【注目アプリレビュー】神は大雑把にドヤるのだ! 『僕は森世界の神になる』
2013-03-19 12:28 投稿
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●森の“神”となって生態系をコントロールせよ
『僕は森世界の神になる』は、神奈川電子技術研究所が開発したPC向けのインディーズゲームをもとに、ピグミースタジオがPlayStation Mobile向けにさまざまな機能を追加してリメイクした作品。プレイヤーは“森世界”の神となって動植物の生態系をコントロールしながら、襲い来る“キカイ”たちとの戦いなどの決められたミッションをクリアーしていく。今回は、新キャラクターや、ロックオンを始めとした機能の追加、マルチタッチ対応など多数の要素が追加された、この注目作のレビューをお届けしよう。
●神の仕事、それは“間引く”こと
本作の舞台・森世界では、さまざまな種の動植物が捕食や繁殖をくり返しながら生きている。そこにあるのは、まさに自然界そのままの食物連鎖の構造である。放っておいても動植物たちは勝手に繁殖していくが、特定の種が繁殖しすぎて世界のバランスが崩れてしまったり、外界からやって来る敵“キカイ”によって、滅ぼされてしまうこともある。プレイヤーは、そういった事態から森世界を救うために、“神”の力で世界のバランスを調整していくのだ。
▲マップ上の生き物たちは、時間経過や捕食回数などに応じて自動的に繁殖をくり返していく。プレイヤーは生き物たちにタッチして、彼らを“間引く”ことができる。
時間がリアルタイムで進行していくマップに対してプレイヤーが操作を行う、いわゆる“リアルタイムストラテジー”というジャンルに分類される本作。有名なところだと『ウォークラフト』や『エイジ オブ エンパイア』、『伝説のオウガバトル』など、やや難解な作品が多いジャンルであるが、本作の操作は簡単極まりない。画面をタッチして、触れた動植物を“キル”する(間引く)だけ。あとは、世界を見守るのみである。プレイヤーに間引かれた動植物は、種に応じた“養分”を出す。それが近くにある植物の種や動物の卵に一定数くっつくとそれらが進化して、新たな生物が誕生する仕組みになっている。その仕組みを利用して、捕食動物が植物や弱い動物を食い尽くさないように数を調整したり、動植物を進化させてより強い生物を誕生させて“キカイ”たちを倒すための手段とすることになる。
▲獰猛な肉食動物が増えすぎると、一気に食物連鎖のバランスが崩れてしまうことも。そうなる前に、数を減らしたりより強い種を作るためのエサにしてしまおう。
●計画的な種の進化が鍵を握る!
やることがシンプルなだけに、本作で求められるのは、プレイヤーの“計画性”と“判断力”。何しろ、ほとんどの生き物が、狭いマップ内でつねに食うか食われるかのギリギリのせめぎ合いをしているうえに、マップ外からは“キカイ”なる強敵が襲い掛かってくるのである。「○分後に×××が来るから、それを倒すために強い種を作ろう」と思っても、作るタイミングが早すぎるとその種がマップ全体の生態系を壊してしまって結果的に自滅してしまう、なんてこともよくある話。ただ流れ作業的に画面をタッチしていくのではなく、すべてがうまくいくギリギリのラインを見極め、計画的に種を進化させていく必要があるのだ。また、相手は生き物なので、いきなり明後日の方向に大移動を始めたり、捕食してほしいときに怠けだしたりと、時に思わぬ行動をすることがある。そうした時は、瞬時に判断して周囲の生態系のバランスを操作することも大切な要素となる。
▲基本的には、特定の種が多くなりすぎないように調整しながら、少しずつ強力な種を作っていくのが理想形。
さて、本作では、プレイヤーは唯一にして絶対なる“神”である。ただひとり、生きとし生けるものの生殺与奪の権利を握り、種の進化さえも思うがままに操れる。空島の神・エ○ルもかくやというこの圧倒的な力に、思わず「ヤハハハ」と笑みがこぼれてしまうほどだ(個人差あり)。しかし、神のスケールのデカさゆえか、画面上の生き物たち、とくに卵などは非常に小さいため、細かい狙いは外れやすい。せっかく育ててきた卵を間違って割ってしまうなんてことも日常茶飯事だ。
しかし、神たるもの、そんなことでいちいちクヨクヨすることはない。本作のミッションは、ほとんどがひとつ間違えれば詰んでしまうようなきびしい内容にはなっておらず、落ち着いて臨めば最終的には誰でもクリアーできる程度の難易度となっているからだ。だから、針の穴に糸を通すような精密なプレイなどは考えず、ある程度計画を立てたらあとは予想外のトラブルにだけ気をつけながら、大雑把に進めて問題ない。そして、クリアーに成功したら思う存分ドヤ顔で周囲に自慢してやろう。とはいえ、あまりナメてかかると痛い目を見ることもあるので、そのへんはホドホドに。
▲慣れないうちは、ついついハナ(植物)を野放しにして画面いっぱいに繁殖させてしまいがち。ハナは短時間でたくさんの種を蒔いてしまうので、操作ミスのもとになりやすい。特定の種を進化させるときなどは、あらかじめ邪魔にならない程度に間引いておくといい。
●ゆるキャラ風の巨大キャラクターも魅力
幼児向けの絵本に出てくるような、シンプルなデザインのグラフィックも本作の魅力。敵も含めて、なぜか体が大きくなればなるほどゆるキャラっぽい、カワイイ感じの姿になるので、進化のさせがいもあるというもの。一度進化させたことにある生き物は“Book”に収録されていつでも閲覧できるようになるので、コレクション的な楽しみかたもできる。
本作は、シンプルな見た目やシステム、そこそこの難易度が楽しめる割には短めのプレイ時間など、忙しい社会人でも気軽にプレイできるお手軽さが魅力。腰を据えてじっくり楽しみたい人にはやや物足りないところもあるかもしれないが、敷居が低く誰にでも楽しめるので、見た目からでも興味を持った人は、ぜひ遊んでみてほしい。
◆『僕は森世界の神になる』をプレイするまでの流れ◆
1:PlayStation Mobileを導入する。
専用のサイトにスマートフォンのブラウザからアクセスしてアプリをダウンロードしよう。ダウンロード時は右の画像の「提供元不明のアプリ」を許可するためのチェックを事前に入れておこう。
★PlayStaion Mobileのサイトへのアクセスはこちら
※対応機種に関してはこちらへ
2:PlayStaion Mobileにアクセス後、ストアにて『僕は森世界の神になる』を購入する。
アプリ購入にはSony Entertainment Networkアカウントへの登録が必須。本アプリ起動後にもアカウント情報を要求されるので、ID、パスワードを入力しておくとその先が楽になるのでオススメだ(下の画面参照)。クレジットカードやプレイステーション ネットワーク カード/チケットを準備してウォレットのチャージをし、アプリを購入しよう。
▲こちらがアカウント入力画面。まだアカウントを持ってない人は「新しいアカウントの作成」からアカウントを作れるぞ。
3:購入後、ライブラリーに追加されるアプリを起動
さきほど購入したアプリがライブラリーでダウンロードされるのでインストールを待とう。インストールが完了したら購入したアプリのアイコンをタッチすることでゲームが起動する。
★PlayStaion Mobileのサイトへのアクセスはこちら
※対応機種に関してはこちらへ
僕は森世界の神になる
- メーカー
- ピグミースタジオ
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 550円
- 対応機種
- 上記“対応機種に関してはこちらへ”のリンクを参照
- コピーライト
- (C)2013 Pygmy Studio
- 備考
- プラットフォーム:PlayStation Mobile
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