【Androidおすすめアプリ】3Dシューティングの名作がAndroidに!! 『SILPHEED Alternative AM』
2011-09-16 22:23 投稿
●名馬の血を受け継ぎつつ、より進化した良駒
『SILPHEED(シルフィード)』と言えば、PC-88の時代にパソコンで生まれ、メガ-CDで大きく開花した3Dポリゴンシューティングの傑作として、30代以上のゲーマーなら多くの人が耳にしたことがあるだろう。シリーズとしても、その後プレイステーション2の『シルフィード -ザ・ロストプラネット-』やXbox 360の『プロジェクトシルフィード -PROJECT SYLPHEED-』などが制作され、話題を呼んでいる。
本作は、その『シルフィード』シリーズの最新作に当たる作品だ。ストーリー背景的には第1作で描かれたザカリテ戦役の前日談に当たるようだが、話のつながりは実質的にはあまりない。また操作系もかなり異なるので、シリーズ初体験の人も問題なく楽しめるだろう。
ゲームシステムは、3次元的に四方八方から襲い来る敵に向かって、自らも上下左右に方向転換しつつ、自機に備わったふたつの武器で敵を撃破し続けるというもの。ただし、ミッションごとに「母艦の護衛」「敵戦艦の破壊」といった目的が設定されていて、「とりあえず、敵を殲滅し続ければいいんでしょ」的な考え方は通用しないこともあるので、柔軟な対応が必要だ。また、出撃前のドックでは、戦闘で得たポイントを消費して、自機をカスタマイズすることも可能。高性能な武器はそのままミッション成功率に直結するので、できるだけ早くいい武器を入手しておきたい。
▲初期のメイン武器はホーミングミサイル。射程圏内の敵をまとめてロックオンして撃ち落とせる。ほかに散弾タイプの武器もあるが、使いこなすのはかなりコツが必要。 | ▲戦闘開始前のブリーフィングは、そのミッションの目的が提示されるので意外と重要。一度は目を通しておくようにしよう。 |
●戦いは、熱くなったほうが負けだ。目的を見失うな!!
曲芸的(あるいはゲーム的)な敵の動きその他のそのシステムを楽しむ2Dシューティングと比べて、3Dシューティングにおいて、どれだけプレイヤーに”リアルさ”を感じさせることができるかが、作品の成否に大きく関わっていると思う。その意味では、本作は間違いなく合格。精細な3Dグラフィックはもちろん、敵味方の動きや攻撃、あるいはストーリーの進行などは、いい意味での”リアルなフィクション”を構成していて、非常に没入度が高い。
一例を挙げよう。
本作のプレイヤーは、宇宙艦アースガルズに搭載された戦闘機グングニールで構成された”ライトニング隊”の一員として出撃することになる。敵機を墜とすことに夢中になっていると忘れがちなのだが、戦闘機にとって母艦の安否は下手すると自分の生死以上に重要な最優先事項。シールドとアーマーのおかげで、じつは意外にムチャができる(無論限度はあるが)自機と異なり、アースガルズの戦闘力は決して高くないので、ときには敵を討つ絶好の機会をフイにしても、母艦の救助に向かわなければならないこともある。不自由に思えるかもしれないが、だからこそ隊長として全体的な戦局にもある程度目を配りつつ、戦う習慣が養われる。そして、「自分が帰るべき場所を守らねば」という危機意識とゲームへの没入感が得られるのだ。
▲時間制限がきびしいミッションは、とくに気が急くものだが、左上のレーダーで自機と母艦の位置を把握しておくよう心がけておこう。 | ▲苦労の末、大型の敵艦を沈めたときの感慨は、また格別! |
また、「3Dはどうも苦手で……」と言う方にも、本作は自信をもってオススメしたい。なんと言っても、私自身『エースコンバット』などに代表されるフライトシミュレーター系シューティングゲームは、限りなく赤点に近い腕前だったからだ。そんな私でも、本作は(難度EASYでなら)それほど苦労することなく、しかも楽しみながらミッションを進めることができたからだ。
これは、本作の自機の”移動”に関する操作が限りなく簡略化されているからだと思う。機首を向けた方向に自動的に飛び続け、プレイヤーは意識の8割を敵への攻撃に振り向けることができる。無論、そのままだと衝突するような相手や、ミサイルが飛んで来るのが見えたなら、回避行動をとる必要もあるが、それ以外で細かい機動を必要とされる局面は非常に少ないのだ。
たとえるなら、複座戦闘機に乗っているようなもので(コンピューターが後席に乗ってサポートしてくれていると言うべきか)、プレイヤーのストレスが非常に軽減されている。
細密なフライト系ゲームが好きな人には、やや物足りないかもしれないが、地上とは比べ物にならない程の高速・広範囲で戦う宇宙戦は、むしろこういうものなのかもしれないとも思えるのだ。また、HARDでプレイすれば敵の攻撃がシビアなので、それなりに忙しい機動を要求される。
▲画面右端のスロットルで、飛行スピードを調整することも可能。大型の敵をくり返し攻撃する際などは役に立つ。 | ▲被弾数などは得点に影響しないので、落ちない程度に無茶しても構わないのも魅力。 |
■基本操作
本作のメインとなるのは”CANPAIGN”モード。突如地球に侵攻してきた謎の異星人に立ち向かうアースガルズ&ライトニング隊の活躍を追っていくストーリー仕立てになっている。ミッション開始前のブリーフィングで作戦目的が提示され、それが終わるとハンガー(格納庫)で機体をカスタマイズすることになる。最初は、メイン武器、サブ武器ともにひとつしかなく、特殊ユニットもないが、ミッションでポイントを稼げばより強力な武器開発することができるのだ。
▲”FREE MISSION”では、”CANPAIGN”モードでクリアーしたミッションを自由にプレイすることが可能。ここでポイントを稼ごう。 |
▲とりあえず、早めに便利なホーミングミサイルを”EAGLE”まで開発して装備しよう。最大ロック数8なので、敵の数が多いときに非常に頼りになる。 | ▲”ユニット”は機体に特殊能力を付ける装備品。防御関係、攻撃関係いずれの能力を強化することも可能。 |
自機のカスタマイズが終わったら、いざミッションへ。自機の移動は左下のバーチャルパッドで、メイン&サブ武器での攻撃は右下のふたつもボタンをタップして行うことになる。
これ以外には、前述のとおり右横のスロットルのバーで自機のスピード調整が可能。さらに、スロットをいちばん上まで上げると、ブーストが発動してさらに加速するが、これはシールドのエネルギーを消耗する両刃の剣である点にも注意しよう。
▲OPTIONで”Vパッド”ではなく、”傾きセンサー”を選べば、端末の傾きで直感的に自機の動きをコントロールできるものの、微妙なサジ加減がなかなか難しい。 |
メーカー:GungHoOnlineEntertainment
配信日:配信中
価格:250円[税込]
対応機種:Android 2.1以上
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