『デレステ』VTuber界のトップアイドル・星街すいせいさんがプロデュースできる！【アイマス日記第305回】

バーチャルアイドルとのコラボでさらに世界観の広がりを感じる

バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる『アイマス日記』をお届け。

担当：東響希

『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』（以下、『デレステ』）では、VTuberの星街すいせいさんとのコラボがいよいよスタートした。先月に発表されたコラボの初報では大きな話題となっており、その理由としてこれまでのコラボと比べても大きく異なる点があるからだ。

これまでもアニメ、ゲーム作品とのコラボやタレントとのコラボも行われており、コラボルームアイテムやカバー曲の実装といった展開が行われた。しかし、今回のコラボでは、なんと星街すいせいさんがプロデュース可能なアイドルとして実装されている。過去には『アイドルマスター ミリオンライブ！シアターデイズ』（以下、『ミリシタ』）とのコラボにおいて、“最上静香”と“ジュリア”が登場し、こちらもプロデュースが可能となっていたが、今回は『アイドルマスター』ブランド以外からのアイドルの実装となる。

その『ミリシタ』に関しては、プロモーションの一環として、星街さんがプレイしながら紹介するというコラボが過去に行われている。その際にプロデュースしたアイドルは、ラジオ番組で一緒にパーソナリティを担当していた田所あずささん演じる“最上静香”ということで、『アイマス』とは縁が深い。

また、コラボではない自身の歌枠などでもアイマス楽曲をカバーしていたり、『アイドルマスター シンデレラガールズ』を中心に多くの名曲を提供している井上拓氏が星街さんの代表曲である“Stellar Stellar”の作曲を担当。さらに、“Midnight Grand Orchestra”という共同プロジェクトも立ち上げて大きな支持を得ている。

何より、星街さん自身がアイドルを目指すきっかけとして『アイドルマスター』を挙げており、『アイマス』に出たい、キャラになりたいという思いがあったという話はファンの間では有名だ。まさに今回は念願のコラボであり、『アイドルマスター』の歴史においても大きなトピックと言えるだろう。

具体的な内容としては、前述したプロデュースできるアイドルとして星街さんが実装されるほか、“木村夏樹”が歌うカバー曲“ソワレ”がプレイ可能となり、星街さん由来のルームアイテムに2Dマスコットのあにぷちが配布されるなど、さまざまなものがゲットできる。詳細は以下の記事を参照していただきたい。

コラボ開始当日には星街さんのYouTubeチャンネルでもコラボ記念配信を開催して、コラボが決まった際のことを振り返ったり、普段のコラボと比べてもかなりのボイスを収録していることも明かされた。実際にプレイしてみるとわかるが、コラボイベントのイントロナレーションや専用コミュなどもしっかりと収録されており、どのようなボイスがあるのか探すだけでもかなり楽しめるだろう。

コラボ期間については1ヵ月後の4月10日まで開催される予定となっており、コラボ配信では“黒埼ちとせ”が歌う“みちづれ”の実装やコラボアイコンとSEの追加なども発表された。さらに後日、星街さんのSSRプロデュースアイドルがゲットできるガシャも開催されることが発表されている。

個人的に注目したいのは、前述した井上氏作曲の“Stellar Stellar”の実装だ。もちろん、実装が発表されたわけではないが、星街さんのアイコンとも言える楽曲なので間違いなく選曲されていると思う。さらに、書き下ろしの新曲もアイドルといっしょに歌うことが語られており、それぞれどのアイドルが担当するかも楽しみである。

VTuberの限定参戦によって新しいファン層の拡大はもちろんのことだが、『デレステ』のアイドルたちの新たな可能性も期待したい。というのも多少強引かもしれないのだが、『デレステ』のアイドルたちのモデルを利用してライブ配信も可能なのではないだろうかということだ。

『アイドルマスター』シリーズでは、これまでも『THE IDOLM＠STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE☆』、『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS new generations★Brilliant Party!』、『315パッションアワー!!!』、『765 MILLIONSTARS LIVE 2023 Dreamin’ Groove』と言ったが3Dのイベントが開催されてきた。振り返ってみれば、VTuberのライブ配信に近しいところがありつつ、リアルタイムでアイドルが反応を見せていた『THE IDOLM＠STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE☆』以外は、真の意味でのライブ感からは少し離れている印象だ。

そんな中で、『アイドルマスター シャイニーカラーズ』では、実際にアイドルたちが登場する配信番組や昨年のゲームショウではイベント進行のサポートを行うなどVTuberに近い活動を成立させている。『アイドルマスター シンデレラガールズ』においても魅力的なアイドルが多数いるので、VTuber文化との交流を通して、（キャストではない）アイドルたちのさまざまなイベント展開への足掛かりになればと思う次第だ。

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