どうぶつの島からの脱出の概要

スローライフ!? いいえ謎解きです

いったいどうして船の船首に大きな穴が空いてしまったのか。

航行不能になった船もろとも漂着したのは、たくさんの動物が生息する無人島だった。

本記事で紹介する『どうぶつの島からの脱出』は、動物たちの悩みを解決しながら脱出方法を探していく謎解きアドベンチャー。

動物たちが可愛すぎて脱出をためらうほど、子どもでも安心して楽しめる世界観と難易度にも注目だ。

何をすべきか明確でシンプルな謎解き

砂浜に打ち上げられた主人公と大破した船。絶望的な光景の中心に光り輝く謎の物体“貝殻”が現れる。

入手できるものは点灯し、特定のアイテムを必要とする動物に吹き出しとアイコンが表記されるなど、本作の謎解きは全体的にシンプルでナビも万全。

脱出ゲームの入門編としても最適なゲームバランスが特徴だ。

シンプルなわらしべ長者はもちろん、特定の法則を解読して箱やトーテムポールのギミックを解除。隠されたアイテムを獲得するといった脱出ゲームに欠かせない謎解き要素も楽しめる。

手慣れたプレイヤーには少々物足りない難易度だが、バリエーションも豊富で最後まで飽きずにプレイできた。

また、各謎解きにつき3段階のヒントがあり、1段目は最初から、それ以外のものは動画広告を再生すれば開放される。

3段目にズバリ回答が明記されている点も本作を入門編と感じた大きなポイントだ。

しかし、そんな本作で筆者が1度だけヒントに頼ってしまったものがある。

それが音符を用いた中盤の謎解きだ。

音楽は聞き専、奏でることに関してはさっぱり駄目。

途中で入手した板がこれを解く重要なカギなのだが、説明を受けてもいまいち理解できず、言われるがままコマンドを入力してしまった。

たぶん、ここで20分近く悩んでしまったのだが、気を抜いて挑んでいた筆者にはとても刺激的で印象深い瞬間である。

みなさんも油断せず謎解き脳フル回転でチャレンジしてほしい。

脱出をためらうほど愛しい動物たち

本作のタイトルにもある通り、この島にはかわいらしい動物たちが数多く登場。みんなそれぞれに悩みがあり、それを伝える表情と解決したときの笑みはじつに愛らしい。

攻撃的な動物はいっさい登場せず誰もが友好的。謎解きを通じてその距離感はどんどん縮まっていき、“このまま島に残ってもいいかも”と愛着が湧いてくる。

大破した船を修復するのか、それとも救助が来るのか。

どうやってこの島から脱出するのか考えつつ、動物たちとの限られた時間を存分に味わおう!!

P.N.深津庵
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