【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#48】値段と遊びやすさでスマホ版がオススメ!スワイプ操作で戦うRPG『SEVERED-セヴァード-』

2022-12-25 13:00 投稿

タッチでも、ではなくタッチだからこその操作性とゲーム性

スマートフォン・タブレットと別機種で配信されている作品を比較していく企画の第48回。

今回扱うのは、スワイプ操作で敵を斬りつけて戦うRPGの『SEVERED-セヴァード-』。2017年のApple Design Award受賞作品だ。

比較に使用したのはiOS版とニンテンドースイッチ版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。

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【価格】
iOS:160円(税込)
ニンテンドースイッチ:1500円(税込)

『SEVERED-セヴァード-』とは
・スワイプ操作で攻撃を行う3DダンジョンRPG
・撃破した敵の部位を切断して能力を強化
・ダンジョンの探索要素も多数あり、謎解きも楽しめる

スマホ版とスイッチ版の違い
・スマホ版はスイッチ版より値段が安い
・スマホ版は移動もタッチ操作、スイッチ版は移動だけボタン操作
・戦闘はどちらもタッチ操作だが、スイッチ版は本体の重さがややネック

タッチ操作による独特の戦闘とRPGらしい探索要素が詰まった名作

『SEVERED-セヴァード-』は、スワイプ操作によって敵を斬りつけ、切断した敵の部位を使ってみずからを強化していくRPG。

ビジュアルやサウンドに独特の雰囲気があり、ほどよく手応えのある戦闘やさまざまな仕掛けを解いて道を拓くダンジョン探索など、戦闘は独特ながらRPGらしい体験が楽しめる一作だ。

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▲主人公のサーシャは家族と片腕を奪われ、見知らぬ世界に降り立つこととなる。

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▲謎の存在に手渡された剣を手に、家族を探すべく冒険にくり出す。

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▲基本的には1人称視点で進行。レバーやハンドルなどの仕掛けを操作する場面もある。

本作の戦闘では、敵をなぞるようにスワイプすることでダメージを与えていく。

スマホ版、スイッチ版ともに戦闘はタッチでのみ操作を行うようになっており、ボタン操作にはない戦闘の操作感を楽しめるのが最大の魅力だ。

敵は防御をすることもあれば、部位によっては斬撃が通らないこともあるため、敵に合わせてスワイプする部分やなぞりかたを変える必要がある。

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▲なぞった動きがそのまま斬撃の軌道となるため、かなり直感的な操作ができる。画面をすばやくこするので人目が気になる場所では遊びにくいのが惜しいところ。

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▲敵の形状や攻略方法はさまざま。2枚目の敵は盾のようなものがない方向で斬りつけるのが有効だが、中央部分をクルクル回すようになぞるのも有効など、タッチ操作ならではの攻略も見つけられる。

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▲敵の攻撃に対して反対方向から斬りつけることで相手のバランスを崩し、隙を作ることもできる。攻撃タイミングは画面下のアイコンのまわりに溜まっていくゲージによって判別可能だ。

本作のタイトル『SEVERED-セヴァード-』は“切断された”という意味を持ち、切断はゲーム性の面でも欠かせない要素となっている。

敵を斬りつけていくとフォーカスが増加していき、これが最大になっている状態で敵を倒すと一時的に時間が停止し、敵の四肢を切断することが可能になる。

戦闘自体の経験値は存在しないが、この切断によって獲得した敵の部位を使って主人公の強化を行っていくわけだ。

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▲切断できる部位とスワイプするべき方向は敵ごとに固定。初見の相手では全部位を切り落とす前に時間切れになってしまうこともあり、地味に焦る。

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▲強化はスキルツリー形式になっており、ゲームを進めるごとに強化項目も増えていく。

