レビュー
投稿日2020.10.31
王道にして個性的なバトル体験
争いごとのない裕福で平和なラウンディンガム王国。
そんな人々の楽園がある日突然現れた黒い影、非道なるテラボール卿によって打ち砕かれてしまう。
そんな未曾有の事態を打破するために集まったのが、多彩なチカラを秘めた“パンチ”と呼ばれる球体を操り戦う元気いっぱいのヒーローたちだ。
本記事で紹介する『Marble Knights』は、玉転がしの感覚でフィールドを駆け回り、剣と魔法で魔物たちから平和を取り戻していくマルチプレイに対応したAppleArcadeのアクションゲームだ。
ゲームの見どころ
●剣と魔法のノンストップパズルアクション
●最大4人で挑むドキドキの共闘&対戦要素
剣と魔法のノンストップパズルアクション
魔物たちの驚異を打ち払い平和な日常を取り戻す、そんな王道ストーリーを彩るのが冒頭のアニメだ。
手掛けるのはテレビアニメ『キルラキル』や『SSSS.GRIDMAN』、劇場アニメ『プロメア』などで知られるトリガーというアニメ制作会社。
わずか30秒弱の映像だがそれを観るだけで世界観はもちろん、本作への興味がいっきに湧いてくる。
本作の特徴は球体を足代わりに駆け回る多彩な登場人物を操り、剣や魔法のチカラで魔物をやっつけていくパズルアクション。
球体に備わる炎や氷などの属性を武器に宿すことでアクションが変化。謎解きにも大きく関わっていく設計は直感的でわかりやすい。
ちなみに、スマホを傾けキャラクターを動かす“ティルト”はクセが強いので、バーチャルパッド操作がオススメだ。
また、閉ざされたゲートを開くためのギミック操作や浮島を砲台で行き来するなどのアトラクション要素も本作の特徴。
どこか懐かしいゲーム体験は手にも馴染みやすく、自然とこの世界に入り込めたのも印象的だ。
さらに各ステージの最深部で待ち受けるボスとの戦いは、どれも行き詰まらない程度のほどよい難易度。
万が一、負けてしまってもボスエリア内にリスポーンポイントから何度でもリトライできる。
負けてばかりだとクリアー時のスコアがマイナスになってしまうが、誰でも撃破できるという点はプレイヤーの間口を広げるいい要素だ。
最大4人で挑むドキドキの共闘&対戦要素
本作には基本プレイのソロ以外にも最大4人で楽しむマルチプレイモードが搭載されている。
難しいステージをみんなで攻略するのはとても心強いし、たとえばゲーム実況にも最適な要素だ。
しかし、残念なのがなかなかマッチングできないということ。
時間帯が悪いのか単純にプレイヤーが少ないのか、どうしてもいっしょに遊んでくれるヒーローが現れない。
パスコードを使って身近なプレイヤーを招待できるのが唯一の救いだ。
この中にヒーローはいませんか!?
思わず、ラウンディンガム王国の中心で叫びたくなる。
幸い、本作はソロでも十分攻略できるので、まずはどこに行っても胸を張って戦える腕前を身に着けておこう!!
P.N.深津庵
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