放射線測定機能付きスマホ“PANTONE 5”が発表! ソフトバンク2012年夏モデルは全12機種

2012-05-29 17:57 投稿

●キーワードは“ネットワーク”。ソフトバンクの今後はどうなる?

2012年5月29日、ソフトバンクが2012年夏モデルの発表会を開催した。ソフトバンクは、2012年夏のキーワードとして“ネットワーク”を掲示。プラチナバンド獲得から初めてとなる今回の発表会は、改めて「どこでもつながるソフトバンク」という目標をアピール。プラチナバンド取得を大きく主張するものとなった。また、プラチナバンドの応援には、今話題の芸人”すぎちゃん”が登場。登壇後「CMに出させてもらうためなら土下座もする」とワイルドなのか判断の難しいボケを繰り出し、会場を沸かせた。

なお、新端末の発表では、放射線量を測定する機能を搭載したAndroidスマートフォン“PANTONE 5”や、ウィルコムと提携して開発された”DINGO DUAL”をはじめ、全12モデルが登場。Androidスマートフォンが5機種、フィーチャーフォンが5機種、モバイルWi-Fiルーターが2機種となる。また、新コンテンツサービスの発表では、回線スピードを活かした映像コンテンツの配信が明らかになっている。詳細は下にまとめておくので、そちらを参考にしていただきたい。

▲ウィルコムから発売される”DINGO DUAL”のCMに登場する千原ジュニア。CM起用については、孫正義社長のみずから決めたとのこと。

▲ウィルコムのCMに出演している佐々木希は発表会には仕事の都合上出席できなかったが、ビデオメッセージで発表会に花を添えた。

▲“PANTONE 5”のCMに出演している上戸彩も登場。“PANTONE 5”はパッケージにも上戸彩がプリントされており、上戸彩ファンなら全機種を揃えたくなるほど、かわいらしいデザインになっているとか。

●新モデルだけじゃない! コンテンツ配信サービスも充実予定

発表会で明らかになったスマートフォン向けコンテンツサービスはふたつ。ひとつ目は”スマホ スポーツLIFE”と称され、野球、サッカー(国内)、サッカー(海外)、格闘技の映像コンテンツを視聴できるというもの。視聴できるスポーツの映像は、見どころをピックアップし、約3分ほどにまとめたハイライト集となるそうだ。なお、同サービスは月額350円で見放題(※)が予定されている。
※別途、通信料が発生します。

ふたつ目は、すでにスタートしているコンテンツ配信サービス”スマホ ムービーLIFE”を拡充するというもの。これまで、同サービスで扱われていた映像コンテンツは、ドラマ、映画、アニメの3種だけであった。そこに、スポーツ、お笑い、バラエティ、音楽という新ジャンルが加わり、全7種の映像が配信される。なお、コンテンツ総数は5万4000本が予定されており、これが実現すれば、各キャリアが提供しているコンテンツサービスでは、最大のものとなる。具体的にどんな映像コンテンツが配信されるのかは公開されなかったため、その詳細はまだ不明となっているが、続報に期待が寄せられる。

●世界初、放射線測定機能付きのスマートフォンが登場

発表会の目玉といえば、やっぱり新端末。今回ソフトバンクが発表した夏モデルは、スマートフォン5台、フィーチャーフォン5台、ポケットWi-Fi2台の、計12モデル。ここでは、新たに発表されたスマートフォン5台の紹介と、触ってみた感想を交えてお送りするので、購入を考えている人は、ぜひとも参考にしてもらいたい。なお、今回発表されたモデルは、すべてプラチナバンド対応モデルとなっているため、SoftBankのプラチナバンド用基地局が整備・開局され次第、いち早く改善された電波状況を体感できるようになっているそうだ。

【AQUOS PHONE Xx 106SH(アクオスフォン ダブルエックス)】
《スペック》
プロセッサ:1.5GHz デュアルコアCPU
メモリ(RAM):1GB
メモリ(ROM):32GB
ディスプレイ:4.7インチ HD液晶(スーパーシリコン)
リアカメラ:1210万画素 フルHD動画撮影
インカメラ:30万画素
OS:Android 4.0
その他:ワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイ、防水・防塵、ULTRA SPEED対応
発売予定時期:2012年7月
大画面&クイックレスポンスを売りとする、AQUOS Phoneシリーズのニューモデル。電源ボタン、音量ボタン以外のボタンを廃止されており、ディスプレイで勝負に出たと思われる端末だ。ボディは意外と横に広く、男性の手にフィットするような感触。また、シャープ独自の機能である、カラーベールビュー(覗き見防止機能)が搭載されているので、画面が大きくとも、隣から画面を覗き見られる心配もない。カメラも1210万画素と、そこそこ高性能で起動も早い。アウトドアで遊びながら、写真撮影も楽しみたいという男性にオススメできるモデルだ。ただ、気になる点がひとつ。クイックレスポンスを謳ってはいるが、そこまでの性能を感じない。ホーム画面をスライドさせるのにも、ワンテンポの遅れを感じる。パワーのあるCPUを活かしきれていないのかも!? システムアップデートによる対応を期待したい。

