
沖縄のスタジオってどうなの? サマータイムスタジオに直撃
2013-02-15 11:00 投稿
●スマートフォンに魅力を感じて会社を設立
つい先日『沖縄ガーディアン』を配信したばかりのサマータイムスタジオは(⇒記事はこちら)、沖縄に本社を構える新進気鋭の開発会社だ。とはいえ、最初から沖縄に本社があった、というわけではない。そもそもサマータイムスタジオは、スマートフォン専用のゲーム会社として都内の九段下に2011年6月に設立。GREE向けスマートフォン用ゲーム『コインジャングル』など、いくつかのタイトルを開発したあとで、2012年12月に拠点を沖縄・北谷町に移し、今年から「驚異的なスピードで自社タイトルをリリースしていく」のだという。
開発に対する敷居の低さなどから、全国津々浦々にアプリの開発会社が存在することはご存じの通り。当然のこと、沖縄にもいくつかの会社があるようだが、このサマータイムスタジオは、ひときわ“沖縄”という地に対する思い入れがあるようだ。「これは、おもしろそう!」ということで、記者は一躍サマータイムスタジオのある沖縄へと飛んだ――といけばよかったのだが、そこは時間の都合&お金の都合(!?)もあり、メールインタビューという形で、代表取締役兼プロデューサーの弘津健康氏に訊いてみました。細かい質問にもひとつひとつご丁寧に答えてくださった弘津氏に感謝!
先ほども触れたとおり、2011年6月に設立されたサマータイムスタジオ。もともと代表の弘津氏は、国内のオンラインゲーム各社を経たのちに、大手家庭用ゲームメーカーに入社。オンライン事業やソーシャルゲーム事業、スマートフォンアプリ事業などを手掛けていたのだという。そのときにスマートフォンという端末に可能性を感じたことが、会社の設立につながり、大きな後押しをしてくれたのが、じつはゲームエンジンのUnityの存在。そのころはまだ、いまよりも知名度が低かったUnityと出会い、「実際に開発を進めることで、理想に近いゲームやゲーム会社を創ることの実現性の高さ」を実感し、会社設立に対する思いが強くなっていったというのだ。通常ゲーム開発は、各開発部署によって意思の疎通が分断されがちだが、「Unityの場合は、プランナー、デザイナー、プログラマーなどの各メンバーが、お互いの工程を理解したうえで、緻密なコミュニケーションを取れば取るほど、開発時間の短縮・効率化やクオリティーアップにつなげることができたゲームエンジンとして、当時、最大の魅力として感じました」とのことだ。
さて、スマートフォン専門のゲーム会社としてスタートしたサマータイムスタジオ。とはいえ、設立当初のスタッフは2名(!)で、軌道に乗るまでにはけっこうな紆余曲折があったと思われるのだが、事業は思いのほか順調だったようだ。その理由として弘津氏は、「資本金1円で立ち上げたばかりで、まったく与信もなかった弊社に、社内のあらゆる人を説得して、開発受託を投げていただいた4社のクライアント様のおかげです」と断言する。「この4社様は、IT・ソーシャルゲームでも最前線の企業様ばかりで、彼らと開発を進めていくことで、スマートフォンにおけるゲームマーケットを、国内だけではなくグローバル単位で知ることができ、開発技術のノウハウも、要求される開発スピードに合わせることで、圧倒的なスピード感で蓄積することができたのです」というから、どの業界も人と人とのつながりが大事なのだということだろう。
●“もっともすぐれた開発環境”を求めて沖縄に移転
