ロマンと世知辛い現実が交差する海戦アクション『Age Of Wind 2』

2012-03-20 12:00 投稿

●アクションゲームをベースに、RPG的要素も加えた海賊ゲーム

海賊船の船長となって、敵の船を倒しながら、ギルドからの指示に従ってつぎつぎにミッションをこなしていく海戦ゲーム。

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帆船の操作はリアルタイムで舵を取る方式で、当然慣性の効いている船は急な方向転換はできないため、操作には多少の慣れが必要だ。また、敵の船(もしく は“獲物”となる商船)と遭遇すると海戦となり、互いに大砲を撃ち合って相手の船の耐久力を0にして沈めることになる。砲撃の方向や間合いもかなり独特な ので、最初のうちは、なかなか思うように応戦できないだろう。

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▲こちらは1隻なのに、敵は数隻がかりなので、きびしい戦いを強いられることもしばしば。とくに囲まれて集中砲火を浴びるような事態は絶対に避けたい。

敵船を撃破したら、波間に漂う積み荷を回収。これが収入となる。本拠地となる島では、船大工や取引所などの施設があり、積み荷類を売って金に変え られるほか、傷ついた船体を直したり船をパワーアップさせたりすることも可能だ。無論、船の強化はもちろん、修理にも当然お金がかかる。

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▲積み荷はミッションに必要がなければ、売ってお金に換えてしまおう。ただし、爆弾などの消費型武器はいざというときのために残しておくほうが賢明。

●俺は海賊王! ……と言うより便利屋!?

麦わら一味やら海賊戦隊やらの影響で、海賊という言葉のイメージアップが著しい昨今。とは言え、そんな流行り廃りに関係なく、“海賊”と言う響きには、どこか“冒険家”にも通じる浪漫がある。

これが“山賊”だと、食い詰めたならず者の寄り集まりというイメージで、何ともむさくるしい印象がするのだが、“海賊”と聞くと、それより数段格上に感じられるから不思議なものだ。

もっとも、大航海時代のバッカニアだとかコルセアだとかの私掠船に乗ってた連中は、半ば職業軍人に近かったとも言うから、あながち間違いでもないのかもしれないが。そもそも船乗りという職業自体、専門技術職の一種でもあるわけだし。

無論、イメージや憧れだけで物事を語る人間は、たいてい世知辛い現実にうちのめされることになる。

本作における主人公(=プレイヤー)も、希望に満ちて船出をしたはいいものの、いきなり初っ端から義侠心の“ぎ”の字もないようながめつい海賊に襲われ、ほうほうの体でとある島に流れ着く。

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▲着いた場所が海賊ギルドの本拠地だったというのは、なんと言う運命の皮肉!

主人公は、ここで海賊ギルドの下っ端構成員となり、敵対組織との戦いや美味しい“獲物”の襲撃(の助太刀)、行方不明の構成員の捜索など、さまざ まなミッションを任される。いや、任されると言うより「つべこべ言わずに、さっさと行け!」と尻を蹴とばされるのだ(メッセージがすべて英語なので細かい ニュアンスまではわからないけど、おそらく間違いない)。最初は確かにひよっこだから仕方ないが、船を着々と強化し、自らの能力や操船技術も上がり、数々の敵船を沈めた歴戦の雄と呼べる段階になっても、ギルド長に便利に使われてしまうあたり、なんだか切ない気もする。まぁ、このあたりは、RPGの“勇者”が、敵の将軍を倒せるほど強くなっても、いまだに町の便利屋さん的にクエストをこなさないといけないのと同様の、様式美と割り切るべきなのだろう。

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それに、ミッションという“目的”を与えられてても、ふだんの行動までガチガチ決められているわけではない。目的地を向かう途中ですれ違う船(一般商船含む)を片っ端から沈めて積み荷を奪うもよし、あるいは敵対組織としか砲を交えないクリーンな私掠海賊を目指すもよし。前者のほうがお金は溜まるが、美学を重んじてプレイしても何とかなる自由度の高さは魅力だろう。

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▲ミッションの目的地は、海図には“?”、画面では白い光の柱のようなもので表示されている。何はともあれ、その場所に向かって急げ!

■基本操作

操船については、端末の傾きで船を動かす“Tilt”と、画面左下の舵輪にタッチして操舵する“Wheel”の2種類が用意されている。前者のほ うが直感的に動かしやすいものの、船と船のあいだをすり抜けるような細かいコントロールは後者のほうが優れているかもしれない。

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▲どちらにしても、カーレースゲームのような急激な方向転換は無理。船の旋回半径に従ってゆっくり曲がるしかない。

海戦時は、右下のアイコンをタップすれば砲撃できるが、帆船なので、大砲を撃てる方向はある程度決まっている点に注意。船の進行も弾自体の速度も遅いので、相手の動向をあらかじめ予測して撃つ“予測砲撃”の技能が必須となる。

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▲当然敵側にも同じことが言えるわけだが、相手は複数なので、ある程度こちらの動きを掣肘できる。ズルい! もっとも、慣れれば敵の同士討ちを狙うことも不可能ではない。

航海中に画面中央下のアイコンをタップすればメニュー画面を開くことができる。ここでは、海図を見て現在位置や目的の確認、ミッションの内容や積み荷の確認ができる。また、ミッションを達成するごとに、ポイントが3点与えられるのだが、このポイントを使って“船の速度”や“砲撃の精確さ”、“船の装甲”といった能力値を強化することも可能だ。これも、メニュー画面で実行することができる。

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▲最初のうちは、とにかく生存能力を上げるべく、Agility(機動性)とSailng(最大船速)、Armor(装甲)あたりにポイントを割り振りたい。

拠点となる島の港では、前述のとおり積み荷の換金と船の修理&強化を行うことになる。ミッションの途中で船の耐久力が心許なくなったら、いったん島に戻って修理してから出直すのも手だ。

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▲船の強化は船体(耐久力)と帆(船速)と大砲(攻撃力)の3項目を強化できる。40000ドル貯めれば、さらに上級の船を購入することも可能。

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Age Of Wind 2

メーカー
Deemedya M.S. Ltd.
価格
iOS版:170円 Android版:164円[税込]
対応機種
iOS、Android

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