LINE株式会社、Hangame株式会社が誕生か?

2013-02-06 17:36 投稿

●急速な環境変化に対応するために

LINEやハンゲームの成功などで、IT業界でも、もっとも注目度が高いNHN Japan。そんなNHN Japanが、会社分割を検討中であるとの衝撃のニュースが飛び込んできた。

分割を予定しているのは、NHN Japanが行うゲーム事業とウェブサービス事業。ゲーム事業は新設分割によって設立するHangame株式会社(仮称)が承継し、NHN Japanが引き続きウェブサービス事業を展開し今後LINE株式会社(仮称)に商号変更する計画だ。両社の代表はNHN Japan代表取締役社長の森川亮氏が務めることになる。会社分割の詳細については、正式に決定され次第、公表される。

NHN Japanの会社分割の目的に関しては、インターネット市場を取り巻く急速な環境変化に「柔軟かつ機動的に対応していく」(リリースより)ためとのこと。変化に対応するためにアグレッシブな姿勢を貫くNHN Japanの今後の動向に注目したい。

以下、リリースから会社分割の目的などの詳細を抜粋する。

1.会社分割の目的

NHN Japanは、2012年1月にハンゲーム、NAVER、livedoorを運営する3社(NHN Japan 株式会社・ネイバージャパン株式会社・株式会社ライブドア)を経営統合して以来、各事業間の相乗効果を発揮し当初想定していた以上の速さで事業規模を拡大 してまいりました。その一方で、当社を取り巻く環境は急速に変化し、PC・フィーチャーフォンからスマートフォンへのデバイスシフトが世界的に加速するな ど、インターネット市場に大きなうねりが生じています。
今回の会社分割は、このような事業環境の変化に柔軟かつ機動的に対応していく観点から検討 しているものです。各分野で競争力のあるプロダクトを開発・運営し、インターネット市場における新たなパラダイムの中心を先取りしていくことで、これまで 以上に各サービスの存在感を発揮していきたいと考えております。

2.新会社について

<Hangame株式会社(仮称)について>

ゲー ム事業を承継するHangame株式会社(仮称)では、ゲーム制作・運営組織を細分化することで優良なタイトルをスピーディーに投入できる体制を構築し、 引き続きスマートフォン・PC向けに高クオリティのゲームを提供してまいります。特にスマートフォン向けゲームでは、公開2か月で世界累計2000万ダウ ンロードを突破した『LINE POP』などの実績が示すとおり、LINEのゲームプラットフォームであるLINE GAME向けアプリ開発に大きな強みを保有しています。スマートフォン向けでは引き続きLINE GAME向けにゲームアプリを制作・運営していくほか、独自ブランドでの展開も国内外で行っていく予定です。
またPC向けでは国内シェアNo.1のオンラインゲーム事業を一層強化し、さらなるシェア拡大を目指してまいります。

<LINE株式会社(仮称)について>

LINE、 NAVER、livedoorのウェブサービス事業を承継するLINE株式会社(仮称)では、このたびの会社分割を通じ、今後はLINEを機軸事業とし て、国内外でのサービス展開・プラットフォーム展開の加速化を図っていく計画です。また、NAVERにおいては、国内No.1キュレーションサービス NAVERまとめを主体として既成のサービス概念にとらわれない革新的サービスの推進を図るとともに、livedoorは現在国内No.1のブログサービ ス事業およびポータル事業の更なる成長を目指すことにより、NAVER、livedoorの両ブランドを通じ国内No.1メディアとなることを目指しま す。
さらに、LINE事業の海外展開強化を目的に、LINE株式会社(仮称)の子会社として、NHN Corporationと合弁でLINE PLUS Corporationを設立いたします(出資比率はLINE株式会社(仮称)が60%、NHN Corporationが40%)。

なお、Hangame株式会社(仮称)ならびにLINE株式会社(仮称)の代表はNHN Japan代表取締役社長の森川亮が引き続き務めます。

※NHN Japanの公式サイトはこちら

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