海外パブリッシャーの収益成長が際立った2023年日本のモバイルゲーム市場。『崩壊スターレイル』は2億ドル以上の収益成長を記録

2024-01-10 12:35 投稿

モバイルアプリゲームのデータ分析プラットフォームを提供するSensor Towerの公式ブログにて、2023年の日本市場における海外パブリッシャーに関連する市場分析レポートが公開された。

Sensor Towerブログ全文はこちら

以下、プレスリリースを引用



海外パブリッシャーの収益成長が際立った2023年日本のモバイルゲーム市場、タイトル別収益成長ではスターレイルが唯一の2億ドル超え

2023年の日本のモバイル市場では、海外パブリッシャーの収益成長が目立った1年と言えそうです。タイトル別収益成長量においても、『崩壊:スターレイル』が唯一の2億ドル超えとなっており、トップ10内に6つの海外パブリッシャーのモバイルゲームがランクインしています。

 
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2023年日本のダウンロード数トップはロイヤルマッチ、トップ10中7タイトルが海外パブリッシャー

2023年も多数のモバイルゲームが登場し、日本のモバイルゲーマーを楽しませてくれました。また、既存ゲームもアップデートやさまざまなイベントを展開し、市場を盛り上げました。では、2023年に日本で最もダウンロードされたモバイルゲームはなんでしょうか?

Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、2023年1月から12月までの日本におけるダウンロード数で『ロイヤルマッチ』(Dream Games)が500万以上のダウンロード数を記録してトップになりました。

 
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モバイルパズルゲームの同作は、2021年2月にリリースされましたが、日本では2023年4月ぐらいからダウンロード数が伸び始め、8月には80万/月以上のダウンロード数を記録。Sensor Towerのデータによると、2023年8月にはInstagramを始め、AdmobやAdcolonyなどにおいてSoV(シェアオブボイス)がトップとなるなど、広告効果が確認できます。また、同作は日本におけるモバイルゲームダウンロード成長量(2023年1月~12月)で見てもトップとなりました。

ダウンロード数では、上位4つのモバイルゲームが海外パブリッシャーによるものとなっています。

パブリッシャー別収益では上位6つが日本パブリッシャー、収益成長ではTencentが際立つ

Sensor Towerのデータによると、2023年1月から12月までの日本におけるパブリッシャー別収益では、1位がKONAMI、2位がBandai Namco Entertainment、3位がCyberAgentとなり、日本のパブリッシャーがトップ6までを占めました。

 
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上記のグラフからもわかるとおり、トップ10内では日本パブリッシャー7:海外パブリッシャー3の割合です。前年同期比では、日本パブリッシャー8:海外パブリッシャー2だったので、海外パブリッシャーが拡大していることがわかります。

収益成長量で見るとその傾向が強く現れます。Sensor Towerのデータによると、2023年1月から12月までの日本におけるモバイルゲーム収益成長量では、トップ5中に3つの海外パブリッシャーがランクインしており、トップのTencentは、唯一1億ドル以上の収益成長量を記録しました。

 
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トップ10圏内には、『崩壊:スターレイル』のmiHoYo、『ブルーアーカイブ』のYostar、『ロイヤルマッチ』のDream Games、『ドット勇者 三時のおやつと昼寝付きの冒険』のEFUN COMPANY、『ホワイトアウト・サバイバル』のCentury Gamesを含め6つの海外パブリッシャーが入っており、半数以上を占めています。

Sensor Towerのデータによると、2023年1月から12月までの日本におけるモバイルゲーム収益成長量トップ10では、海外パブリッシャーのゲーム6タイトルがランクインし、『崩壊:スターレイル』(miHoYo)が唯一2億ドル以上の収益成長となりました。

 
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2023年リリースのモバイルゲームとしては、1位の『崩壊:スターレイル』、8位の『Monster Hunter Now』(Niantic)、9位の『ドット勇者 三時のおやつと昼寝付きの冒険』で、それ以外は既存タイトルです。

Sensor Towerのデータによると、日本におけるモバイルゲーム収益成長量トップ10内の海外パブリッシャーゲームの市場別収益シェアでは、『勝利の女神:NIKKE』(Level Infinite)、『ブルーアーカイブ』(Yostar)、『Monster Hunter Now』の日本シェアが50%以上と際立っています。

 
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特に『勝利の女神:NIKKE』と『ブルーアーカイブ』は、ゲーム内のみならず日本市場で積極的にイベント展開を行っています。一例を挙げると、2023年11月には『勝利の女神:NIKKE』が「勝利の女神:NIKKE 一周年記念エリア防衛戦POPUPイベント 東京」を東京・秋葉原で展開し、東京限定の描き下ろしイラストのグッズを販売。『ブルーアーカイブ』では2023年7月に同作の2.5周年記念の公開生放送「夏のブルアカらいぶ!あっちっちSP」を実施しました。

また、『ドット勇者 三時のおやつと昼寝付きの冒険』は2023年9月のリリースながら、すでに日本が最大の市場となっており、2024年にさらにシェアを拡大する可能性があります。2024年も多数の新作モバイルゲームが日本・海外からリリースされることが予想され、市場が激化しそうです。

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