【超熱血パズドラ部】第1492回:ブライダルガチャの結果は
2024-07-16 11:25
2012-05-29 13:19 投稿
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パズル&ドラゴンズ
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●急がば回れ
“島龍”という名前を見るたびに烏龍茶が飲みたくなる大塚角満です。
さて。
前回の日記にある通り、俺は昨日からスペシャルダンジョン“伝説の島龍”に入り浸っている。難攻不落の大ドラゴン“島龍・ユグドラシル”のタマゴを手に入れたいのはもちろんだが、それよりも何よりも、稀に途中で出てくる“御三家”の1匹、ブラッキィが欲しくて欲しくて、息をするのも忘れるくらい夢中になってダンジョン潜行を続けているのでありました。
かれこれ何度、このダンジョンに潜っただろう……。
俺が挑んでいるのは“難攻不落 中級”なので、消費スタミナは15。ランク68の俺のスタミナはMAXで50だから、満タンで始めても3回しか潜れないことになる。稀にしか出てこないモンスターを捕まえなきゃいけないのに、連続で3回しか入っていけないのはいかにも少ない。たまにランクアップの恩恵でスタミナがMAXになることもあるが、それはオマケみたいなものだから過度な期待をするのは禁物である。
嗚呼……。もっと潜りたい……。そしてブラッキィを捕まえたい……!
そう強く思った俺は、いっしょに昼飯を食っていた中目黒目黒に決意のこもった口調で宣言した。
「いよいよ俺は、パズドラ人生の正念場を迎えたと思う。ここで踏ん張れずに、何がいっぱしのパズドラーか!」
目黒、基本的にあまり興味のなさそうな顔でコクンと頷いた。「はあ。それで?」。
俺は一気に言った。
「ひと思いに課金して魔法石を大量購入し、連続でダンジョンに潜って……」
言い終わらぬうちに、目黒はピシャリと言い放った。「ダメっすよ!!!w だいたい、まだ魔法石持ってるじゃないっすか!!!www」。
エー。虎の子の魔法石(残り4個だった)、使いたくないヨー。
でもけっきょくブラッキィの誘惑には勝てず、俺はブツブツと見苦しい文句を言いながら魔法石を1個消費し、スタミナを回復した。あと1個手に入ればレアガチャを回せる……と思ってずっと使わずにいたのだが、喉元を過ぎれば熱さは忘れるものなのだろう。1個使用してしまった瞬間に「もういいやどうでも」という気分になり、残りの3個もあっという間に使い切ってしまったわ(苦笑)。俺にしてみたら、とんでもない多額の投資である。ここまでやってブラッキィの1匹も手に入らなければ、俺はいよいよパズドラ神に見放されていると思っていい。
そして。
俺がパズドラ神に見放されていることが判明した。
で、出ない……! タマゴどころか、ブラッキィそのものがまったく道中に出てこないんですけど!! たまに「あっ!!」と思って目を見開くとたいがいそれはグリーンコドラで、一瞬の期待の反動で俺はとたんにやさぐれる。「ちっ!! 用があるのはおめーじゃねえよ!!!」。
かつて、苦労してグリーンコドラを手に入れたときは我が世の春とばかりに喜びまくったのに、とんだ手のひら返しがあったものだ(自分で言うな)。
あまりにもブラッキィが出ないため昼飯を食いながら悶絶していると、いきなり目黒が「あwww」と言い、笑いながらiPhoneの画面を俺に見せてきた。見ると……!
またブラッキオを手に入れてるーーーーーーっ!!!!!
「もういらないのに……w モンスターボックスを圧迫するだけだから、エサにするしかないんすよねぇwww」
と目黒。このときほど、コイツに殺意を覚えたことはない。
しかしなぜ、目黒はこんなに簡単にブラッキオを手に入れることができるのか? さすがに不思議に思って俺は尋ねた。「目黒がやってるの、もしかして上級?」。目黒、躊躇なく頷く。
「そうですよー。上級だと、途中に必ずブラキオスが出てくるんです。なので、タマゴを落としやすいんじゃないっすかね?」。
なるほどッ!! そういうことだったのか!!! なーんだ、そんな簡単なことだったのかーwwwww
俺はいままで“上級”という言葉にビビるあまり、効率の悪い中級にばかり挑んでいた。これだと、ランダムでしかブラッキィが出てこず、出てきてもタマゴを落とさずにいたずらにスタミナを消費するだけであった。でも上級ならば、確実にブラキオスに遭うことができるというのである。ブラキオスを倒したところでタマゴを落とすかどうかは運しだいみたいだが、“確実に遭える”という事実は格別な殺し文句である。コーフンしながら俺は言った。「いまから上級に潜ってみるわ!!」。
しかし。
ブラキオスに遭う前に、ザコにボコられて即死wwwww
……って笑ってる場合じゃねえええ!! 俺よええええええええ!!!!!
でもおかしい! 俺は一応この日のために、火属性メインのパーティーを鍛えてきたのだ! たとえ上級だとしても、それなりの戦いができるように準備してきたのである!!
「うーむ! 納得いかん! どうなってんだ!!」
自棄になって豚肉の生姜焼きを頬張る俺に向かって、目黒がこう水を向けた。「どんなパーティーになってるんですか? 見せてくださいよ」。言われた俺が見せたパーティー構成がコレ。
目黒、口に含んだ飯を吹き出しそうになった。
「……ってヨワ!!!www 火属性のモンスター、2匹しかいないじゃないっすか!!www しかも1匹は炎の番人だし!wwwww」
だってぇ。これしかまともなのがいなかったんだもの……。いじいじと机に指で文字を書いている俺に向かって、目黒は言葉を続けた。
「大塚さん、急がば回れですよ。コレを機会に火属性のモンスターをもうちょっと強くして、上級に挑んだほうがいいんじゃないですか?w まだ島龍のダンジョン、10日以上続くんですし」
た、確かに……! それは真理かもしれん!! 下手な鉄砲数撃ちゃ当たる方式で中級に挑み続けるよりも、ちょっと回り道をして火属性モンスターを鍛え、上級に挑戦したほうが確実に違いない……!!
「よし!! 火属性を鍛えよう!! そして島龍の上級をクリアーして、ブラッキオのタマゴを手に入れるのだ!! 幸い、火属性のモンスターでいい素材を持っているしな!!」
目黒が訊いてきた。「ほう? どんなモンスターですか?」。そいつはコレだ!
「だ、ダイジョブっすかね……?」
心配げな目黒を余所に、俺はこのコを育てることに決めました。
次回に続く~。
大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通、ファミ通コンテンツ企画部副編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズが2作品ある。現在、ファミ通.com上でブログ“大塚角満のゲームを読む”、“『ドラゴンズドグマ』で暮らす”、アメーバブログで“大塚角満のブログ”などを連載中 ※ゲームを“読む!”はこちら ※大塚角満のブログ (Ameba) |
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