操作がシンプルなこともあり、攻撃の弾きかたを含めた戦いかたを把握すれば1対1の戦いは楽なものだ。

しかし複数体との戦いになると話は別。敵の攻撃ゲージをよく見て攻撃を弾くか行動を潰さないといけないので、戦闘の緊張感は一気に増す。

ゲームをある程度進めると敵を一時的に行動不能にできるなど、こちら側の選択肢も増えてくるので、単純に量が増えてたいへんになるだけではないのがミソだ。

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▲目くらましなどの特殊攻撃はMPを使用するので、使いどころを見極めるのも大事。

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▲敵は画面に1体しか表示されないので、別の敵を攻撃する際にはその都度向きを変える必要があり、敵の攻撃ゲージが同時に溜まっていくとなかなか焦る。

戦闘が大きな特徴であり魅力でもある本作だが、開閉状態がセットで入れ換わる扉やレバーの操作によって開閉する扉など、シンプルな探索要素も移動パートにほどよいゲーム性がある。

謎を解くことで隠し道が開け、最大HPアップに必要なハートのかけら(某名作のようにハート型の器ではなくリアル心臓)が見つかるなど、探索自体も楽しめるものになっている。

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▲謎や仕掛けのある場所はマップで“?”の表示がされ、謎を解くとマークも消える。探索の進行度がわかりやすく親切だ。

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▲ハートのかけらを集めると顕現するハート。タップするごとに心臓をかじっていくのだが、サウンドも含めてまあまあグロテスクだ。

上記の心臓を食らう描写を含め、ストーリー展開でもなかなか残酷な展開もあるので万人受けするタイプの作品ではないが、タッチならではの操作をいかした戦闘は一見の価値アリだ。

戦闘はランダムエンカウントではなく、基本的には敵の出現位置が見えており、そこに進むと戦闘が始まる。

HPが低いと敵が回復用アイテムを落としやすいほか、難度設定をイージーにすれば敵の強さや切断の猶予時間などがだいぶ緩和されるので、アクションが得意でないという人もぜひ試してみてほしい。

大きな差は値段と、本体の大きさ

『SEVERED-セヴァード-』のスマホ版とスイッチ版での大きな違いのひとつは、値段設定だ。

スマホ版はスイッチ版に比べてかなり値段が安くなっているので、まずひとつアドバンテージがある。

スイッチ版ではスティックやボタンで移動操作を行うことができるが、バトルはスマホ同様にタッチ操作のみなので、操作性自体についてはほとんど差がない。

バトルの操作方法自体は同じだが、本作においてはスイッチ版は大きさがある種ネックになると言える。その原因は本作における本体の持ちかただ。

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▲起動時に推奨される持ちかた。左手で本体を持ち、右手は指をすばやく動かせるように画面にタッチするのみ。

この持ちかたを見れば想像がつくように、スイッチはスマホよりも大きいぶん、片手で持つにはやや重い。

両手で持って親指2本で画面をスワイプ、という方法も取れなくはないが、こするスピード(同じ時間で攻撃できる回数)は圧倒的に上記の持ちかたのほうが出しやすい。

スイッチ版でもプレイが困難になるようなことはないが、スマホ画面でも視認性はまったく問題ないので、むしろスワイプ距離が伸びるぶん、画面の大きさも若干のマイナス要素と言える。

なお、スイッチ版はスマホ版と若干翻訳が異なっているが、どちらも極端に違和感のある翻訳はされていないので、ここはそこまで気にする必要はないだろう。

オススメはスマホ版!

上記の通り、本作は値段もやすく、スワイプ操作にも適したスマホ版でのプレイがオススメだ。

スワイプ操作が必須になる関係で、スイッチ版であってもTVモードでは遊ぶことができないため、シンプルに本体の大きさと若干のボタン操作要素があることがスイッチ版の特徴となる。

スマホ版は移動もタップで行う一方、スイッチ版は移動操作がボタンオンリーになっているので、コントローラを本体から外して軽くするという方法もやや取りにくいのがむずかしいところだ。

逆を言えばスマホ版は移動のつもりでないタップで間違えて移動してしまうこともあるが、全体的な操作感も含めてスマホ版で遊ぶのがいいだろう。

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