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【大塚角満の熱血パズドラ部!】第107回『根気と浮気』

2012-12-11 21:14 投稿

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●根気と浮気

ここのところじつに精力的に、ニライカナイのスペシャルダンジョン“蒼海の空・超級”に潜っている。ここに出没するという幻のモンスター“クラーケン”は、仕事や付き合いをうっちゃってでも追い求めるに値する魅力を持っていて、文字通り血眼にならずにはいられなくなってしまうのだ。きっと、かのシュリーマンやコロンブス、ダーウィンやリヴィングストンも、こんな気持ちで新大陸や未開の地の探索に人生を捧げたんだろうなと思う。

「未発見、新種、レア、幻……。クラーケンにまつわる単語たちの、なんとロマンにあふれていることか」

もともと厨二病をこじらせてこの業界に入ってきた俺。これらのキーワードは大好物以外のナニモノでもない。

「いざゆかん。未踏の大地へ……!」

このスペダン、すでに50回くらいクリアーしているので未踏でもなんでもなかったが、気分が高揚しているのでしかたがないのである。しかも今回は、ふだんはテキトー極まりない態度で『パズドラ』に接している目黒が、ナゼか目を血走らせて「クラーケンは絶対に俺が先に捕まえますよ!!」と本気になってダンジョンに潜っていることがいい刺激になっている。

持つべきものは好敵手。

目黒というライバルの存在が、俺の気合に拍車をかけてくれていた。

「必ず俺が先んじる!! クラーケンは俺のものだ!!!」

『パズドラ』を遊び始めて8ヵ月。超級ダンジョンにも躊躇なく入ることができる戦力を手に入れ俺たちは、ようやく充実の時を迎えたのかもしれない。

ほかのダンジョンに入る気など、まったく起こらない。

最大目標であるクラーケンを手に入れるまで、我々は求道者のようにひたすら、蒼海の空・超級に潜り続けるに違いなかった。

さて、蒼海の空・超級はスタミナを50も消費するので、勝負は基本的にスタミナが満タンの朝イチと、それが回復した夜の2回である。今朝、俺は通勤電車の中で、「では今日の1発目、いってみますか!!!」と心の中で叫んでから、やおら『パズドラ』を起動。画面など見ずとも操作できるくらい熟練した作業を経て、ダンジョンに潜ろうとした。すると。

む……。なんだよ。エメドラダンジョン来てんのか。

エメドラダンジョンは説明するまでもなく、木属性モンスターを育てるための成長促進薬、エメラルドドラゴンたちがごっそりと出没するダンジョンだ。我がプラントアーミーズにとって、力士にちゃんこ鍋、ディオに石の仮面ってくらい効果覿面の場所である。見ればプラントアーミーズの面々は、どれも中途半端なところで成長が止まっており、いささかみすぼらしい様相を呈している。もしもここでエメドラたちを大量に手に入れられたら、1年間精力的にがんばってきてくれた彼らに対して、格好のクリスマスプレゼントになるのではなかろうか。

しかし、である。

長々と書いてきた通り、俺はクラーケンにその身を捧げた男だ。いかなエメドラダンジョンとはいえ、やすやすと前言撤回してそちらになびくわけにはいかない。なんたって、目黒との勝負だからな。そう簡単に裏切るわけにはいかないのだ。

 ………………あれ?

思いとは裏腹に指が勝手に反応して、バリバリのエンシェント6.25倍パーティーになってエメドラダンジョンの入り口まで来ちまってるんですけど……。しかも、スタミナを見たらすでに1回エメドラダンジョンに入ったあとで、これはすでに2回目のおイタだということに気付く。どうやら無意識のうちに、1回やっちまったらしい。

「いけない……。まだ引き返せる……! ここでスタミナ使っちまったら、クラーケン捜索に行けなくなるぞ……! よし戻ろう! すぐ戻ろう!!」

鉄の意志で引き返そうとする俺。それなのに……。

「わあ!! 入っちまった!! ななな、なんでこうなった!! 事故だ事故!!!」

でも入ってしまったものはしかたがないので、「せめてキングエメドラの首を持って帰ろう」と堅く誓う。ところが。

 

俺、すっかり頭に血が上って、電車の中で小さく叫ぶという器用なことをした。

「んだよっ!! またチビばっかかよ!! チクショウ、頭きた。つぎこそはキングをゲットしてやる!!!」

けっきょく、ありったけのスタミナをつぎ込んだうえに、キングはおろかハイエメドラすら手に入れられないという醜態をさらした俺。「わあ! またハズした! こんにゃろう! つぎこそは!!」ってんで、生活費まで競馬につぎ込んでスッカラカンになり、その月の半分以上を白米と塩だけでしのいだ学生時代のアホな自分が頭の中を駆け回った。

で、ついさっきの昼飯のとき。

「大塚さん、クラーケン出ましたか? 俺は今日、すでに2回やってるんですけど、尻尾もゲソも見えてませんよ。やっぱり、ロマンを追い求めるには根気が必要なんですねえ……。でも楽しいですねえ」

ムジャキな顔でそういう目黒に、俺はただただ、

「う、うん。そ、そうだね。根気だよね根気……。浮気はいけないよね……」

というのが精いっぱいだった。

おしまい。

■書名:大塚角満の熱血パズドラ部
■発売:2012年9月20日
■価格:998円[税込]
■体裁:モノクロ272ページ

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大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通、ファミ通コンテンツ企画部副編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズが2作品ある。現在、ファミ通.com上でブログ“大塚角満のゲームを読む”、“『ドラゴンズドグマ』で暮らす”、アメーバブログで“大塚角満のブログ”などを連載中
※ゲームを“読む!”はこちら
※大塚角満のブログ (Ameba)

 

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ジャンルRPG/パズル
メーカーガンホー・オンライン・エンターテイメント
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