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【大塚角満の熱血パズドラ部!】第111回『ケルベロス事件』

2012-12-18 17:17 投稿

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●ケルベロス事件

パズドラ部のメンバー(俺と目黒だけだが)のランチは、いつも遅い。

午前11時に出社し、会議やら原稿書きやらをこなしていると光の速さで時間は過ぎ去ってゆき、「ぐぎゅるぅぅぅ~~~……」というマンガのような腹時計で我に返ったときにはたいがい午後1時とか2時になっている。とくに昨日(12月17日)は遅く、我々が疲弊した顔で社員食堂“殿堂”に下りて行ったときには、時計の針は午後3時を大きく回っていた。

パズドラ部の面々の表情は、日サロで焼きまくったデカワルりんを思わせるほど暗かった。

それもそのはず。

これから幻のモンスター・クラーケン探索プロジェクト“クラーケンリサーチャーズ”の反省会が開かれるのだ。

俺、濁った目をパチパチとしばたたきながら葬式帰りのような声を出した。

「さて、クラーケン探索の結果報告ですが………………ぶっちゃけ、俺はかすりもしなかった……。週末に必死こいて追い込みをしたのに……><」

続いて、目黒隊員の報告。

「俺も、最終日だけで5回は潜りましたけど、まったく出る気がしませんでしたよ……。ものすごい徒労感……」

そこで俺たちは「はぁ~~~……………」と長いため息をつき、このたびの捜索の総括をした。

「クラーケンは、実在しなかった……」

と。

しかし、永遠に落ち込んでいるわけにもいかないので、俺たちは昼飯のきのこピラフを頬張りながら今後に向けての作戦会議を行うことにした。まずは俺が口を開く。

「去る者もあれば、来る者もある……。ニライカナイがいなくなったと思ったら、今度は“闇の天空龍”が来ているよ。“夜天龍・エリュシオン”だっけか」

口に含んだきのこピラフを、目黒が吹き出した。

「闇の天空龍…………? なんだか猛烈に、イヤな予感がするんですが……」

俺、ゴクリとツバを飲み込む。

「そう……。お、俺の調べによると、このダンジョンにもグリフォン、クラーケンに次ぐ幻のモンスターが出没するらしいぜ……」

このセリフを聞いて目黒は「ガタッ!」と椅子にのけ反り、疑心暗鬼の表情を作ってこんなことを言った。

「デタ! また出ました幻のモンスター!! ホントっすか~~~!!? そうやって俺をグリフォンやらクラーケンの捜索に担ぎ出しましたけど、けっきょく影も形も見えなかったじゃないっすか! どうせ今回もいないんでしょ?? モスマンとかフライングヒューマノイド級の都市伝説なんでしょ!?」

俺、必死に食い下がる。

「いやいや! いるんだって!! すでに目撃情報も上がってきてるんだよ!! 今度はイケる!!! いやイケるに決まってる!!」

はぁはぁはぁと荒い息をつきながら、ため息まじりの声で目黒が吐き捨てた。

「じゃあ……なんて名前なんですか? そのモンスターは」

ここぞとばかりに、俺は断定口調で目黒に告げた。

「“ケルベロス”。これがダンジョン“宵闇の空・超級”に出るという幻のモンスターの名前だ。3本首の、地獄の番犬だな」

ここまで話したら、もう後には引けない。俺たちはそれぞれのモンスターボックスと首っ引きになり、闇のダンジョン攻略に向けたパーティー作りに入った。対闇……ということになれば、スタメンに抜擢したいのは当然ながら反発属性の“光”のモンスターである。

最初に顔を上げたのは、目黒のほうだった。「なんか俺、なにげに光のモンスターが揃ってますわw」と自慢げに言い、スキップでもしそうな軽やかな足取りで闇のダンジョンに入って行く。

「どうせダメでしょうけど、このダンジョンがどんなものなのか、俺がちょっくら偵察してきますよ」

そんなことを言いながら……。

 すると、3分後。

目黒がいきなり「うお!!!」と言い、ガタンと椅子を蹴って立ち上がったではないか! ナンダナンダ! ま、まさかデタのか!? 1回目の挑戦で、ケルベロスをツモったのか!!? 瞳孔が開いた目で目黒を見つめる俺。しかし目黒はすぐに「あ……。なぁんだ^^;;;」とテレ笑いを浮かべ、画面を俺に見せてきた。

