『N.O.V.A.3』ゲーム機顔負けのフランス産ハイクオリティーFPSを最速インプレッション!
2012-05-10 00:00 投稿
●超絶グラフィック! 近未来SF-FPSシリーズ最新作
『N.O.V.A.―Near Orbit Vanguard Alliance』シリーズは地球から移住した人類と、異星人との戦いを描いたスマートフォン向けの人気FPSシリーズ。『N.O.V.A. 3 — Near Orbit Vanguard Alliance(以下『N.O.V.A.3』)』はその3作目にあたる最新作だ。『N.O.V.A.』シリーズの特徴と言えば、なんと言ってもPCや家庭用ゲーム機にも引けをとらないハイクオリティーな映像美! さらにスマートフォン向けに遊びやすさも追求され、戸惑うことなくスイスイ動かすことができる。ではさっそく、プレイした雑感を交えながら、本作の魅力をバリバリ紹介していこう。ちなみに記者がプレイした端末は初代iPadのため、画像のクオリティーは本来のものではない。参考までに新しいiPadで撮影したスクリーンショットも掲載するので、以降の画像もこのレベルだと思ってほしい。
[注目記事]
※『モントピア』これほど仲間を切望するソーシャルゲームに出会ったことはない
※【お早めに】iOS 5.1.1アップデートで深刻な脆弱性を解消
※無駄にかっこいいヌンチャク系iPhoneケース“iPhone Trick Cover”が8月に発売開始
▲救難信号が届き、カル・ワーディンは三たび重い腰を上げる。サンフランシスコに上陸する時点で、戦いが始まることを確信していた。 |
『N.O.V.A.3』のここが○ |
・息を飲むほど美しいグラフィック ・ストレスフリーなスマホ操作 ・重厚長大な近未来のSFストーリー |
ここが× |
・文字が小さいため若干読みにくい(iPhone) |
こんな人にオススメ |
・FPS、TPSに目がない人 ・対戦プレイを愛好してやまない人 ・ぶっちゃけ、『HALO』が好きな人 |
●『N.O.V.A.』の世界を知り、重厚なシナリオを堪能しよう!
海外のFPSということで、物語や世界観はあまり気にせず遊ぶ人もいるかもしれない。だが、シリーズを貫くストーリーラインは壮大でなかなかに興味深い内容だ。今回は3作目ということもあり、予備知識がないと物語をつかみにくいだろう。そこで、まずは本作の世界観を解説していきたい。
・『N.O.V.A.』から『N.O.V.A.2』までの世界観
シリーズの舞台となる時代は、地球が生命体を維持できなくなった近未来。人類は地球軌道上にコロニーと呼ばれる巨大な人工衛星を建造して移住。タイトルにもなっているN.O.V.A.(Near Orbit Vanguard Alliance:地球軌道先遣隊同盟)は、コロニー防衛のために各コロニーが結成した軍事組織のことである。その後、人類はHAA(Human-Alien Alliance:異星人種間同盟)とテランオービタル中央政府に別れ、内紛へと突入してしまう。
・『N.O.V.A.3』の世界観
シリーズを通じての主人公はカル・ワーディン。彼はN.O.V.A.の伝説的な英雄として知られ、「サジタリウスの救世主」の異名を持つ元海兵だ。ワーディンはある日、エレーナからの救難信号を受ける。信号の発信元は、住む者がなくなり放置されて久しい人類の母星――地球だった。ワーディンがサンフランシスコに上陸すると、すでにN.O.V.A.と異星人ボルテライトが交戦中だった。争いの原因は、“審判を下す者”が地球に遺した遺物。遺物を使ってN.O.V.A.は地球を再生させようと考えていたが、ボルテライトも遺物の強大な力をかぎつけたのだった。かくして、遺物を巡る地球での戦いが始まる。
▲今回は地球が舞台なので、親近感のある工場やビル街などが登場。ただし、人類が地球を離れてからだいぶ時間が経っているため、人工的な建造物はほぼ廃墟と化している。 |
▲サンフランシスコからワーディンに救難信号を送ってきたエレーナは人間や異星人ではなくAI。任務中はワーディンに指示を出し、進むべき道を示してくれる。 |
●スマートフォンに最適化された操作方法
本作の操作は標準設定の場合、画面左半分をタッチするとバーチャルパッドが出現して移動を行え、画面右半分をスワイプすると視点が動いて狙いを定められる。スクリーン上に配置されたアイコンをタップすると、スプリント(ダッシュ)、ジャンプ、銃撃、武器のリロードや変更が行える。オプションを開けば視点移動の感度やカメラの水平補正、きき腕の設定や上下反転、アイコン位置の微調整など細かく行えるので非常に便利。操作方法をひととおりマスターしたら、すぐに自分好みにカスタマイズしておこう。自由自在に動かせるので、ストレスを感じることはほとんどないはずだ。
▲ダメージを受けるにつれて、ライフゲージはオレンジ→青→赤と変化。ライフは自動回復するため多少の無茶は利くが、集中砲火を浴びるとすぐに倒されるので慎重に。 |
▲スプリントを駆使すればテキパキ移動できて快適だ。ただし、触れると即死する電線などの障害物もあるので要注意。 |
▲最初のミッションの序盤はチュートリアルを兼ねており、ガイドに従って操作すれば基本的なアクションをすべてマスターできる。 |
