『デレステ』新イベントで『デレマス』のシステムが復刻！懐かしさに浸れるゲーム内イベント【アイマス日記第312回】

ただひたすらに画面をタップする懐かしき手触り…

バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる『アイマス日記』をお届け。

担当：東響希

『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』（以下、『デレステ』）では、期間限定イベント“アイドルプロデュース～幻の秘境温泉を、探せ！！！～”が開催された。今回のイベントは、“安部菜々”と“佐藤心”のコンビ、“しゅがしゅが☆み〜ん”がピックアップされるイベントだが、『デレステ』では初となるイベント方式であった。

『デレステ』では、と前置きをしたが、このイベントはいまから約1年前にサービスが終了したソーシャルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』（以下、『デレマス』）にて、長年に渡り定期的に行われたゲーム内イベントを導入したものである。

イベントの概要としては、スタミナを消費してお仕事をくり返していきながら、アイドルとの絆を深めていくというもの。お仕事中には、ランダムでコミュニケーションイベントが発生し、アイドルたちとの絆を深める絆ポイントがもらえることになるが、コミュニケーションの内容によって上昇幅は異なる。イベント専用アイテムを使用することで、コミュニケーションの結果が“グッド”や“パーフェクト”という結果になり、多くのポイントがもらえる。

アイテムを使わない場合は、“ノーマル”も含めた3段階でランダムに結果が決まる。アイテムを使ったほうが、当然のことながら絆レベルが上げやすくなるため、絆をどんどん深めたい場合にはアイテムを多く使用する必要がある。しかし、イベントアイテムも無尽蔵ではないので、なくなってしまった際にはとにかくスタミナをガンガン使って、コミュニケーションをくり返していくという力技で進めることになる。

ただし、スタミナを使いきってしまうと、回復させるにはある程度の時間がかかるため、一気に回復できる“スタミナドリンク”が必要だ。しかし、『デレマス』ではこの“スタミナドリンク”がカードトレードの際の対価となっており、貴重な資産であるため簡単には使えない。そこで、トレードでは使用できない“マイスタミナドリンク”や、“マイスタミナドリンク・ハーフ”といったアイテムも存在しており、こちらを使うのがお約束だった。

そんな『デレマス』のイベントが『デレステ』に移植されて登場したわけだが、このシステムが『デレステ』で行われるとなるというのは異例のことだと言えよう。『デレステ』のイベントは、基本的にリズムゲームのプレイによってイベントポイントを稼ぐことになる。ところが、今回のイベントの仕様では、ひたすらスタミナを消費してコミュニケーションイベントをくり返すだけで完結してしまうのだ。非常に特殊なイベントだったため、期間もわずか6日間という短期間での開催だった。しかし、“プロデューサー”たちにとっては、まだ1年前とは言え、終わってしまった『デレマス』を懐かしみ、ゲームの手触りを思い出させてくれるということで、大きな話題となった。筆者としては、『デレマス』とは違って“スタミナドリンク”も潤沢にあるため、昔のようにカツカツの状況ではなく、ガンガン画面をタップしてスタミナ消費をしては回復をくり返すというところで、懐かしさだけではなく爽快感すら感じられるイベントだった。

『デレステ』においては、『デレマス』で展開されていたミニゲームを、“ゲームセンター”に導入してある程度アーカイブ化させているところはあるが、イベントのシステムまで楽しめとなると、とくに長年に渡ってアイドルたちを育てている“プロデューサー”にとっても嬉しい企画だったと言えるだろう。今回の“アイドルプロデュース”に限らず、その他のイベントも復活することで、『デレマス』の歴史を振り返ると共に、『デレステ』から“プロデューサー”となったプレイヤーにも新たな楽しみが広がっていくに違いない。

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.