ファンタジー世界を舞台にしたタワーディフェンスゲーム『Myth Defense LF』

2012-03-17 12:00 投稿

●ファンタジーの世界で闇の軍団を退けろ

リアルタイムストラテジー、中でもいわゆるタワーディフェンス(以下、TD)型ゲームは、日本ではいまひとつ馴染みが薄いため、敬遠している人も多いかもしれない。そんな食わず嫌いな人にも、ぜひ入門用にオススメしたいのが本作『Myth Defense LF』だ。

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基本的なルールは、「攻め寄せる敵軍を、塔を配置して撃退する」というまさにTDの典型だが、各要素が比較的シンプルにまとめられている。さらに本作で は、仮にステージをクリアーできなくても、そこまでの戦績に従ってGP(グロリーリーポイント)というものが得られ、これを貯めることによって戦闘を有利 に進めるためのさまざまな優遇措置を得ることができるのだ。

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▲グローリーポイントが貯まったら、メイン画面の”城塞”で”ショップ”を選んでいろいろ買い物してみるといい。

●敵の出現パターンを知ることが勝利の鍵

本作は、ステージごとに出現する敵の数や種類が決まっている、俗に言う”覚えゲー”であり、実際にプレイした敵の出現パターンを知ることで、効果 的に迎撃施設を配置できるようになる。逆に言うと、この手のゲームが得意であっても、初見でステージをクリアーするのは難しいかもしれない。

また、リアルタイムでつぎつぎにタワーを配置ないし進化させるのは忙しいが、画面左下のボタンで、ステージの進行をいつでも一時停止させることができる ので、じっくり考えながらつぎの手を模索することも可能。逆に倍速で進めることも可能なので、ある程度強力なタワーの配置ができたときは、お金が貯まるま でしばらく倍速にして見守るのもいいだろう。

ステージクリアーには30分程度かかるが、オートセーブの中断機能もついているので、少しずつ進めていくことも可能。さらに、最初に述べたとおり、TD 系ゲームには珍しく、ホームタウンとも言うべき”城塞”でRPGのように買い物やアイテムの合成などが行える。この要素もまた、不慣れなプレイヤーにとっ ては、ゲームの進行を大いに助けくれるだろう。

プレイして連想したのは、『刻命館』や『影牢』 などのトラップアクションシリーズ。あれほど複雑なコンボは組めないものの、「入口から直進して来たオーガの動きを聖水の井戸で足止めしたのち、カタパル トと炎のタワーで迎撃、そこを生き残った場合も、曲がり角に仕掛けたサソリのタワーで掃討」などと考えるのは、なかなか楽しい。少しずつノルマを達成して 先に進む、思考パズル的なゲームとしても、非常によくできた作品と言えるだろう。

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▲メイン画面で選べる”ヘルプ”からは、各タワーの進化系図とそれぞれの特徴、障害物の種類、攻めてくる各クリーチャーの解説を読むことができる。効率的に敵を倒すためには、クリーチャーの特性や弱点を知ることは必須条件だ。
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▲城塞では、ショップでの買い物以外に、ステージクリアー時に入手したアーティファクトを合成してルーンを作ることや、トロフィー(プレイによって得られた成果)の確認なども可能。
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▲”バトル”と異なり、”遠征”ではステージごとにレベルが決まっている。後半のステージでは、敵も安全な進軍ルートを模索しつつ攻めてくるようになるのだ。

■基本操作

本作には、用意されたマップ+α(自作のマップなど)からひとつを選んでプレイする”バトル”と、定められた順で計15のステージを連続してクリ アーしていく”遠征”のふたつのモードが用意されている。これは、戦略シミュレーションなどで言うところの”フリーマップ”と”キャンペーン”のようなも のだと考えればよいだろう。いずれの場合も操作方法は共通。GPなどのステータスも共有しているので、まずはもっとも単純な構造の”バトル”の”不思議な 森”をプレイしてみるのがオススメだ。

ステージを開始すると、画面右下に4つのアイコンが表示される。左の矢印はタワーと障害物の切り替えボタンで、残りの3つが戦場に配置する3種類の”タ ワー”を示している。建てたいタワーのアイコンをドラッグすることで簡単に配置できるが、配置には一定の金額を左上の所持金から消費する。最初は所持金も 少ないが、タワーからの攻撃で敵が斃れると所持金が増えるので、自転車操業的にうまく利用しよう。

攻め寄せる敵の集団は”WAVE”という単位で数えられ、定められたWAVE数の敵を撃退すれば、ステージクリアーとなる。敵が生き延びてプレイヤーの 本拠までたどりつくと、敵1体につき右上のライフが1減り、0になるとゲームオーバーだ(ただし、前述のとおりゲームオーバーでもGPは手に入る)。

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▲”バトル”開始時にレベル(難度)を5段階から選択することが可能。レベル1では70WAVEの敵の攻撃を凌ぐことになる。また、敵の思考自体もレベルが高いほど賢くなる。
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▲マップごとに地形や進軍経路の数なども異なる。”闇のステップ”は入口と出口が各2、”冬の町”では各3ある。当然、出入り口が多いほうが難度は高め。

タワーは1)クロスボウ・タワー、2)カタパルト、3)聖水の井戸の3つが用意されている。1)は攻撃範囲内を通る敵に石弓を射かけ、2)は大型 の石をぶつける。3)はやや特殊で、聖水をかけて敵の動きを遅くする。敵の進軍ルートを予測しつつ、これらをマップ内に配置し、敵を殲滅することになる。 また、一度配置したタワーをタップすると、それを撤去してお金に変えるか、さらにお金をかけて進化させるかを選ぶことができるのだ。当たり前の話だが、で きるだけたくさんタワーを配置して敵の行く手を塞ぎ、進軍を妨げつつ攻撃の機会を増やせば、殲滅するのは楽になるが、金銭的な制限でなかなかそうもいかな い。個々のタワーを強化するか、数を増やすか見極めが悩ましいところ。

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▲タワーごとに進化する系統は決まっている。中には、”城塞”で特定のアイテムを購入しないと進化できない系統もある。
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▲障害物は、最初は地上の敵の動きを遅くする”トラップ”しか選べないが、”城塞”で購入することでより強力なものも使えるようになる。

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Myth Defense LF

メーカー
Smartpix Games
価格
304円[税込]
対応機種
Android 1.5 以上

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