1. サイトTOP>
  2. グリー田中社長がグローバル展開に向けての意欲を語る「10億人が利用するサービスを作る」【GREE Platform Conference 2012】

グリー田中社長がグローバル展開に向けての意欲を語る「10億人が利用するサービスを作る」【GREE Platform Conference 2012】

2012-03-23 14:50 投稿

●スマホへの注力やグローバル展開など、田中社長がグリーの今後の戦略を語る

2012年3月23日、都内にてGREE Platform Conference 2012が実施された。こちらのカンファレンスは、GREEのプラットフォームでアプリを提供するメーカーを対象にして、技術交流や情報共有などを目的として実施されたもので、今回で3回目となる。

まず行われたセッションでは、グリーの田中良和代表取締役社長が登壇し、“主催者の挨拶”という形で講演を行った。まず言及されたのがスマートフォンの可能性。「現状は2~3割をスマートフォンが占めていて、1年後には半数に達するだろう」とGREEのスマートフォンへのシフトが急速に進んでいると説明した田中氏は、スマートフォンは世界的にも爆発的に普及しており、2012年には世界で6~7億台普及する見込みであることを明らかにした。とくにブラジルやアフリカなどの新興国での普及がすさまじく、「これまでPCをあまり使わない国では初めてのコンピューターとして存在する」(田中)とコメント。スマートフォンのスペックも高性能化しており、「2013年には家庭用ゲーム機の性能を追い越す可能性があります」(田中)との見通しも示した。

スマートフォンの現状を踏まえた上で、講演のトピックはグリーの今後の戦略へ。そこで田中氏の口より終始語られたのが、やはりというべきかGREEプラットフォームのグローバル展開に関して。2012年4月~6月にGREEプラットフォームがグローバル展開を果たすのは周知のとおりだが、先日全世界で先行配信された『Zombie Jombie』が2012 年3月17日付けのApp Storeで4位を獲得。「これは始まりでしかないですが、日本で培ったノウハウが世界で通用するという、いい自信につながりました」(田中)と説明した。『Zombie Jombie』自体の開発は“アメリカ人に受けるものを”と……いうことでアメリカで行なっており、ソーシャルゲームとしてのノウハウは日本の市場での経験を活かして開発したもの。「日本でのビジネスモデルは世界でも通用することが証明できました。あとは、個々のゲーム単位でどううまくやっていくか」(田中)ということで、『Zombie Jombie』の成功は大きな自信につながったようだ。ちなみに、『Zombie Jombie』はパナマとジャマイカでは1位を獲得しており、世界に展開するグリーの5つの拠点を中継でつないでスタッフでお祝いをしたそうだが、「自分たちで作ったものがどこかの国で1位になったのはうれしい」と語る田中氏の顔は満面の笑みだった。

そんなグローバル展開を見据えた上で語られたのが、“高品質のネイティブゲームの開発”や“グローバル対応 決済導入”、“日本の有力パートナーの参画”、“海外の有力パートナーとの提携”、“グローバルイベントへの出展”など、ここ半年くらいのあいだにグリーが積極的に取り組んできた施策の数々。ちなみに、“メディアミックスプロモーション 日本の有力ゲーム雑誌との連携”のトピックでは、エンターブレイン刊行のファミ通GREEが2012年6月末より月刊化されることもアナウンスされた。「GREEプラットフォームの雑誌が月刊化されることはエポックメイキングなことだと思っていて、産業をさらに大きくするきっかけになってくれればいいなと思っています」と田中氏。

さらに、田中氏の講演で大きな時間を割いて説明されたのが“利用環境向上に向けた取り組み”。こちらは、ここ数ヵ月のGREEプラットフォームに対する動向を踏まえてのもので、取り組みとして、以下の6項目が挙げられた。

■“利用環境向上委員会”の設置
■未成年ユーザーの利用制限(利用上限・注意表示)
■利用状況通知サービスの提供
■コンテンツチェック体制の強化
■リアル・マネー・トレード関連行為への対策
■プラットフォーム事業者6社による連絡協議会を設置

「よりよいプラットフォームにしていきたい」との田中氏の思いのもとに説明されたこれらの6項目は、GREEプラットフォームの適正化を目指すために設けられたもの。田中氏は「日本のソーシャルゲーム業界においてリーダーシップを目指していくためのもので、取り組みについては真剣かつスピーディーに対応していきます」と説明し、来場者である各開発メーカーへも協力を強くお願いした。

そして、田中氏の講演の締めとして用意されていたのが「10億人が利用するサービスを作る」というグリーの目標。田中氏の言葉には、スマートフォンが新興国で爆発的に普及している現状を踏まえたうえで、「いままでゲームができなかった人たちにもゲームを提供していきたい」との思いと、「日本に新しい産業を生み出したい」との意欲が込められている。日本発のゲーム作りのノウハウを世界のゲームユーザーへ……そんな壮大な思いが見えた、田中氏の講演だった。


●グローバル展開へ向けてのサポート体制にも注力

田中氏に引き続き登壇したのは、グリー 執行役員 マーケティング事業本部長 小竹讃久氏。“プラットフォーム統一に関する戦略・施策のご案内”とのタイトルで語られた講演は、おもに参入メーカーに向けての今後のグリーの取り組みを説明したもの。現状1.9億人のユーザーを持つGREEプラットフォームが10億人を目指すには、「メーカーさんにさまざまなコンテンツを提供していただくことが不可欠です」としたうえで、「グローバル展開をしやすいようにグローバルサポートも進めていきます」との意欲を表明した。

小竹氏によるとプラットフォームとコンテンツにはアプリ提供⇒プロモ実施⇒アプリ集客⇒マネタイズ⇒アプリ間回遊⇒Platform拡大の成長サイクルがあるそうで、いちばん早くコンテンツを提供いただくと、より大きなメリットを享受できる“先行者の得る果実は大きい”を強調。「グローバル市場へは最初のタイミングから参入してくれるとうれしいです」と、メーカーに強烈にアピールした。そのうえで、今後提供するSDK(開発キット)の提供スケジュールなどを開示。“ローカライズ”、“ホスティング”、“デバッグ”、“ユーザーサポート”の4つのサポート体制を軸に取り組んでいくことを説明した。

小竹氏が田中氏に呼応するように強調したのが、“利用環境向上に向けた取り組み”。とくにメーカーに対しては、“コンテンツチェック体制の強化”と“リアル・マネー・トレード関連行為への対策”に対して大きな協力を要請しており、この点に関してはグリーが大いなる決意を込めて取り組んでいくことを改めて印象付けた。いよいよ2012年4月~6月にかけて世界市場にうってでるGREEプラットフォーム。小竹氏の講演を聞くと、そのための取り組みは着々と進んでいるようだ。

ピックアップ 一覧を見る

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