【超熱血パズドラ部】第1492回:ブライダルガチャの結果は
2024-07-16 11:25
2013-01-30 19:03 投稿
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パズル&ドラゴンズ
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●パズドラ部三銃士の大勝負
男には、四の五の言わずにガチで勝負しなければならないときがある--。我らが熱血パズドラ部の面々にとって、今日がまさにその日だったのだ。
相手は、ヘラかゼウスかヴァルキリーか。
……いやいや、そんなものではない。現時点の最凶ダンジョンを超える“その存在”に、我々は挑まなければならないのである。
「準備はいいか……? やるからには、絶対に負けるわけにはいかねえぞ……」
俺が言った。極度のプレッシャーと恐怖のためか、声が少し震えていたかもしれない。
「やりましょう……。やってやりましょうよ! 俺たちが力を合わせれば、越えられない壁なんてありませんから!!」
いささか芝居がかったセリフながら、目黒の発言には説得力があった。これを受けてハイネ鳥居も、「そうですよ! いけますとも!!」と強く頷く。……だよな! どうにかなるよな!! 仲間ふたりの言葉を頼もしく聞きながら俺は「うおおおしっ!!」と雄叫びをあげ、“その存在”にツイと近寄った。
我々3人の前に突如立ちはだかったのは、こんなモンスターである。
ぷらいず~~~ん
そう!!! パズドラのぬいぐるみが入ったクレーンゲームですよダンナ!!! こんなのを見てしまったら、熱血パズドラ部の代表(?)として素通りするわけにいかねえじゃねえか! 俺、両替ホヤホヤの500円玉を握りしめながら、プライズマシンにツバを飛ばしまくる。
「俺は獲る!! 絶対に獲る!! もう獲るってことまで俺は言う!!! 待ってろよブラッキィ!!! いますぐそこから出してあげるからね><」
じつは俺、クレーンゲームには並々ならぬ自信がある。はっきり言って、プロ級(そんなのあんのか?)の腕前だと確信している。なので、パズドラの御三家(ティラ、プレシィ、ブラッキィ)がプライズマシンの景品(約30センチのビッグぬいぐるみ!)になると聞いたときから、「いざ鎌倉!!」って感じで逸って逸ってしかたがなかったのだ。そこで目黒に、「パズドラのぬいぐるみが入っているプライズマシンを見たら、ガチで挑むつもりだ」と話したところ、「じつは俺も、クレーンゲームにはうるさいですよ。1回目はクレーンアームの状態を見るために“捨て”で臨むくらいですからね」と意欲満々。この日の大勝負につながったというわけだ。
決戦のステージとなったプライズマシンは、アームでガシッとぬいぐるみをつかむ“ノーマルタイプ”ではなく、ピンポン玉の上に乗ったストッパーを片腕アームでズラして外す(説明ムズすぎる!)、非常に難度の高いタイプであった。「クレーンゲームにはうるさい」と言うわりに「??? これ、どうやったら景品がもらえるんすか?w」と不思議顔をしている目黒に、俺は低い声で説明する。
「ピンポン玉の上にあるストッパーをズラして外さなきゃいけないんだけど……これ、きびしいんだわ。ピンポン玉がやたらと粘着力高くて、そうそう簡単に外れないんよ……」
俺には、苦い思い出があった。
毎年、俺は気の置けない仲間と盛大な忘年会を行っているのだが、そのときに必ず“角満カップ”というゲーム大会を開催する。競技は、テレビゲームのタイムアタックだったり、カードゲームのトーナメントだったりするんだけど、お約束の賞品として“角満が自腹で獲ってきたプライズマシンのぬいぐるみ”がラインアップされているのである。
数年前の年末、賞品用のぬいぐるみを獲るためにゲームセンターにくり出し、このピンポン玉タイプに挑んだことがあった。しかし、ナゼかその日は調子が悪く、ノルマの5個を獲るまでに費やしたお金は30000円強……。
「俺のどこがプロなんだ……。もうこの世界から引退しよう……><」
心に大きな傷を残し、以後しばらくはプライズマシンに近寄ることもしなかったのだ。
そんな“天敵”とも呼べるマシンではあるが、逃げるわけにはいかない。それにあのときは“たまたま”調子が悪かっただけで、今日はすんなりといける気がする。そこで俺は努めて明るく、目黒と鳥居に宣言した。
「1回や2回では絶対に獲れないと思うけど、1000円ありゃいけるんじゃないかな。わりと余裕かもしれんよ」
パズドラ部の後輩たちは、目を輝かせた。「おおおお!!w 期待してます!!」。
そして--。
「……アッと言う間に2000円分が消えた……。どうなってんだこりゃ……」
ここで、目黒が立つ。「選手交代!! 俺が後を引き継ぎますよ!!」。
そして……。
「うううう……。だ、だいぶズレてきましたけど、なかなか落ちねえ……。俺の2000円が……」
不甲斐ない先輩の惨状を見て、鳥居が立ち上がった。
「僕も参戦しますよ!! クレーンゲームは苦手ですけど、がんばります!!」
力強い後輩のセリフを受けて、先輩ふたりは大いに感動……はせず、俺と目黒は口汚く鳥居に言った。
「やい鳥居!! もしもここで獲れたとしても、功績はここまでズラした俺たちだからな!!! 勘違いすんなよ!!!!」
どんだけ人間が小せえんだって感じですがね。
しかし、残念ながら鳥居の健闘もまったく通じず、再び俺と目黒が交互にプレイすることになった。
吸い込まれる資金……。
でも少しずつ、確実にズレてゆくストッパー……。
「何と言うか……悔しいですけど、この“寸止め感”はそそられるものがありますね……」
目黒が言った。まさに、俺も同じようなことを思っていた。
「うむ……。なんかこの感覚、恋愛のソレに似ているな……」
プライズマシンでそこまで悟れれば、元を取ったも同然だろう(苦笑)。
そんなふたりのサイフから看過できない数の1000円札が消え、「マジでこれが最後だからな……」と言いながら俺がプレイしたとき、ついに歓喜の瞬間がやってくる。
ゴトンッ!!!
30センチもある大きなぬいぐるみが、マシンの取り出し口にゴロンと転げ落ちてきた!! もちろん、それはブラッキィ。プラントアーミーズの一員を、ついに獲得することに成功したのである!!!
「うおおおおしっ!! ブラッキィゲットォォォォオオ!!!」と俺。
「おっしゃああああ!! やっと終わったあああああ!!www」と目黒。
「すげえええええ!! 獲れるもんすね!!!!!」と鳥居。
いい歳したおっさん3人が、ぬいぐるみ片手にプライズマシンの前で躍り狂っている姿はさぞかし異様だったろうが、目的を果たせた喜びはことのほか大きかったのだ。
編集部に戻ってきて、せっかくなので記念写真。
我々がいくら投資したのかは……。
……墓場まで持っていくことにします(苦笑)。
大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通、ファミ通コンテンツ企画部副編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズが2作品ある。現在、ファミ通.com上でブログ“大塚角満のゲームを読む”、“『ドラゴンズドグマ』で暮らす”、アメーバブログで“大塚角満のブログ”などを連載中 ※ゲームを“読む!”はこちら ※大塚角満のブログ (Ameba) |
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