プラットフォーム事業者6社“リアルマネートレード対策”ほか、さらなるガイドラインを策定
2012-06-22 16:45 投稿
●コンプリートガチャなどに関する事例集も策定
NHN Japan、グリー、サイバーエージェント、ディー・エヌ・エー、ドワンゴ、ミクシィのプラットフォーム事業者6社(以下、6社)は、2012年6月22日、ソーシャルプラットフォーム連絡協議会として、「ゲーム内表示等に関するガイドライン」、「リアルマネートレード(※)対策ガイドライン」及び「コンプリートガチャ等に関する事例集」を策定した。かねてより“コンプリートガチャガイドライン”を策定するなどして、利用者の環境向上を図るための自主的な取り組みを進めてきた6社は、今回の施策によって、さらなる利用環境の向上を図る方針だ。
(※)リアルマネートレード(RMT)とは、ゲーム上のキャラクター、アイテム、カード、ゲーム内仮想通貨等を現実の通貨で売買する行為。
[関連記事]
※プラットフォーム事業者6社“コンプリートガチャガイドライン”を策定
~以下、リリースより~
1. ゲーム内表示等に関するガイドライン
利用者が、ゲームをはじめとしたコンテンツのルール、内容について自主的かつ合理的な選択をすることを妨げる要因を排除し、事業者が安心・安全な環境を維持、向上する目的で策定したガイドラインです。本ガイドラインでは、ガチャにおけるアイテムの提供割合の表示等、サービスの透明性向上を図っています。それぞれのプラットフォームにおいて本ガイドラインに基づく自社の基準を運用することで、プラットフォーム上のゲームの利用環境が向上し、これにより、利用者にとって分かりやすい利用条件の明示を実現することができます。本ガイドラインに基づく運用は、9月1日より開始します。
ゲーム内表示等に関するガイドライン [PDF:86KB]
(公式プレスリリースより)
2. リアルマネートレード対策ガイドライン
RMTは、不正アクセス、利用者間のトラブルなど利用環境に対して悪影響をおよぼします。また、チート(※1)やBOT(※2)などの不正、詐欺などの犯罪行為を助長する可能性があるものであり、6社は、それぞれのサービス特性に応じて直接あるいは間接に禁止しています。今回、新たに策定したガイドラインは、純粋にゲームをお楽しみいただいている利用者の利用環境を損なうような行為を防止し、広く多くの方々に、安心してご利用いただける環境のさらなる整備を目的としています。RMT事業者及び個人の転売利益を目的とするような行為の減少を目指し、RMTを排除するにあたって効果のあった施策について例を示し、今後も互いに有益なものを取入れることを可能にすることにより、業界全体として、健全性を向上していきます。本ガイドラインに基づく運用は、本日より開始します。
リアルマネートレード対策ガイドライン [PDF:78KB]
(公式プレスリリースより)
3. コンプリートガチャ等に関する事例集
消費者庁が5月18日に公表した考え方に基づきコンプリートガチャの範囲を具体的に説明し、コンプリートガチャ以外の事例についても、ゲーム提供会社が留意すべき点について解説しました。利用者に自主的かつ合理的な選択をしていただくために、どのような点に留意しながら、サービスを開発・運営すべきかについての基準をゲーム提供会社等に対しても明確に示し、利用者がゲームをより安心して楽しめる環境を整えることを目的として策定いたしました。本事例集に基づく運用は、7月1日より開始します。
コンプリートガチャ等に関する事例集 [PDF:152KB]
(公式プレスリリースより)
(※1)チートとは、ゲーム内で扱われているデータを書き換えたり、バグを利用してシステムを破壊する行為等を指します。
(※2)BOTとは、ゲーム内で経験値や、ゲーム内仮想通貨、アイテム等を得るため、ゲームキャラクターを自動で操作したり人と同様の作業を自動で実行するプログラムの総称です。
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