そこにいたのは、1匹のデビルドラゴンwww

「1匹だったのでついつい“ケルベロスか!?”と思っちゃいました^^;;; ま、そう簡単に出るわけないっすよねえwww」

なんだ、またソレかよ。これまでさんざんプレシオスを見て「クラーケンか!!?」って肝をつぶしてたじゃねーか。成長しないなまったく……。

そんなことをブツブツと言っていると、目黒がまたもや「うおっ!!!?? えっ!!?」と言って立ち上がった。先ほどよりも起立のしかたに勢いがあり、跳ね飛んだ椅子がガランガランと転がっている。オイオイ、今度はなんだよ(苦笑)。あ、わかった! ブラッドデビルの群れに襲われたな?? そして死んだな!?(笑)

「おおお、大塚さんっ!!!」

ハイハイ。わかってるよ。死んだんだろ? 通用しなかったんだろ?? ブラッドデビルは怖いよな。まあよくあることだよ。

そう目顔で語る俺に向かい、目黒はワナワナと口を震わせている。

「こ、これはなんすか!!? こんなモンスターいましたっけ!!?」

まだ言ってんのか。そんなことばっかほざいていると、狼が出るぞ! ブラッドデビルじゃなけりゃ、闇の魔剣士あたりだろ? そんなのでいちいち驚くなよ!!

「なんだよwww どうせ闇の魔剣士だろwww」

そう口に出して言った俺に、目黒が「こここ、コレ! コリはなんしゅか!!?」と回らない舌で言いながらスマホの画面を突き付けてきた。

それが、これなんだが………………………………。

……。

…………。

…………………!!

 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

こここここ、これはまさか…………!!!!! ……いやそんなバカな!!! そうだコレはウソだ!!!! 1発で出るはずがねえ!!

「大塚さん、こいつはもしかして、ケルベロスってヤツじゃないですか!!? だって、一度も見たことないし!! ケルベロスですよね!!?」

いまや目黒は、踊りださんばかりの勢いでソワソワしている。おかしい……。なんで目黒に出るんだ……。しかも1回目でなんて……!!

俺、頭の上から飛び出しているビックリマークを必死でかき消しながら、つとめて冷静な声で目黒に言った。

「イヤ違う!! ケケケ、ケルベロスのわけがない!!! これ、ただのイヌだよ。ホラ、よくいる3本首の野良犬。わりとそのへんで見かけるし。たたた、たまに散歩してる。かわいそうだから、逃がしてやれよ」

激しくガッツポーズをしながら、目黒が言い返す。

「なんでただのイヌの首が3本もあるんすか!!!www よっしゃあああああ!!! ケルベロスゲットォォォオオ!!! 一発ツモ!!!!! ツキが戻ってきたああああああ!!!!」

今度は俺が、ツバを撒き散らし始めた。

「…………つーかおかしい!!! こんなこと、あるわけがない!! ……もう、ちね!!!! やられてしまえ!!! エリュシオンに倒されろ!!!!!」

目黒、腹を抱えて笑い出した。

「超見苦しいwwwwwwww」

くぅぅぅぅぅ……………!!!! な、なんたる屈辱!!!! こ、こうなったら俺も!!! 目黒に並ぶ1回目の挑戦でケルベロスをゲットしてやる!!!

「一発ツモ、俺もいきます!!!!!」

現時点で考えうる最強の(笑)光パーティーで宵闇の空・超級に潜ったところ……。

「一発ツモ……ならぬ、一発死亡…………………………」

次回に続く……。

■書名:大塚角満の熱血パズドラ部
■発売:2012年9月20日
■価格:998円[税込]
■体裁:モノクロ272ページ

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大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通、ファミ通コンテンツ企画部副編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズが2作品ある。現在、ファミ通.com上でブログ“大塚角満のゲームを読む”、“『ドラゴンズドグマ』で暮らす”、アメーバブログで“大塚角満のブログ”などを連載中
※ゲームを“読む!”はこちら
※大塚角満のブログ (Ameba)


■書名:パズル&ドラゴンズ モンスター図鑑
■発売:2012年12月19日
■価格:998円[税込]
■体裁:308ページ

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パズル&ドラゴンズ

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ガンホー・オンライン・エンターテイメント
公式サイト
https://pad.gungho.jp/
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無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS/Android

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