『takt op.(タクト オーパス)』が4月9日13時をもってサービス終了に。今後のスケジュールと運営レターが公開
2024-02-08 16:32
2022-12-14 12:00 投稿
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takt op. 運命は真紅き旋律の街を(タクトオーパス)
DeNAとバンダイナムコフィルムワークスによるメディアミックスプロジェクト『takt op.(タクトオーパス)』。
2021年10月にはテレビアニメが、2022年10月にはコミック版が展開した本プロジェクトのゲーム版は、2023年春にリリースが予定されている。
今回、12月15日よりクローズドβテストが開始されるゲーム版『takt op. 運命は真紅き旋律の街を』を先行してプレイする機会が得られたので、作品の概要を紹介していく。古き良きRPGへの敬意と誠意を感じるバトル、コンシューマーRPGを思わせるダンジョン探索などシステム面に注目だ!
なお、執筆にあたりプレイしたのはあくまで開発バージョンとなるため、実際にリリースされた際には内容が異なる可能性がある点についてはご了承いただきたい。
『タクトオーパス』は、『サクラ大戦』や『天外魔境』、『魔神英雄伝ワタル』、『魔動王グランゾート』など数多くの名作を生み出した広井王子氏が原作に携わっているメディアミックスプロジェクト。
現実世界をベースとした本作の世界では、空から飛来した黒い隕石“黒夜隕鉄”から生み出される異形の怪物“D2(ディーツー)”により、人類が危機にさらされている。
D2たちに対抗する力を持つのが、音楽を力とする少女たち“ムジカート”、そしてムジカートたちを指揮し、導く“コンダクター”たちだ。
本作ではテレビアニメ版の20年後の世界が物語として描かれ、アニメの主役を務めた朝雛タクトがゲームでも主人公となる。
ただし、ゲーム版ではタクトも記憶を失っているなど、状況は大きく異なっている。
アニメを知っていればより楽しめる部分はもちろんあるが、記憶を失ったタクトに説明するかたちで各種要素の解説も入るので、本作で初めて『タクトオーパス』に触れる人でもストーリーは問題なく楽しめるだろう。
本作では、20年後の世界で目覚めたタクトが運命と再会し、新たなムジカートたちと出会い、再びD2との戦いに赴く様子が描かれる。
失った記憶は戻るのか、アニメでタクトや運命と行動をともにしていたキャラクターたちは登場するのか、など(とくにアニメを見ていた人には)気になる要素が多く用意されている。
プロジェクト自体の説明を終えたところで、本作のゲーム性に話を移そう。
特徴的なシステムはいくつかあるが、本作最大の魅力とも言えるのはバトルの部分だ。
本作のバトルはターン制のコマンドバトルとなっており、家庭用ゲーム機でRPGを遊んできた人にはおなじみのシステムにひと捻りを加えた内容になっている。
味方の行動時に使用するスキルを選んで攻撃や回復を行っていく、というのはいわゆるコマンドバトルそのものだが、重要なのはポジションの存在だ。
各ムジカートの持つスキルは、使用時に自分が立てるポジションと、ターゲットにできるポジションが限定されていることが多い。
いわゆる盾役が持つ護衛スキルも“自分より後ろの味方しか守れない”など、攻撃以外の面でもポジションが関わってくるので、ポジションの理解は非常に重要だ。
敵も最前列を狙うもの、3列目、4列目を狙ってくるものなどの特性があり、相手によってどのポジションが攻撃されやすいかは異なってくる。
ある程度遊べば敵の見た目でどのポジションを狙ってくるかはだいたい把握でき、相手によってアタッカーを増やすなどの対応もでき、パーティー編成の戦略性も高まっていると言える。
敵を倒してもポジションが自動的に詰まることはなく、ポジションを移動させるスキルで敵を動かすか、敵自身のスキルによって移動しない限りそのポジションは空いたままになる。
敵がスキルの射程圏内にいない場合、当然スキルは使用できない。その場合は距離を問わずいちばん前にいる敵を対象にする通常攻撃を使うことになる。
通常攻撃も威力は十分だが、スキルとの大きな違いは“エフェクトコード”の有無だ。
スキルには赤、青、緑のいずれかの色が割り当てられており、使用することで対応した色のエフェクトコードを得ることができる。
エフェクトコードは各ムジカートが持つ必殺技にあたる“ミュージカルエフェクト”を発動するのに必要となる。
発動に必要なエフェクトコードはムジカートごとに異なり、単体攻撃に範囲攻撃、味方の全体回復やバフ付きの護衛能力の発動など、その効果もさまざま。
エフェクトコードはスキルを使うことで貯められるが、ここにもポジションの要素が絡んでくる。
スキルを使うためにポジションを入れ換えた場合は、エフェクトコードが貯まらないのだ。
そのため、効率よくミュージカルエフェクトを発動させるには、なるべくポジションを移動せずに必要な色のスキルを使っていく必要がある。
ムジカートによって持っているスキルの色もミュージカルエフェクト発動に必要な色も異なるので、パーティー編成で色の組み合わせも考えておくと戦いを有利に進めやすい。