そして、事業が軌道に乗りつつあったサマータイムスタジオに転機が訪れる。言うまでもなく、沖縄への本社機能の移転だ。この点について、弘津氏に率直に質問をぶつけてみると、「個人的に、沖縄には、サマータイムスタジオを設立する7年前に移住していた経緯があり、そのときに感じた数々のメリット(自然環境や、時間の流れ、文化など)が、国内におけるゲーム開発の拠点として、沖縄が最善の場所として認識をしておりました。ですので、設立していたときから、すでに沖縄への移転に関しては、計画の中に入っておりました」とのこと。じつは、サマータイムスタジオは本社移転の前段階として、2012年1月に沖縄県宜野湾市に開発スタジオを設立していたのだが、“もっともすぐれた開発環境”ということを考えた場合、本社の沖縄移転は必然の流れだったようだ。さらに、「支店であったりすると、“沖縄という素晴らしい自然に囲まれたオフィスから撤退する可能性があるのでは?”と懸念されるのを払拭したいという思いもあり、“ここ沖縄から世界で勝負する”ことの意思表示としても、本社を沖縄県北谷町に移しました」と、並々ならぬ決意を見せる。
とはいえ、いきなり沖縄に移転することで、スタッフのあいだに不満はなかったのだろうか? それに対し弘津氏は、「現在は、東京で採用したスタッフは家族も含めて移住が完了しており、全スタッフは、沖縄におります。また、現地採用のスタッフもおりまして、現在は、沖縄で採用したスタッフの方が多くなりました。東京から沖縄への移転に際しては、むしろ、ニヤニヤしながら、“沖縄ですか!?”と、全員が言っておりました。ですので、みな、いまでも、喜んでおります(笑)」とのこと。「不便なことを感じることはないか?」という、ちょっといじわるな疑問をぶつけてみると、「デメリット的なことは、とくに感じたことがありません。クリエイターにとっては、プラスになることが多い場所・環境であることを、日々実感しているところです」とキッパリ。
「沖縄の真ん中に位置し、近くには、アメリカンビレッジといった大型のショッピングエリアがあり、自然でいくと、アラハビーチという大きなビーチもあります。車で5分走れば、大きな映画館もあります。行きかう人々も国際的で、日本であることを忘れてしまう感覚になってしまう、そんな魅力ある街です」という北谷町。そんな、弘津氏のコメントを見るだけでも、北谷町がすばらしい環境であるだろうことが容易に想像できるわけだが、サマータイムスタジオのゲームでは、沖縄移転と同時に、興味深い取り組みを開始している。カフェ事業をスタートしたのだ。その理由について弘津氏は、「会社のキャッシュフロー(資金の流れ)のため」と語る。ゲーム会社の難しい経営ポイントのひとつとして、製作が長期化するプロジェクト(=高いクオリティーやボリュームを要求されるゲーム)を進めるときの、キャッシュフローにあるが、「家庭用ゲーム同様に、端末が進化し、ユーザーが増加していくことで、少しずつ長期化していくプロジェクトの相談が多くなってきている」というサマータイムスタジオにあって、いかに資金繰りをしていくかが大きな課題。とはいえ、主事業でのゲーム開発のリソースを他事業に割くわけにもいかず……ということで、新しいオフィスでの展開として、カフェ事業を発想したのだという。「ゲーム開発に直結できる、もしくは見聞を広げたり、クリエイターどうしの人脈を広げたりすることで、我々のゲーム開発に有益な事業を開始いたしました」のことで、これも沖縄に移転したことのメリットのひとつと言えるだろう。
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●沖縄を拠点に世界に響くゲームを!
