![](https://app.famitsu.com/wp-content/uploads/2024/07/653bb40e108d355a01d154cec893edde.jpg)
【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#76】スマホはお買い得&プレイも問題なし!『サガ スカーレット グレイス 緋色の野望』
2023-07-16 13:00 投稿
歯応えのあるRPGが遊びたいならコレ!
スマートフォン・タブレットと別機種で配信されている作品を比較していく企画の第76回。
今回扱うのは、独特なバトルシステムに定評のあるRPG『サガ』シリーズの一作、『サガ スカーレット グレイス 緋色の野望』(以下、『サガスカ』)。
比較に使用したのはiOS版とPS4版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。
【価格】
iOS:4800円(税込)
Android:4800円(税込)
ニンテンドースイッチ:6380円(税込)
プレイステーション4:6380円(税込)
PC(Steam):6380円(税込)
『サガスカ』とは
・バトルに定評のある『サガ』シリーズの一角
・ダンジョンなどがなくワールドマップのみで構成されたシンプル設計
・行動順がカギを握るスリル満点のコマンドバトル
スマホ版と他機種版の違い
・値段はスマホ版のほうが安く、操作性などの差は少ない
・他機種版はオープニング映像を収録
・スマホ版はクラウドセーブでのデータ共有が可能
簡素ななかに面白さを詰め込んだ異色RPG
『サガスカ』は、2016年に発売された『サガ スカーレット グレイス』にイベントなどの要素追加やロード時間の短縮といった改修を加えたRPG。
コマンドバトルのRPGと言えばオーソドックスだが、『ロマンシング サ・ガ』や『サガ フロンティア』など『サガ』シリーズの系譜にふさわしい個性的な作品だ。
▲ダンジョンや街の内部は存在せず、ゲームは絵本のようなワールドマップと立ち絵が並ぶ会話シーンとで進行する。
▲主人公は4名存在し、ゲーム開始時の質問に答えることでデフォルトの主人公と主人公に与えられる加護が決定する。任意の主人公を選んで始めることも可能だ。
『サガ』シリーズと言えばやはりバトルが最大の特徴だが、本作のバトルも独特のものになっている。
ターンごとに各キャラクターの行動を決定するコマンドバトルが基本とはなっているが、各種コマンドの使用にはパーティー全員で共有のBPが必要となり、BPをいかに使い分けるかがポイントのひとつとなる。
強力な技ほど消費するBPも多く、ターンごとにBPの最大値は増加していくため、後半になればなるほど大技を出しやすくなる。
▲星で示されるのがBP。コマンドを選択しなかったキャラクターは防御扱いとなり、被ダメージを抑えたりつぎのターンでの行動順が早くなったりする。
画面下部に示される各キャラクターのアイコンは行動順を示しており、こちらも非常に重要な要素のひとつ。
行動前の敵を撃破したり状態異常にしたりすれば被ダメージを抑えられるほか、敵や味方が倒れた際に発生する“連撃”にも関わってくる。
敵や味方が戦闘不能になるとアイコンが消失し、その際に味方同士、あるいは味方同士のアイコンがくっつくとそのメンバーによる追加攻撃が発生するのだ。
▲Cのアイコンで示されるカエル戦士の左右に味方のアイコンが並んでいる状況。ここでカエル戦士を撃破すると……。
▲くっついたアイコンのキャラクターが連撃に参加し、当然多くのキャラを参加するほど威力も上昇する。敵のアイコンがくっついた際にも連撃は発生するため、敵を倒す順番にも注意だ。
連撃はBP消費なしで追加攻撃が行えるだけでなく、参加したメンバーはつぎのターンで消費するBPが軽減されるため、大技を出しやすくなるのもポイント。
