『みんなと モンハン カードマスター』プロデューサー・杉浦一徳氏インタビュー完全版
2012-02-26 17:00 投稿
●家庭用ゲームの開発・オンラインゲームの運営で培ったノウハウをソーシャルへ
カプコンがMobageに満を持して投入した新作ソーシャルゲーム『みんなと モンハン カードマスター』。同作のプロデューサーである、カプコン杉浦一徳氏が語る作品への思い、そしてソーシャルゲームならではの新要素とは? 週刊ファミ通2012年3月8日号で掲載した『みんなと モンハン カードマスター』の記事内で掲載したインタビューから、誌面に掲載した内容はもちろん、スペースの都合で割愛した部分もすべてお届けする。
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●『モンスターハンター』シリーズの魅力をカードゲームに
――アクションゲームの代名詞的存在である『モンスターハンター』が、カードゲームになったのはどういった理由があるのでしょうか?
杉浦一徳氏(以下、杉浦) みんなで協力して遊ぶという『モンスターハンター』の魅力を、多くのユーザーにわかりやすく、それでいて奥深く遊んでいただくために、カードゲームの形にしました。
――今回、『モンスターハンター』の世界観を再現するために、とくに気を付けたこと、苦労されたことは?
杉浦 本作は“カードゲーム”なので、とくにカードのイラストにこだわりました。『モンスターハンター』本来のイメージを残しつつも、どのようにしてMobageのユーザーにもなじむタッチにするか、という点にとても苦労しました。
●本作オリジナルの要素について
――ギルドはどのようにして作るのでしょうか? 誰でも作れるのですか?
杉浦 ギルドは誰でも作ることができます。ゲーム開始直後は、チュートリアル中に“自分でギルドを作る”、もしくは“既存のギルドに入る”というどちらかの選択肢をえらんで、ギルドに所属することができます。“既存のギルドに入る”を選択した場合も、すでに存在するギルドのページをあらかじめ確認できるので、自分に合ったギルドを吟味してから入ってみてください。
――自分で作らなくてもいいなら、ずいぶん気がラクになりますね! ちなみに、ギルドに所属しているとどんなメリットがあるのでしょうか?
杉浦 ギルドに所属するメリットとしては、イベントを攻略しやすくなったり、ギルドマスターから役職に任命されることでさまざまな恩恵が受けられる、というものがあります。具体的には、役職につくと攻撃力が上昇したり、特定のアイテムを拾うことができるようになる、といった特殊な効果が得られることになります。かなりたくさん用意していますよ。役職は、ギルド内のSHOPやイベントの報酬で増やすことができます。
――至れり尽くせりな感じですね(笑)。そうやって仲間の協力が受けられるなら、メンバーがたくさんいるギルドに入りたい、という人も多いと思うのですが、メンバーの数に制限はあるのでしょうか?
杉浦 基本は20人構成ですが、ギルドメンバーで協力して所属可能な人数を増やすことも可能になっています。また、ギルドはバトルなどを通じてレベルアップさせることができます。ギルドがレベルアップすると、メンバーはギルド内で購入できるものが増えたり、役職の効果が上昇するといった恩恵を受けることができます。このほかにも、多くのメリットがあるので実際にゲームをプレイして確かめてみてください。
――『モンスターハンター』では、モンスターなどから素材を集めて武器や防具を生産・強化したり、それらの組み合わせでさまざまなスキルを発動させたりして最強の組み合わせを探すという、膨大なやり込み要素が楽しみのひとつでしたが、本作ではそれに代わる要素が盛り込まれているのでしょうか?
杉浦 本作の楽しみのひとつとして、カードを組み合わせる“カードデッキ”要素というものがあります。カードの組み方次第でさまざまな “カードスキル”が発生しますので、自分だけの最強デッキを構築して遊んでいただければと思っています。
――本作でカードを強化するには“合成”、“革命”のふたつの方法があるようですが、このふたつは具体的にどういったものなのでしょうか?
杉浦 “合成”は、素材となるカードを使ってベースとなるカードのレベルアップを行うものです。一方、“革命”は特定の2枚のカードを掛け合わせ、別の新しいカードに変化させるというものになっています。
――シリーズをまたいで多くのキャラクターが登場するようですが、カードの種類はどのくらいあるのでしょうか?
杉浦 シリーズ作品から、さまざまなモンスターやハンター、アイルーたちが登場します。カードの種類も相当な数を用意していきますので、集めがいがあると思います。ぜひご期待ください。
●カプコンに“ソーシャルゲーム元年”を
――今後、ゲーム内で予定されているイベントについて、何か教えていただけないでしょうか?
杉浦 レアカードがゲットできる期間限定のイベントや、ギルドメンバーと協力して戦うギルド戦イベントなど、いろいろと計画中です。
――『モンスターハンター』シリーズのファンで、まだソーシャルゲームをプレイしたことのない人もいると思うのですが、そういったプレイヤーに向けてオススメポイントを紹介していただけないでしょうか?
杉浦 本作の醍醐味である“ギルドを組んで、ほかのプレイヤーと協力して遊ぶ”という要素は、“仲間との協力”という『モンスターハンター』シリーズすべてに共通する要素だと思います。また、シリーズでおなじみの“モンスター”や、“アイルー”、“ハンター”が“カード”となって続々と登場します。従来の『モンスターハンター』とはまったく異なるゲーム性ではありますが、「『モンハン』なら何でもチェックしているぜ!」的な熱烈なファンのユーザーにも、ソーシャルゲームを遊んだことがないユーザーにも、カードゲームとしての楽しさは十分に味わっていただけるゲームになっています。
――最後に、杉浦さんご自身の今年の意気込みをお願いします。
杉浦 今年は、カプコンのソーシャルゲーム元年というべき年になりそうです。ゲーム開発会社としてのノウハウや、楽しいコンテンツ開発のエッセンスを取り入れた“おもしろいソーシャルゲーム”を開発していきます。また、『モンスターハンター フロンティア オンライン』で培った運営力で「さすがカプコン、サービスが違う!」と言ってもらえるようにがんばりますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【みんなと モンハン カードマスター】
プラットフォーム:Mobage
対応端末:フィーチャーフォン、スマートフォン
メーカー:カプコン
アクセス:http://pf.mbga.jp/12008982 (フィーチャーフォン版)
http://sp.pf.mbga.jp/12008982(スマートフォン版)
プレイ料金:アイテム課金制
(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
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