沖縄に本社を移転して、“機は熟した”とばかりに、積極的に自社タイトルをリリースしていくというサマータイムスタジオ。「どんなに苦しい状況でも、全員で考えて、全員で笑顔で、ゲーム開発に毎日取り組んでおります」というサマータイムスタジオだが、「目標は、まずは沖縄から世界に響くゲームを出すこと。企業としては、売上やダウンロード数なども重要視するのは当然ですが、何よりもプレイしたユーザー様が納得してくれるようなゲームを、丁寧に1本1本提供していきたいと思っています」と弘津氏。「ゲームは、ストーリー、システム、ビジュアル、サウンドなどいろいろな要素が含まっている贅沢なコンテンツ。そこでプレイしたユーザー様が、ゲームから何かを得てもらえるような、そんな有意義な意味を、ゲームというコンテンツの中に入れられるゲーム会社として、成長してまいりたいと思っています」と志も高い。沖縄県からどのような良質なコンテンツが生まれるのか? 今後のサマータイムスタジオに期待したい。
最後に、配信したばかりの『OKINAWA TD』と、これからサマータイムスタジオがリリース予定の5タイトルの概要を、弘津氏に紹介してもらったので、以下にお届けしよう。
『沖縄ガーディアン』
■配信中
■価格:250円
「スマートフォンでのタワーディフェンスは、人気のあるジャンルであり、世界中の多くのユーザーに遊ばれているジャンルだと考えまして、日本メーカーによる日本を舞台とした本格的なタワーディフェンスを開発して、アピールしたいと考えておりました。そのときに、我々が、前沖縄・宜野湾スタジオに移ったタイミングもあり、沖縄が舞台となりました。そして、沖縄に残る伝承など、アジアと日本がミックスした感じで、大変に興味深い独特の文化があったので、そこをゲームとして表現してみた作品となります」
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『BitsBits×DRAGON』
■発売時期:2013年2月下旬
■価格:未定
「こちらは、子どもや女性など、おもにライトユーザー向けに、指一本で簡単に楽しんでもらえたら、という思いから開発がスタートしたプロジェクトになります。操作は、簡単で、指一本で、攻撃したいところをタップするだけのシンプルなゲームです。プレイヤーは、画面奥にある塔を守るために、画面手前から向かってくる敵国のBitsたちを、3匹のドラゴンの力を借りて、華麗に吹き飛ばします。しかし、そのドラゴンも、見た目は本物そっくりですが、じつは、Bitsたちが手動で動かしている作り物のドラゴンです。敵の部隊のフォーメーションを見て、1発で全員を吹き飛ばすとコンボ状態になり、それが続くと、一定時間ずっと攻撃し続けるフィーバーモードがあったり、敵もBits砲と呼ばれる兵器をくり出してくるなど、見た目もかわいく、それでいて、エフェクトなどが派手で爽快な、タワーディフェンスゲームとなっています」
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『AB(仮題)』
■発売時期:2013年3月下旬
■価格:未定
「この作品は、20メートル近くある巨大な悪魔たちに、自分の放った矢を、直接操作して倒すアクションゲームになっています。最後には、得体のしれない悪魔達の生みの親“マザー”と対決します。悪魔たちと戦う広大なマップの中には、行く手を阻む敵のオーブや、レア弓矢が入っている宝箱などが隠されており、単に悪魔たちを攻撃すだけではなく、空中を疾走する楽しみや、アイテムを探すという要素も入ったアクションゲームとなっております。また、グラフィック面では、水面の表現にて、リアルタイムで景色をレンダリングし、スマートフォンという端末上で快適に実行させるチャレンジなどもしており、あらゆる面において自社の技術力を高めるチャレンジングタイトルとなっています(ただ、オプションで、選択式になりますが、実際の端末でいきますと、iPhone4S以上や、GalaxyS2以上となってしまいますが)。
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『OC(仮題)』
■発売時期:2013年3月上旬
■価格:未定
「スマートフォンゲームのジャンルにおいては、定番のコインゲームジャンルになります。その多数のコインゲームの中でも、大量のコインの出現と、リアルな物理演算による処理、芸術的な美しさにこだわってみようと思いまして、オペラが演じられている劇場を、コインゲームの舞台としてみました。また、オペラの舞台ということで、舞台装置やギミックにもこだわっておりますが、コインゲームのシンプルな操作感などは、そのままで、新しいコインゲームをお見せできるかと思います。また、ステージ上で展開されるお話が、最終ステージになると、ボスが出てくるのですが、そのボスとは、ある方式にて、直接ユーザー様と戦っていただくという演出も加わっております」
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※画面は開発中のものです。仕様など変更の可能性もあります。
『G(仮題)』
■発売時期:2013年4月上旬
■価格:未定
「森の中で、はぐれたプレイヤーが、古い不思議な洋館にたどり着き、洋館の中を探索しながら、出口に向かうというゲームになります。ゲームシステムとしては、ステージ制になっており、昔流行したインベーダーゲームを、FPS視点にしたようなゲームになります。メインキャラとなるゴーストたちは、約50種類を想定しております。またステージごとに、ギミックや隠し宝箱などもあり、やりこみ要素も充実しております」
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※画面は開発中のものです。仕様など変更の可能性もあります。
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