【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#110】スマホ版はジャイロ対応で撮影の臨場感アップ!動物保護ADV『Alba Wildlife Adventure』

2024-03-17 13:00 投稿

デフォルメされた世界で環境と動物を守る

スマートフォン・タブレットと別機種で配信されている作品を比較していく企画の第110回。

今回扱うのは、地中海のとある島で自然を取り戻すために奔走する少女を描くアドベンチャー『Alba Wildlife Adventure』。

比較に使用したのはiOS版とPS5版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。

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【価格】
iOS:Apple Arcade対応(月額課金)
PS4:2178円(税込)
スイッチ:2178円(税込)
PC(Steam):1900円(税込)

『Alba Wildlife Adventure』とは
・地中海の島で環境と動物を守るために活動する3Dアドベンチャー
・動物を撮影、スキャンして名前を知るのが楽しい
・クエストなどは非常にシンプルで子どもでも楽しみやすい

スマホ版と他機種版の違い
・スマホ版は縦画面、他機種版は横画面表示
・スマホ版はカメラを構えた際にジャイロ操作でカメラを動かせる
・スマホ版はApple Arcadeの月額課金、他機種版は買い切り

動物公園で写真を撮るような楽しさ

『Alba Wildlife Adventure』は、自然と動物を愛する少女が祖父母の住む島を訪れ、そこで危機にさらされている動物たちを助けようと奔走するアドベンチャーゲーム。

豊かな自然に恵まれながらも、ポイ捨てされたゴミや壊れた鳥の巣箱など、動物にとって好ましいとは言えない環境を改善しながら、島に住む動物たちをスマートフォンで撮影して回る作品だ。

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▲島の自然保護区が取り潰されホテルが建てられるという発表を受けて、主人公のアルバは友だちのイネスとともに動物保護に動き出す。

ゲームとしては島を歩き回りながら、随時提示されるクエストをこなしていく形式になっており、その内容も特定の人物に話しかけたり特定の動物を調べたりとシンプルなもの。

デフォルメされたグラフィックも相まって、小さな子どもでも遊びやすい内容となっている。

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▲救護キットで毒物を食べた動物を助けたり修理キットで壊れた施設を元通りにしたりするが、操作自体はワンタップで完了する。

そしてもうひとつの主軸と言えるのが、さまざまな動物たちの撮影だ。

スマートフォンを構えて動物を撮影すればアプリによってその動物の名前が判明し、主人公の持つ手帳にデータが記録されていく。

動物を撮影して名前を知るというシンプルな流れながらに、動物の多彩さもあって名前を知ること自体が楽しく、また動物が逃げないように近づき写真を撮る流れもちょっとした楽しみとなっている。

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▲近づきすぎると動物は逃げてしまうので、忍び足でゆっくり近づいたりズーム機能を駆使したりして撮影していく。

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▲撮影した動物をスキャンすれば名前や鳴き声とともに手帳に記録されていく。

近くを通りすがった動物がいたらすぐにスマートフォンを構えたくなる感覚は、ある意味で実際の動物公園などを訪れたときのそれに近く、あの動物は何だろう、というワクワクが楽しめる。

自然保護区を復旧させていくことで珍しい動物たちが帰ってくるといった変化もあり、デフォルメされたグラフィックで楽しく環境・動物保護の活動ができる作品だ。

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▲保護活動は細かく紙面に取り上げられる。

スマホ版はジャイロ操作に対応!

本作は元々PCからPS4などに展開しており、それらの機種では横画面でゲームが展開していた。

しかしスマホ版は縦画面で構成されており、景色の見えかたは若干変化している。

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▲画像はPS5版。横画面は景色の広がりをより強く感じられる。

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▲縦表示のスマホ版は奥行きが強調されたような印象だ。

操作方法についてもスマホ版と他機種版では異なり、スマホ版は画面下をドラッグすれば移動、上部をスワイプすればカメラ操作といったかたちになっている。

他機種版では左右だけでなく上下にもカメラを動かせるが、スマホ版のカメラは左右操作のみとなっており、上下については移動に応じて自動で変化するようになっている。

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▲場所によってはカメラの角度が極端になるが、そこまで極端にプレイしづらいというほどではない。

最大の違いと言えるのが、スマートフォンのカメラを構えた際の操作だろう。

他機種版はスティックとボタンでカメラを構える方向やズーム操作、シャッター操作を行うが、スマホ版はジャイロ機能で実際にスマートフォンで写真を撮るような操作が可能だ。

スマホを動かせば撮影する方向などをすばやく切り換えられるので、動いている動物の撮影についてはスマホ版のほうが楽であり、撮影の臨場感も増している。

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▲ベッドで横になってプレイしているとカメラも大胆に傾けた状態に。他機種版にはできない構図での撮影も可能だ。

ゴミ拾いなどに関しては、スマホ版は拾うゴミをひとつひとつタップする必要があるが、他機種版はシンプルにボタンを連打するだけですぐに回収が可能だ。

こういった部分については他機種版のほうが楽に操作できると言える。

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▲同じボタンを連打するだけでいいので、若干ではあるが楽。

また、今回の比較ではPS5版をプレイしたが、こちらは歩く場所によってコントローラの振動が変化するといった要素も見られた。

カメラがジャイロ機能に対応していないのは惜しいところだが、舗装された道とむき出しの土とで若干感覚が変化するのも没入感を高める要素となっている。

ジャイロの有無と販売形態がポイント!

本作のスマホ版と他機種版とのもっとも大きな違いは、撮影時のジャイロ操作が可能か否かの部分だろう。

スマホ版は実際にスマホを手に取って遊んでいるだけあり、実際の動物を撮影しているような臨場感が魅力だ。

また、スマホ版はApple Arcade対応タイトルとなっているため、いわゆるサブスクリプションサービスのひとつとして月額課金でのプレイとなる。

定額であれば他機種版はApple Arcadeの月額(本稿執筆時点で毎月900円(税込))の約倍額程度だが、セールタイミングであればより安く手に入れることも可能だ。

プレイボリュームはそこまで大きくないのでひと月もあればクリアーできる作品だが、島の散策や動物の撮影をずっと楽しみたい場合には買い切りとなっている他機種版を選ぶのもアリだろう。

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