【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#77】スマホ版は無料版アリ、他機種版にはスチルやEDが追加!人狼×伝奇ADV『レイジングループ』

2023-07-23 13:00 投稿

山奥の村に迷い込んだ青年が陥るループ

スマートフォン・タブレットと別機種で配信されている作品を比較していく企画の第77回。

今回扱うのは、人狼と和風伝奇を組み合わせたホラーノベルアドベンチャー『レイジングループ』。人狼そのものをプレイするゲームではないが、薄暗く不気味な雰囲気は読み物としての満足感たっぷりだ。

比較に使用したのはiOS版とPS4版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。

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【価格】
iOS:1600円(税込)
Android:1600円(税込)
※スマホは無料版も配信

ニンテンドースイッチ:3056円(税込)
プレイステーション4:3056円(税込)
PC(Steam):3056円(税込)

 

『レイジングループ』とは
・人狼を大胆解釈した和風伝奇ホラー
・死に戻りによるループで事件の真相に迫る
・チャートからいつでも分岐点にジャンプできる

スマホ版と他機種版の違い
・スマホ版は物語序盤が遊べる無料版アリ
・他機種版はエンディングやスチルの追加など各種要素が大幅強化
・操作性に関しては機種間で大きな差はない

人狼ゲームめいた因習が残る村の物語

『レイジングループ』は、ふとしたきっかけで限界集落に迷い込んだ旅行者の青年が、村に残る因習と奇妙な現象に巻き込まれていく、人狼ゲームと和風ホラーを組み合わせたADVゲーム。

いわゆるノベルゲームなので操作は基本的にテキスト送りと選択肢を選ぶのみだが、『犬神家の一族』などで知られる横溝正史のような不穏さ漂う雰囲気と、読みやすい軽さの混じったテキストとがいいテンポ感を生み出しており、読み物として楽しみやすい作品になっている。

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限界集落・休水(やすみず)にやってきた主人公・房石陽明は、かつて人が殺した神の使い“おおかみ”による殺人儀式・黄泉忌みの宴に巻き込まれることとなる。

この儀式は村人が集まり会話のなかでおおかみと思われる人物を選定し処刑する、いわゆる人狼ゲームのルールに沿って進行される。

誰が味方で誰が敵かといった疑心暗鬼はもちろん、通常の人狼ゲームではあり得ない展開も用意されており、人狼ゲームを知らない人も遊び慣れている人も驚かされることだろう。

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主人公の房石はどういうわけか死んでも時間をさかのぼって蘇ってしまう、“死に戻り”の男となってしまっている。

選択によっては死によって物語の冒頭に戻されてしまうが、それによって新たなルートを開くための“キー”が手に入ることもある。

一部の選択肢はロックされており、とくに序盤は実質一本道で進行していくのだが、死に戻りによってキーを集めることで分岐が楽しめるという仕組みだ。

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▲どのバッドエンドでもキーが手に入るわけではない。

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▲好きなタイミングでストーリーチャートを開いて各場面に飛ぶことができるため、死に戻りによるストレスはない。

物語のなかではむごい死にざまの描写もあるが、グラフィックによる直接的なグロ表現はない。

また、オプションで残酷表現設定をオフにすればテキストについても残酷描写が伏せられるため、そういった表現が苦手な人でもトライしやすくなっている。

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▲該当テキストが“××××”に置き換えられるかたちで修正が入るので、話の筋は問題なく追える。

多くの死人が出るとは言え、ゲーム開始時の説明や死亡時のヒントではメタ的なキャラクターが登場し、日常シーンでは明るいやり取りもあるため、プレイしていてそこまで鬱屈とした気分にはならない。

作中の物語は5月に幕を上げるが、夏にふさわしく寒気を感じられるホラーストーリーが楽しめるので、興味があればぜひプレイしてみてほしい。

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▲メタ的な場面ではキャラクターデザインもデフォルメされたものになっている。

他機種への移植にあたって大幅追加!

『レイジングループ』は2015年12月にスマホ版がリリースされ、その後2017年、2018年に他機種版が相次いで登場した。

オリジナルであるスマホ版にはメインルートや2周目の暴露モード、さらには後日談のエクストラシナリオが用意されており、ボリューム面はすでにかなりのもの。

スマホ版はメインシナリオの序盤がプレイできる無料版も配信されており、こちらも4時間近く遊べる(しかも作中で全体の3分の1にも満たないと言及されている)ことからも、本作のボリューム感がわかるだろう。

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▲無料版はアプリ内で本編と後日談を追加購入可能。すべてプレイするならセットになっているプレミアム版を購入したほうがお得だ。

他機種版はスマホ版より値段は高くなるものの、後日談を含めたシナリオを全収録。

スマホ版にはなかったエンディングが追加されているほか、既存部分についてもシナリオが加筆されている。

また、同じ場面であってもスチル(一枚絵)や背景が追加されている場面もあり、より視覚的に楽しめるようになっている。

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▲画像はPS4版。スマホ版にはなかったスチルだ。そのほか、顔グラフィックのなかった一部キャラにもグラフィックが追加されている

画像を見てもわかるが、他機種版はスマホ版に比べてテキストサイズが大きい。やや大きすぎる印象も受けるが、読みやすいとも言える。

さらにスマホ版では一部のセリフにのみ入っていたいたボイスがフルボイスに変更されており、暴露モードを含めた濃いめのセリフにも声がついている。

元々ボリュームのあったスマホ版を全体的にパワーアップしたのが他機種版、といったところだ。

まずは無料でお試しを!

他機種版での追加要素も魅力的だが、スマホ版でも十分にその魅力は味わえるため、どちらで遊ぶかは悩みどころの本作。

前述の通りスマホで配信されている無料版もそれなりのボリュームがあるので、まずはこちらで触れてみるのがいいだろう。

フルボイスで楽しみたい、グラフィックもフルに堪能したい、追加されているエンディングも見たい、となった場合は他機種版を選択するのもアリだ。

なお、ボタン設定は変更できず、PS5でプレイしても決定などは○ボタンで行う。×ボタンでの決定に慣れている人はスイッチ版など別の機種を選択するのがオススメだ。

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▲設定で未読スキップも可能なほか、つぎの選択肢までジャンプする機能もあるのでデータの引継ぎがなくても問題ない(スキップ機能はスマホ版、他機種版両方に存在)。

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▲画像はPS版。メッセージウィンドーのボタン表示がやや気になるが、こちらも設定で非表示に切り換え可能だ。

ベッドでゴロゴロしながら楽しむぶんにはスマホ版のほうが向いているので、そういったプレイスタイルで楽しみたい場合、グラフィックやボイスをそこまで重視しないのであればお得に遊べるスマホ版を選ぶといいだろう。

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