【注目アプリレビュー】アジアで100万ユーザーを突破した本格シミュレーション『雄覇天地』で、三国時代を平定せよ!
2012-12-28 12:00 投稿
●高い完成度の裏に隠された、独特のユーモアセンス
『雄覇天地』は、中国や台湾、東南アジアなどのアジア圏内で絶大な人気を誇る戦略シミュレーション。プレイヤーは緻密に再現された三国時代の版図を塗り替えるべく、ひとりの将として行動することになる。今夏には日本語版が登場し、国内でも着々とユーザー数を伸ばしている。ゲームの出来はとてもよく、やり込み甲斐のある内容に仕上がっている。大きくは、シナリオを進めながら進軍する“征戦”、城下町を発展させる“主城”、城の周囲の地域を治める“城外”、中原全域を舞台に連盟戦を行う“天下”の4つのモードで壮大な戦いを楽しめる作り。国産のストラテジーにはあまり見られないシステムも多く見られ、グラフィックも美しい。もちろん、ユーザー同士が“連盟”を組んで戦う団体戦も用意されている。
▲500人以上の三国武将が登場。仲間の武将も装備、スキル、 陣形、さらには装備の合成などでカスタマイズできる。 |
また、これらとはまったく別次元のおもしろポイントがある。本作をプレイしていると、何とも言えない違和感のような感覚がこみ上げてくるのだ。その感覚の正体は、ローカライズのテキストにある。テキストの意味がわからないわけではない。しかし、あまり使われることのない変わった言い回しが多く、非常にユーモラス。こうした要素で衆目を集めるのはこちらとしても本意ではないのだが、本作が醸し出す独特の雰囲気は、このローカライズのセンスが間違いなく影響している。ここではあえて、本作の注目ポイントとして推しておきたい。
▲とくに話し言葉の表現に注目してほしい。システムメッセージでも 口語文が含まれると途端に雰囲気が変わってくる。 |
チュートリアルは丁寧に作られており、基本的にはこれに従っていればゲームはサクサク進行する。ただし先述の件に加えて、できることが非常に多いこともあってか、いざ自由になった際には何をすべきかで悩むことがとくに序盤は多かった。そこで、今回は本作を遊ぶにあたって覚えておきたいこと、あるいは仕組みを知っておくと楽になることなど、始めたばかりのユーザーが疑問に感じそうなところをピックアップして解説していきたい。まずは征戦と主城のふたつのコマンドをきっちり理解することが先決だ。
▲ゲームが進むにつれて新たなコマンドがどんどん増えていく。 内政に相当する主城では、施設のレベルアップで機能が拡張されていく。 |
●征戦の心得:実行のたびに軍令と兵士数が減少
征戦は、シナリオを進めながら敵武将の領地を進軍するメニューで、自部隊と配置された敵部隊が戦う。最初はほぼ負けることもなく、なおかつ連戦できる。そのため、無限に実行できるように錯覚するかもしれない。だが、戦闘のたびに兵士の数は減り、“軍令”も1枚消費する。軍令は15分に1枚ずつ自動回復するほか、一部の戦闘でも報酬としてもらえる。また、級(レベル)に応じて所持上限も増えていく。
基本的に征戦の戦闘結果にはランダム性がほぼなく、勝てないときは何回戦おうと勝てるようにはならない。その際は、主城で軍機場→レベルアップ、科技→攻撃、機能→武将→レベルアップなどで戦力を増強するといい。しかし、それぞれに銀錠(通貨)や軍功が必要になる。最終的には、こうした資源の回収スパンも考慮に入れていくことになる。
▲勝てなくなったときには、武器の合成や強化、軍機場のレベルアップ、 武将の昇級などを行い、武力を高めてから再挑戦しよう。 高確率で装備品をドロップする部隊もあるので、そこで稼ぐのもいい。 |
●主城の心得:官府のレベルを早めに上げよう
主城は城下町を発展させる内政メニューで、発展の度合いに従って新しい施設がどんどん建てられるようになる。また、特定のレベルに達することで、新しいコマンドが出現する施設も多い。意外に見落としやすいのは、レベルアップできる施設は原則としてふたつまでということ。レベルアップ後は、決まった冷却時間を置かないと再度レベルアップできず、同じ施設にばかり目をかけていると、ほかの施設にまったく手が回らないなんて状態になりやすい。なお、冷却時間はほかの多くのメニューにも存在する概念で、通貨を支払うことで即座に冷却を完了できる。
いちばん奥にある“官府”がすべての施設の上限レベルに影響すしていることも重要なポイントだ。わかりやすく言うと、官府のレベルが10であれば、ほかのすべての施設はレベル11以上に成長させることができない。とくに、征戦での勝率にも深く関係している“軍機所”は、官府とセットでなるべく優先的にレベルを高めていきたい施設だ。
●できることは多彩! とにかく試してみることが大事
ほかにも生産力を高める農地・鉱山を占領する個人戦の“城外”、ユーザー同士の集まりである“連盟”どうしの戦いが楽しめる“天下”、報酬つきのお題をクリアーする“任務”、さまざまな特典がもらえる“イベント”などさまざまな要素が含まれている。武将の訓練、武器の合成、毎日規定回数収入を得られる“徴収”、兵士を雇い入れる“徴兵”、特定レアリティの武将を獲得できる“武将令(ガチャ)”など、じつに多くのメニューが存在している。
▲施設は決まった条件を満たすと自動的に建設される。どの施設をどうレベルアップするかで、城下町の様相がガラリと変わる。 |
重厚かつ壮大、繊細かつ緻密。そんな印象がある一方で、どこか混沌とした熱気を放っている『雄覇天地』。ゲームの仕組みが理解できるようになるにつれて、がぜんおもしろさが増していき、いずれはやんちゃなローカライズも愛すべき“味”として受け入れることができるようになるだろう。ともあれ、ゲームのクオリティは非常に高い作品なので、一度遊んでみてほしい。
雄覇天地
- メーカー
- com.digitalcloud
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(アプリ内課金あり)
- 対応機種
- iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、iPod touch (第5世代)、およびiPad に対応。 iOS 4.3 以降が必要 iPhone 5 用に最適化済み
- コピーライト
- (C) 2012 DIGITAL CLOUD LTD.
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