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“天地人”が揃ういまこそ世界へ出よう! gumi 国光宏尚氏が目指すは”打倒!Zynga”【OGC 2012】

2012-03-16 22:38 投稿

●「世界を獲るいままでにないチャンス! 我々がやらねば誰かがやる」(国光氏)

2012年3月16日、都内にて、一般社団法人ブロードバンド推進協議会(BBA)主催によるカンファレンス、OGC(Open“Game” Contents)2012が開催された。「ソーシャルネットワークとそのプラットフォーム上の強力なコンテンツとしてのゲームに焦点を当て、広がるコン テンツビジネスの新たな可能性を探る」との趣旨のもとに開催されているOGC。当初は“オンラインゲーム&コミュニティコンテンツ”のカンファレンスとし て、2005年より実施されている同イベントだが、年を重ねるごとに時代のトレンドに合わせる形で講演内容が多様化。ここ数年はスマートフォンやソーシャ ルゲーム関連のセッションが多く見られるようになっている。

このOGC 2012に、現在GREE向けに『任侠道』や『海賊道』、『騎士道』などのコンテンツを提供しているgumiの代表取締役社長、国光宏尚氏によるセッション”いろいろぶっちゃけます! ヒットゲームの作り方と世界で勝つための7つの方法”が行われた。本題に入る前、ソーシャルゲーム業界の現状をおさらいした国光氏。国内の市場は順調に拡大し、一時はソーシャルゲームが飽和状態となったものの、大手ゲームメーカーの積極的な参入などもあり、いまや映画や家庭用ゲームといったエンターテイメントに負けない勢いを見せているのが現状だと語った。

そしていよいよ、本題となる”いろいろぶっちゃけます! ヒットゲームの作り方と世界で勝つための7つの方法”の話へ、と思っていたら……「すみません。今回、ちょっと予定していた内容と違う話をしようと思います」(国光氏)。「最近、ソーシャルゲームの健全性が世間から叩かれているところがあります。これに関しては、業界全体で協力し合い、ダメなものはダメ、いいものはいいと決めて、社会に認めてもらえるようにするべき」と、ソーシャルゲームの健全性について話し始めた。しかし、ソーシャルゲームの社会的意義とは何なのか? ソーシャルゲームの価値とは? たしかに、ソーシャルゲームは食べ物や水のように、生きていくために絶対に必要なものかというと、そうではない。だが、「生きるために必要なものは、人間も動物もいっしょ。生きていくために必要不可欠ではないが、音楽を聞いたり映画を観て感動することや、友だちと交流して楽しむことなど、そういうところに感動を覚えて人生を膨らませていく。動物にはない、人間を人間たらしめるもの=エンターテインメント。ちょっとでも心が安らぎ、楽しめる。ここが人間であることのひとつの価値」と、国光氏は語る。つまり、ソーシャルゲームもそういった価値のある、ひとつのエンターテインメントというわけだ。

続いて、そのエンターテインメントの話へ。「人類のエンターテインメントの歴史は、技術革新の歴史だと思う。技術発展とともに成長してきた」(国光氏)。昔、映画が強かった時代に、テレビという新しいエンターテインメントが誕生したが、このとき映画業界はその存在に脅威を覚えたという。そこで映画業界は談合し、テレビで映画を放映させなかったり、映画の役者を一切テレビに出さないようにし、テレビを潰そうとした。しかし、「結果的にテレビは流行り、お茶の間に浸透した」と国光氏は語った。テレビ業界は、映画の海賊版を作ったわけでもなく、プロレスや野球、ニュース、バラエティといった、映画で観られないもの、やらないもの、つまり新しいコンテンツを考えたことで受け入れられ、発展してきた。では、インターネットはどうか? 国光氏によれば、これまでインターネット業界は、自分たちでコンテンツを作らず、ほかが作ったコンテンツをまとめてサイト上で提供しているという。つまり、テレビで言うところのプロレスや野球などの新しいコンテンツがない状態だった。しかし現在は、「ソーシャルゲームがインターネット初の、オリジナルコンテンツになっている」(国光氏)。

ここから一転、「失われた10年が20年になって、いまや22年になっている」と日本経済の話を始めた国光氏。「日本の経済の現状を見ると、国としては終わりかけている。これがゲームなら、みんなリセットしてやり直している」と、きびしい言葉も。その理由として、ほかの国と比べて資源がないことを挙げ、「ほかの国から買わなければならない状況ではなく、この国の誰かが稼いでいかないと豊かな生活にはならない。強い輸出産業が絶対に必要」と話す。その強い輸出産業として世界に打って出る存在になりうるのがソーシャルゲームであり、誰かが稼いでいかなければならないその”誰か”がソーシャルゲーム業界の人々なのではないだろうか。

世界へ打って出る。たしかに勇気や決断がいることだが、「かつて野球の野茂選手やサッカーの中田選手が海外挑戦をして成功を収め、それに続く選手たちがつぎつぎと出てきた。結果、昔と比べて野球もサッカーも世界と対等に戦えるくらい強くなりました」という例を挙げ、日本のソーシャルゲームで世界に挑戦すべきであると主張。さらに、「世界を獲るいままでにないチャンス」とつけ加えた。いまの国内のソーシャルゲーム業界には”天地人”が揃っているというのがその理由だ。天地人とは、”天の時”、”地の利”、”人の和”という、何か大きなことを達成するときに必要な条件のこと。その天地人をソーシャルゲームになぞらえた、国光氏の考えは以下のとおりだ。

【天の時】近い将来、インターネットの中心はモバイルになる。2年前は、みんなPCだろうと思っていたが、いま偶然、スマートフォンが流行って、スマートフォン上のゲームもヒットを出している。スマートフォンなら海外でも展開できるので、いいタイミング。

【地の利】日本のソーシャル市場は、世界の中でもトップクラスに収益性が高い。そして市場も特殊だから、海外から攻められにくい。

【人の和】モバイル分野とゲーム分野で世界と戦うときに、そういう分野に強い人たちが日本にはたくさんいる。

最後に、国光氏は、”世界を取るいままでにないチャンス。我々がやらねば誰かがやる”というスローガンを掲げ、「我々が世界に進出して旗を指し、やれるということを見せれば、みんなどんどん付いてきてくれるはず。gumiはその先行部隊として、世界ナンバーワンになり、打倒Zyngaを目指します」とコメントした。

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