【注目アプリレビュー】絶妙な難易度にハマること請け合いの本格派ストラテジー『世界の覇者2』
2012-12-26 17:32 投稿
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●第二次世界大戦を題材とした『世界の覇者1945』の続編
シリーズ通算で5作目となる『世界の覇者2』は、第二次世界大戦の史実に基づいた硬派なターン制ストラテジーゲーム。ボードゲーム色が強かった前作『世界の覇者1945』からダイス(サイコロ)判定がなくなったことで、国産ゲーマーにもなじみ深い戦略&戦術シミュレーションとなっている。その洋ゲーチックな見た目から手を出しづらいと感じるかもしれないが、本作は日本語完全対応(ちょっと変な訳もあるが……)なので問題なし! 「戦闘ユニットで領土を拡大し、領地から得た資産収入で新たな戦闘ユニットを生産」といったシンプルな基本ルールながら、同盟軍を絡めた戦略の奥深さや、指揮官の育成要素といったやり込み要素も満載だ。
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●ユニットの効率的な運用法を身につけよう
まず始めに覚えるべきなのが、自軍ユニットの種類と効率的な運用方法。各ユニットには“行動力(青数字)”が種類別に設定されており、基本的に行動力の数だけ移動と攻撃ができる(海上戦は例外)。なかでも重要な役割を持つのが、行動力1の“大砲”ユニットと行動力3の“装甲車両”ユニットの2タイプ。前者は遠距離攻撃が可能なユニットなため、攻撃時に歩兵や戦車から反撃を受けない。移動の面では難アリではあるが、敵軍ユニットの耐久力を一方的に減らせる優れモノだ。これに対して歩兵並みの攻撃力しかない後者は、ゲーム中で唯一3回の連続移動が可能な陸軍ユニット。1ターンで敵軍領地を3つも奪取できるため、遊撃部隊としての運用が効果的となる。なお戦闘パートに関しては、敵軍ユニットが配置された領地へ侵攻した際に自動で発生。互いに同時攻撃したあとで耐久力が減少し、防衛側のユニットが消滅した場合のみ敵軍領地を占領できる。
▲ユニットは種類別に“行動力”が設定されており、歩兵や戦車であれば2回の移動&戦闘が可能。また、ひとつの領地に対して最大4ユニットを重ねて配置できる。戦闘パートは自動戦闘となっており、コマンド選択などの要素は一切なしだ。 |
●資産を使って戦況を有利に
ユニット移動とともに自軍ターンで実行可能なのが、資産を消費することで実行できる各種の戦略コマンド。ステージ開始時の初期資産に加え、自軍ターンごとに領地から得られる資産収入で戦況を有利に展開していける。生産や建設などを行う戦略コマンドは、”部隊カード”、”開発カード”、”戦略カード”といった戦術カードとして存在。そのなかでも重要になるのが、”開発カード”にカテゴリされた戦術カード。領地の収入が増える”都市”や”工場”の建設に加え、防御施設を敷設することでユニットの消耗を防げるのだ。ちなみに資産をため込んでも次ステージに持ち越せないので、ケチケチせず投資していきたい。このため”守るにやすく、攻める難い”が本作のセオリーとも言えるが、各ステージに”制限ターン”を設けられている点に要注意! むろん制限ターンを過ぎてしまった場合は、その時点で作戦失敗と見なされてゲームオーバーになってしまう。
▲資産に応じた部隊カードを選択することで、陸軍ユニット6種類、海軍ユニット4種類をそれぞれ生産可能。ギリシャ数字の暗転表記は技術レベルが足りないことを示しており、“研究開発(3ターンに1回)”を実行することでレベルアップできる。
▲開発カードで建設可能な“都市”には歩兵ユニットを、“工場”なら車両ユニットを生産可能に。ただし、施設レベルが低いと生産できないので、資産を投じて規模を大きくしよう。これらの基本施設と防御施設は、それぞれ別扱いで同時に設置可能だ。
▲戦略カードについては、間接攻撃系と部隊強化系が別々にまとまっている。間接攻撃は便利だが、使用制限があって資産も消費するのがネック。部隊強化はターン制限のない“○○の戦術”が便利。3ターンに1回使える“補給線”の存在を忘れずに。
また、シナリオモードで規定ターン以内に勝利すれば、経過したターン数に応じてクリアー評価がアップ! 最大でクリアー評価のメダル(指揮官の育成に使用)を50個もらえる。ただし、この経過ターンの評価でもらえる報酬は、初回クリアーだけの特別特典。クリアー済みのシナリオに再挑戦した場合、ユニットのレベルアップでもらえる受賞メダルしか入手できない。
▲シナリオモードのクリアー時のみ、リザルト画面で評価に応じたメダル報酬を入手できる。初回のみ報酬がもらえる評価は★の数で表示され、ステージ開始時のブリーフィングで規定ターン数を確認可能。トライ&エラーで最高評価をめざすべし!
●メダルを使って指揮官をパワーアップ!!
本作では戦術カードの“○○の戦術”や“エース部隊”によるユニット強化に加え、“指揮官”で1ユニットだけ大幅に強化できる。この指揮官の強化効果については、クリアー報酬のメダルを使ってタイトル画面でパワーアップが可能。“階級”を上げることで付加効果がアップし、“勲章”を入手することで特殊効果が付加される。ただし、自国の指揮官だけにとどまらず、他国にも歴戦の勇士たちが指揮官として多数登場。敵に回すと手強い相手なので、“ロケットランチャー”や“空爆”などの間接攻撃を有効利用したい。また、敵ユニットの周囲を完全包囲すれば、“士気ダウン”の効果で大幅に戦力ダウンできる。
▲砂漠の狐・ロンメルや元帥海軍大将・山本五十六など、戦場を駆けた名将たちがビジュアル付きで登場! 指揮官ユニットはステージ開始時に設定されているが、自軍のみ撃破されても一定ターン後に戦術カードの実行でユニットを再指定できる。
▲クリアー報酬のメダルと引き替えで、各種勲章によるパワーアップが可能。陸軍の生産時に“輸送船”効果を得る“海軍銅製勲章”は、海戦シナリオまでに交換しておきたい勲章の1つ。“MEDAL SHOP”で課金すれば、メダルの一括購入もできる。
●多彩なモードでやりごたえも十分
基本ルールこそシンプルだが、本格派と呼ばれるだけあって全体的な難易度は高め。“枢軸国”と“連合国”の史実に沿ったシナリオモードでは、試行錯誤を繰り返さないとクリアーさえも難しい。さらにシナリオモードをクリアーすれば、“ワルシャワ条約機構”と“北大西洋条約機構”といったふたつの架空シナリオが解放されるオマケ付き。このほか、広域の戦略マップを使った“争覇(コンクエスト)”や、対人戦を楽しめる“マルチプレイ”などの多彩なモードを搭載。価格以上にやりごたえ十分な作りとなっているので、ミリオタな人はもちろん、戦略シミュレーション好きでトライ&エラーが苦にならないならしっかり楽しめるはず。
▲史実に沿ったストーリーが楽しめるシナリオモードだけでも、なんと4つの連続シナリオが存在。多国が入り乱れる“争覇”は、最新のバージョンアップで1つ追加された。ちなみにシナリオモード以外では、指揮官のパワーアップが適用されない。
※現在はAndroid版も配信されています。
世界の覇者2
- メーカー
- EASY Inc.
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 250円[税込]
- 対応機種
- iOS 4.1 以降
- コピーライト
- (C)Easy Tech
- 備考
- 2012年12月10日現在、85円[税込]で配信中
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