【ARROWS A 101F(アロウズ エース)】
《スペック》
プロセッサ:1.5GHz デュアルコアCPU
メモリ(RAM):1G
メモリ(ROM):8G
ディスプレイ:4.3インチ 有機ELディスプレイ
リアカメラ:1310万画素
インカメラ:132万画素
OS:Android 4.0
その他:ワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイ、防水・防塵、ULTRA SPEED対応、指紋センサーによるセキュリティシステム搭載
発売予定時期:2012年7月

ソフトバンク初の富士通製端末。背面に指紋センサーが搭載されているため、セキュリティはバツグン! 一見すると大きなボディに見えるが、実際には意外とスリム。女性にとっては大きいと感じるかもしれないが、手の小さい男性にとっては、ジャストフィットとなるだろう。指紋センサー、高精度カメラと、魅力的なポイントはあるのだが……。やはり、脳裏に「NTTドコモ、KDDIで発表されたARROWS端末夏モデルには、クアッドコアプロセッサが搭載されていたのに」という不満を抱いてしまうのも事実。まぁ、プロセッサはつねにフルスピードで動くわけではないので、さほどのスペック差は発生しないだろう。私のような、変態端末スペックマニア、およびハイスペック至上主義者でなければ、気にしなくていい点とも言える。

【AQUOS PHONE 102SHII(アクオスフォン)】
《スペック》
プロセッサ:1GHz デュアルコアCPU
メモリ(RAM):1G
メモリ(ROM):4G
ディスプレイ:4.5インチ HD液晶
リアカメラ:1210万画素
インカメラ:30万画素
OS:Android 2.3(2012年夏以降、ver.4.0へアップデート予定)
その他:ワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイ、防水・防塵、ULTRA SPEED対応
発売予定時期:2012年7月
アクオスフォン前モデルを、ULTRA SPEEDに対応させた端末と捉えても問題はない。OSも、今夏にはアップデートされる予定が組まれているので、時代に取り残されるような思いをすることもない。これといって強い個性のある端末ではないが、そのぶん欠点と思われるような点もないので「スマートフォンデビューをしたいけれど、何を買っていいのかわからない」という人は、この端末を選択のひとつに入れてみてはいかがだろうか?

【PANTONE 5(パントーン ファイブ)】
《スペック》
プロセッサ:1.4GHz シングルコア
メモリ(RAM):1G
メモリ(ROM):4G
ディスプレイ:3.7インチ
リアカメラ:490万画素
インカメラ:30万画素
OS:Android 4.0
その他:ワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイ、防水・防塵、ULTRA SPEED対応、放射線測定機能搭載(γ線のみ)
発売予定時期:2012年7月
すでにTwitterをはじめ、インターネット上で話題となっている端末。そう、これこそが世界初、放射線測定機能搭載端末! 測定方法も、端末右下にあるボタンを押せばいいだけと、とってもお手軽。また、測定した数値は、測定した場所や時間などの情報とともに記録されるので、自分の行動範囲を測定して周り、放射線が多い地域を特定することも容易だ。放射線測定という言葉だけ聞くと、物々しい雰囲気を感じるが、そこはパントーンシリーズ。他のパントーンシリーズよろしく、カラーバリエーションが豊富で、キュートなコンパクトボディにデザインされている。端末の紹介で登壇した上戸彩も、このデザインにはご満悦の様子で、始終笑顔がこぼれていた。きっと、子供を持つ女性に絶大な人気が出ることだろう。しかし、放射線を測定する際には、数値をどう捉えるべきか、しっかりと知識を持つことも大切。

【DINGO DUAL WX04K(ディンゴ デュアル)】(※)
《スペック》
プロセッサ:1.2GHz デュアルコアCPU
メモリ(RAM):1G
メモリ(ROM):2G
ディスプレイ:4.0インチ
リアカメラ:500万画素
インカメラ:30万画素
OS:Android 2.3
その他:ワンセグ、赤外線通信、防水・防塵、ULTRA SPEED対応、音声通信はPHSを採用
発売予定日:2012年6月21日
※DINGO DUALは、ウィルコムがキャリアとなります。

音声通信をPHSで、データ通信を3G回線(もしくはULTRA SPEED)でという、ハイブリッドな特性を持った、ウィルコム初のスマートフォン。カメラのスペックが低く、おサイフケータイに対応していないと嘆く人もいるかもしれないが、このスマホの本領はそこではない。DINGO DUALの本領は、PHS回線を使った音声通話にある。そう、つまりスマホで「だれとでも定額」(月額980円)が使えるのだ。ウィルコム同士の通話なら、24時間無料、他キャリアとは最大10分間の通話を月間500回できる、この料金サービス。通話ヘビーユーザーには、とってもありがたいもの。これが、スマートフォンでも使えるようになるのだ。これは非常にありがたい。これからも、ウィルコム発のスマートフォンが出てくることを期待したい。

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