行動順が重要なだけに技のなかには敵や自身の行動順を変化させるものもあり、連撃によって軽減されたBPで技を使って行動順を操作し、さらなる連撃を発生させていけば効率的に戦えるようになる。
▲自身の行動タイミングを変化させる技、攻撃後に敵の行動タイミングを遅らせる技などを使いこなすと戦闘も楽になる。
▲ターンを開始する前に敵の行動も確認可能。敵の動きを見てから戦略を変えることも可能だ。
『サガ』シリーズおなじみの“閃き”要素もあり、敵を攻撃した際などに確率で新たな技を習得することがある。
攻撃時の閃きは、本作では指定した攻撃を行った後に追加で閃いた技を使用するため、タイミングによってはダメージソースとしても期待できるようになっている。
▲頭の上に電球がきらめく伝統の閃き。
こちらもシリーズおなじみだが、本作にはいわゆるレベルの概念がなく、戦闘終了時にHPや各武器の適正などがランダムで成長する。
戦闘回数に応じて敵が強くなっていくシステムの存在や優秀な敵AIの存在もあり、いわゆるザコ戦でも平気で戦闘不能者が出る難度だが、触っていくうちにバトルシステムが理解でき、気づけば病みつきになる作品だ。
▲能力を変化させるロールといった要素もランダムで習得。確定ではないぶん成長した際は細かなうれしさがある。
▲これまたシリーズ定番の陣形システムも存在。選択した陣形によって初期BPなどが変化する。
最大の差は値段
『サガスカ』のスマホ版と他機種版でもっとも異なるのは、その値段だ。
スマホ版は他機種版に比べて定価が1500円ほど安くなっており、手軽にプレイしやすくなっている。
操作性に関してはバトル面ではそこまで大きな差がなく、マップ移動に関してはどちらかと言えばコントローラ操作のほうが動かしやすいといった印象だ。
▲移動はドラッグ操作とスティック操作の2種類があるが、触った印象ではスティック操作のほうが動かしやすい。
▲本作はシンボルエンカウントではなく、イベント対象を調べることで戦闘が発生するのが基本。移動ミスのせいで余計な戦闘が発生するようなこともない。
スマホ版と他機種版ではUIも若干異なるが、こちらは設定によって切り換えが可能。
他機種版のUIでは戻るボタンが表示されないのでスマホでもコントローラが必要となるが、逆に言えばコントローラさえあれば操作性も含め差はほぼなくなる。
タッチ操作でプレイする場合、スマホの画面下部に表示される白線が技の説明テキストに被る場面も見られたのはやや気になるところだ。
▲下部中央の白線が技の説明に重なってしまっている。画面を触らずに少し待てば白線も消えるが、思いっきり被っていてなかなかにジャマ。
スマホ版と他機種版それぞれの独自要素として、スマホ版にはクラウドを使ったセーブデータの共有、他機種版にはオープニング映像がある。
どちらもゲーム内容に直結するものではないが、出先ではスマホで、家ではタブレットなどの大きな画面で遊びたいという場合はスマホ版がいいだろう。
お得に遊ぶか腰を据えるか
前述の通り、本作における最大の違いは値段設定。
セールによって値段の差が縮まることもあるが、基本的にはスマホ版のほうが安く購入できるうえに、タッチ操作でも大きな問題なくプレイできるため、手軽に遊ぶならスマホ版がオススメだ。
また、クラウドセーブによるスマホとタブレットの遊び分けといったことができるのもメリットと言えるだろう。
一方で長時間プレイする際などにバッテリーを気にしないでいい、というのは他機種版の強み。
ガッツリ遊びこみたい場合は他機種版がオススメだ。
最新記事
この記事と同じカテゴリの最新記事一覧
『幻塔』新SSRキャラ“アンカー”登場&新ストーリー解禁。本日(7/2)より最新アップデートVer.4.1“心奪う真紅の仮面”が実装
2024-07-02 10:00『ロマサガRS』“夏のきらめき!ロマンシングバカンス 2024”が本日(7/1)よりスタート
2024-07-01 22:15