宇宙探索MMORPG『Space Nation』に感じる新世代のゲーム性！【松脇さんばのBCGレビュー】

宇宙を冒険するMMORPG！

ファミ通App編集部の松脇さんばが、ブロックチェーンゲームを遊び、忖度なく率直にレビューをする本企画。

今回レビューするのは宇宙が舞台のMMORPG『Space Nation』。本作では、2023年12月13日～12月21日まで実施されていたαテストに参加することができたので、ゲームシステムや実際のプレイの感想などをまじえてレビューしていく。

※この記事はSpace Nationの提供でお届けしています。
※画像はすべて開発中のものです。

『Space Nation』とは？

『Space Nation』は、 宇宙での冒険がテーマのMMORPG。プレイヤーは宇宙船の船長として、さまざまな種族と交流しながら冒険し、古代宇宙遺跡の秘密を解き明かしていく。対応端末は、PCとモバイル（クラウドゲーム）が予定されている。

本作は、Play for Fun（楽しむためにプレイする）とPlay to Earn（プレイして稼ぐ）の両方を掲げており、ブロックチェーンゲームでありながら“ゲームがおもしろいことが大前提”というゲームに対して非常に気概の感じられるプロジェクトだ。
⇒『Space Nation』公式サイト

ゲームシステム

今回行われたαテストでは、ストーリーに沿ってミッションをこなしていくストーリーモードと5vs5、10vs10、20vs20といった対人戦モードをプレイすることができたので、各モードについて説明していく。

ストーリーモード

ストーリーモードでは、宇宙船を操作して宇宙空間を探索しながらミッションをこなし、ストーリーを進めていくことになる。

宇宙船には、武器としてミサイルやレーザーなどが装備されており、武器に応じた攻撃やスキルを放つことが可能だ。

αテストでは、敵宇宙船の撃破や隕石の採掘によって、ルミナスコアという特殊なアイテムがドロップする。

ゲーム内で拾ったルミナスコアは、『Space Nation』のサイト上（ゲーム外）でルミナスコアで受け取ることができ、ボックスと交換することで、運が良ければ宇宙船のミントに参加できるホワイトリストやトークンなどを獲得することができた。

宇宙空間の探索以外には、基地でNPCとの会話や宇宙船のカスタマイズなどが可能。敵を倒してドロップした武器を装備することで、より強い宇宙船にしていくことができる。

対人戦モード

対人戦は、赤と青の2チーム分かれ、制限時間内に　どちらが多く相手の宇宙船を撃破できるかで勝負を競うモード。

敵はプレイヤーということもあり、攻撃だけでなく攻撃を受けづらい位置取りや移動などが求められるため、難度は少し高めだ。

宇宙船によって移動スピードや武器、操作感などがまるで変わってくるため、自分に合った宇宙船のカスタマイズが勝利のカギとなる。

チーム戦ではあるものの、自分が倒した敵の数で最後にランキングが発表されるため、優勢劣勢に関わらず最後まで気が抜けない。

『Space Nation』プレイレビュー

まず大前提として、今回プレイした『Space Nation』のαテストは、サーバーの負荷テストや同期チェックなどを目的としたものとなっている。

そんなαテストで、ゲーム面に注目するのはある意味で邪道な気もするが、ゲーム面で良かった点としては挙げたいのは大きくふたつ。MMORPGらしさを感じられた点とブロックチェーンゲームならではの体験ができたことだ。

敵の宇宙船を倒したり、採掘でアイテムや武器をゲットできるのだが、プレイヤーの数に対して敵や隕石の数が少なく、プレイヤー同士で敵の取り合いが起こっており、これはまさにMMORPGで体験した“ソレ”だなぁと。

現状では、敵やエリア、ドロップ品の種類が少なく、レベルの概念もないため宇宙船狩りをする意味がほぼルミナスコアのみとなってしまっていたが、この部分がちゃんと設計されてくればMMOPRGとして楽しめるものになりそうだ。

そして今回のルミナスコアのように、“ゲーム内で獲得したアイテムがゲーム外にも反映され、資産になる”というのは、これまでのゲームでは中々ないおもしろい体験で、一度体験してしまうと時間を忘れてプレイしてしまうような中毒性がある。

モバイルでもプレイ可能な点や、メールアドレスでアカウント作成さえすればゲームプレイは可能ということを考えると、ブロックチェーンゲームにしては非常に敷居が低いものとなっている。ブロックチェーンゲームをプレイしたことがない人は、本作をWeb3への入口としてプレイしてみるのもよいだろう。

対人モードの5対5や10対10のPvPについては、今後に期待したい部分が多い。

今回は、とにかく敵の宇宙船を撃破した方が勝ちというシンプルなもので、宇宙船の性能差があると戦況を変えられないものとなっていたので、もう少しゲーム性やランダム性があるとおもしろいかなという印象だ。

このあたりは、宇宙船の種類や武器などが増えてくると解決する可能性もあるので、今後のアップデートを楽しみに待ちたい。

▼公式の動画では、今回はなかった宇宙船も確認できる

“ゲームとしておもしろい”を第一に掲げたゲームということで、これからどのようにゲームとしてのおもしろさを追求していくのか今後も気になるところだ。このあたりについては、開発メンバーへのインタビューも予定しているので、楽しみにしてほしい。

『Space Nation』の期待度

まだまだ実装されていないゲームコンテンツが多いαテストということで、現状ではゲームとしての評価が難しいというのが正直なところではあるが、個人的な『Space Nation』の期待度は8点/10点。

既存のMMOPRGでもプレイヤー間取引で経済圏が形成されているゲームが多いが、ここにブロックチェーンの要素、つまりはゲーム内のアイテムをゲーム外に取り出せたり、逆にゲーム外からアイテムを持ち込むことができるようになれば、さらにゲーム内の経済がおもしろくなっていくのは想像に難くない。

ここに、今回は実装されていなかったゲームコンテンツが既存のMMORPG並みに充実してくることで、これまでのMMORPGとは一線を画すゲームになってくれるだろう。

そう考えると、今後のβテストなどで期待したいのは、ゲーム面だけで熱中してしまうような中毒性をゲームコンテンツでみせてくれるかどうか。

「経済圏とかブロックチェーンとかどうでもいいから、とにかくゲームがおもしろくてやってしまう！」というユーザーが増えることに期待したい。

今回は、ゲーム性を中心にレビューしてきたが、個人的には“宇宙が舞台のSFらしさ”がしっかり実装されているのは『Space Nation』のお気に入りポイント。また、ぎこちない部分もあるが言語設定で日本語も設定可能なため、海外のゲームではあるものの日本人でもプレイがしやすい環境といえるだろう。

そして、運営からβテストに関する情報も手に入れることができた。どうやら2024年の3月～4月あたりにすべてのゲームコンテンツをプレイすることができるβテストが実施されるらしい。

今回の記事を読んで『Space Nation』が気になった人は、公式のYoutubeチャンネルやXなどで公開されているPVやプレイ動画などを見て、画像では伝わらない動きの良さや宇宙船のクオリティもぜひ体感してみてほしい。

βテストを遊んでみたい人は、公式サイトなどで情報のチェックもお忘れなく。

⇒『Space Nation』公式サイト

筆者：松脇さんば（@matsuwaki_samba）

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