ってな感じで。それを聞いた安野さんは「ああ! ホントだ!!」と言い、ゆっくりとドロップを動かす。しかし、あまりにもゆっくりした動作のため時間切れとなり、コンボは発生せずに途中で止まってしまった。
「すいませーん、出し巻き卵とシーザーサラダ、あとカンパチの刺身おねしゃす」
俺の頭を飛び越えて、目黒が追加注文を出した。
俺は集中して、安野さんにドロップの動かしかたを教えた。すると次第に、ドロップのルートが見えてきたのか、「……こういう動かしかたはどうですか?」と安野さんのほうから提案するようになってきたではないか! うん、いい感じだぞ!
「すませーん、ジンジャーハイボールと、あと若鶏のザンギを追加でおなしゃす!」
再び目黒が定員を呼んで、いくつかの追加発注をした。俺は気にせず、安野さんと無限回廊に潜り続けた。
「えーっと、この場合は緑ドロップ動かそうか」(俺)
「はい!!」(安野)
「しぃましぇん、じんじゃーはいぼーるもう1個」(目黒)
「……あ! この場合は4連鎖も狙えるから……」(俺)
「わかった! この赤いドロップを……」(安野)
「あ! ここ、芋焼酎の赤兎馬ありますよ! しーましぇーん!」(目黒)
「…………よし、もう3連鎖はいけ」(俺)
「……ちょっとわかってき」(安野)
「この、春野菜の炊き込みご飯っておいしそう~^^ 頼みましょうか^^」(S木)
「頼もう頼もう!! さあ盛り上がってきたぞ~!!」(目黒)
って、おまえらうるせええええええええ!!!!!!
まあそんなこんながありながらも、2時間くらいはスパルタでドロップの動かしかたを伝授した。すると、やっぱり若いのだろう。まるで生まれたばかりのヒヨコの刷り込みのように教えたことを吸収し、安野さんはみるみるうちに上達。
「すごく楽しくなってきました! 毎日練習します!!」
という言葉とともに別れ、それから2週間が経過した3日前に“追試”と称して安野さんの腕前を確かめてきた。そしたら……!
「……え。マ、マジかこれ……。安野ちゃん、なんかスゴくね……?」
彼女のプレイにビックリした俺は心の中で、(ヤバい!!! これ、抜かれてるぞ俺!!!)と叫び、でも口では「ま、まあガンバッタね。ハハハ。お、俺ほどじゃないけど……」と言って、逃げるように帰ってきたのでした。そんな感じなので、どうか安野さんのプレイにもご期待を!
……さて、練習するかな(泣)。
▲2回目の授業のあとに、3人でパシャリ。左がフレイヤのような安野さん。真ん中のビッグダディのようなおっさんを挟んで、右がマネージャーのイビセレS木さん。
大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通、ファミ通コンテンツ企画部副編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズが2作品ある。現在、ファミ通.com上でブログ“大塚角満のゲームを読む”、“『ドラゴンズドグマ』で暮らす”、アメーバブログで“大塚角満のブログ”などを連載中 ※ゲームを“読む!”はこちら ※大塚角満のブログ (Ameba) |
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