また、主人公のカル・ワーディンはアビリティを使うことも可能。前方に手をかざして衝撃波を飛ばし、敵を吹き飛ばしてダウンを奪えるのだ。これで前方のガラスを割って道を切り開いたり、敵を高所から落として倒すことができる。敵の数が多い場面でも有効で、まとめてダウンさせた後に手榴弾で一網打尽にする、といった戦法も有効。回数制限はなく効果範囲も広いので、どんどん活用していこう。
▲最初のうちは、アビリティの使用をつい忘れてしまいがち。戦闘が楽になるのでバンバン使っていこう。一部、クリアーするために必要なシーンもある。 |
FPSに不慣れな人でも敵を素早く倒せる“エイムアシスト”の存在もうれしい限り。エイムアイコンをタップすると視点が拡大され“エイムモード”になり、敵を精密に狙えるようになるが、エイムアシスト機能によって近くの敵に自動的に照準が合うようになっている。そのため、ライフルなどを装備してエイムモード→射撃→エイムモード解除、という手順をくり返せば瞬く間に敵をせん滅できる。「自分でしっかり狙いたい」という人は、オプションの“エイムアシスト”をオフにすればオーケーだ。
▲ライフルなど特定の武器のエイムモードは、スコープを覗き込み格段に狙いをつけやすくなる。エイムアシストがあればFPS初心者でもサクサク倒していける! |
●ボリュームも満点! ふたつのゲームモード
ゲームモードは、キャンペーンとマルチプレイのふたつに大きく分かれる。キャンペーンモードは主人公のカル・ワーディンとなり、異星人と戦いながら遺物をめぐる物語を進めていくシングルモード。10のセクションが用意されており、序盤のセクションでもゆうに1時間以上は遊べるボリュームがある。精巧に作られたサンフランシスコシティに不時着したワーディンは、市街や工場、砂漠地帯などさまざまな場所を転戦しながら、遺物へと接近していくことになる。壮大なストーリーと手に汗握るゲームプレイ、美麗なグラフィックが三位一体となり、ついついやめどきを見失ってしまう魅力的な作品だ。
▲ポーズメニューからは、アイテムの購入や武器のアップグレードを行えるショップへ行ける。通貨となるお金はセクションクリアー時に評価に応じた額がもらえる。そのほか、課金アイテムとしても販売されている。 |
▲武装バギーや有人ロボットなどの乗り物に乗って進むシーンもある。アトラクションのようにダイナミックなアクションシーンも多く、物語への没入感と興奮が加速する。 |
なお、マルチプレイは残念ながら未体験。今回は配信前にプレイを行ったため、サーバーには入れたもののプレイヤーが誰もおらずマッチングはされなかった。そのため、ここでは6種類あるマルチプレイモードの概要説明にとどめておく。
・フリーフォーオール
殺るか殺られるかの真剣勝負。いちばん最初にスコアリミットに達した者が勝者となり、そこでゲーム終了となる。
・チームデスマッチ
マップ上の陣地を2チームに分かれて取り合う制圧戦。いちばん最初にスコアリミットに達したチームが勝者となり、そこでゲームは終了。
・フリーズタグ
ほかのプレイヤーを凍らせることができるチーム戦。相手チームの全メンバーを凍らせるとチームポイントを獲得。仲間が凍ったときは、近くで3秒間立っていると解凍が可能。
・キャプチャーザフラッグ
ポピュラーなフラッグ戦。相手チームの基地に置かれたフラッグを奪い、自分チームの基地に持ち帰るとチームポイントを獲得できる。相手チームのフラッグを奪うだけでなく、自分チームのフラッグを守るテクニックも重要。
・ワンショットキル
全員が同じ武器を所持して戦うフリーフォーオール。すべてのプレイヤーはワンショットで倒されてしまう。マップ上にはパワーアップも落ちていないため、純粋な実力勝負となる。
・キャプチャーザポイント
すべてのポイント地点を30秒間制圧するとチーム得点を獲得できる。ポイントの近くでスタンバイし、全ポイント制覇に備えよう
▲最大で12人のプレイヤーでマルチプレイを行える。特殊なルールも多く、人数が多ければ多いほど白熱することは間違いなし。世界中のユーザーといっしょに遊ぼう |
スマホのゲームアプリとしては屈指のグラフィックを誇り、ボリュームも凄まじい『N.O.V.A.3』。操作感覚はマウス&キーボードやコントローラとは異なるが、スマートフォンに最適化されているため違和感やストレスはほとんど感じない。初心者をサポートする機能も充実しているので、FPSに苦手意識を持っている人もぜひ遊んでみてほしい。(氏家雅紀)
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N.O.V.A. 3 — Near Orbit Vanguard Alliance
- メーカー
- ゲームロフト
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 600円[税込]
- コピーライト
- (c) 2012 Gameloft. All Rights Reserved. N.O.V.A. Near Orbit Vanguard Alliance, Gameloft and the Gameloft logo are trademarks of Gameloft in the US and/or other countries.
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