攻撃や防御、ミュージカルエフェクト発動にいたるまで、バトルではほぼすべての要素にポジションが関係してくる。
敵の攻撃を避けるため、あるいは引き受けるために敢えてポジションを入れ換えるスキルを使用するなど、慣れれば慣れるほど戦闘中の立ち回りも考えられる。
オートバトルの機能も用意されているが、自分で考えて動かすのが楽しいバトルになっており、自分でゲームを遊ぶことを楽しんでほしい、という制作陣の意気込みが感じられるシステムだ。
ポジションを意識した編成や立ち回りが重要な本作だが、もちろんムジカートの育成も大事だ。
ムジカートの育成要素は、レベル、ランク、スコア、音源楽装の4つ。
レベルは戦闘をこなすか経験値素材を消費することで上がっていく。なお、レベル上限は奏者(プレイヤー)レベルに応じて上がっていく。
ランクはムジカートを重複入手した際に獲得できるノーツを使って強化する。各パラメーターの上昇に加え、ミュージカルエフェクトの性能も向上する。
本作のメインコンテンツは、ストーリーを進める“楽章”と、楽章の解放に必要なアイテムを集めるダンジョン探索の“自主訓練”。
楽章では各キャラクターの会話を中心にストーリーが展開し、ときには戦闘も発生する。
ストーリーは立ち絵とメッセージウインドーという構成だけでなく、デフォルメされた3Dキャラクターたちが動き回るシーンも存在。
さらには1枚絵やアニメーションが挿入される場面もあり、多彩な表現で楽しませてくれる。
ゲーム全体を通して流れるクラシック楽曲も気分を盛り上げてくれるが、それに負けず劣らず視覚的な表現も魅力的だ。
ストーリーはいわゆるスタミナに相当する指揮力を消費することで読み進められるが、一部のストーリーは“探索の証”というアイテムを集めることが解放の条件になっている。
こちらは自主訓練で集めるもので、自主訓練ではスイッチやオブジェクトを使った謎解きや敵との戦闘に挑むこととなる。
ダンジョンひとつひとつはコンパクトながら、脇道を探すことで宝箱を見つけられるなど探索要素はしっかりと用意されている。
移動速度がややゆっくりでダッシュ機能が欲しくはなるが、バトル同様、RPGを好んでプレイする人にはある種の懐かしさが味わえる要素だ。
バトルシステムやダンジョン探索要素といった特徴を持つ本作だが、スマホアプリでは定番のホーム画面が存在しないのもユニークなポイント。
その代わりに3Dで描かれる拠点が基本の画面となり、拠点内を歩き回って各種コンテンツにアクセスしたり、ムジカートたちとコミュニケーションを取ったりしていくことになる。
拠点でムジカートたちに話しかけると、個々人を深掘りするストーリーが見られるほか、プレゼントをあげて信頼度をアップしたり、自分で作った飲み物をあげることでティーブレイクの会話イベントを見たりすることもできる。
また、ムジカートたちとはミニゲームとしてムータカード(ババ抜き)を遊ぶことも可能だ。
ムータカードのプレイ中はムジカートに応じた楽曲が流れるのだが、戦闘中に流れるものとは違ったアレンジになっているなど、細かい部分でもこだわりが感じられる。
飲み物作りやムータカードのほかにも、きらきら星のキャラクターストーリーでは楽譜を修復するミニゲームがあるなど、本作は隙あらばミニゲームを入れ込んでいるのも特徴と言えるだろう。
全体的にコンシューマーゲームのような作りこみを感じさせる本作は、ゲームらしいゲームを遊びたい人にぜひオススメしたいタイトルだ。
とは言え、今回触っていて気になった部分もいくつか見られた。
ストーリー中に挿入されるアニメーションには字幕がなく、移動中など無音で遊んでいた場合はセリフを把握できない。
本作は楽曲が魅力的な作品なので音アリで遊ぶのがオススメだが、字幕表示の設定もあるとありがたいところだ。
そのほか、ダンジョン探索中に発生するセリフで移動が止まる、拠点でメニューからガチャなどにアクセスすると若干の移動を挟んでから画面が遷移するなど、細かい点で引っかかる部分はある。
しかし、グラフィックやBGM、バトルシステムなどプレイの大半を占める部分は丁寧に作り込まれており、スマートフォンで遊べるゲームらしいゲームを、という想いが感じられる。
ストーリーに関しても、記憶を失ったタクトと運命が出会うくだりはアニメ序盤の描写と対になっており、アニメでは描かれなかった“戦う力を持つ者としての葛藤”が描かれるなど、シンプルに物語としておもしろい内容になっている。
アニメ版のファンはもちろん、ビジュアルやバトルシステム、あるいはクラシック楽曲を題材にしているという部分など、どこかしらに興味を持った人にはぜひとも体験してほしい作品だ。
対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | RPG |
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メーカー | DeNA |
公式サイト | https://takt-op.jp/ |
公式Twitter | https://twitter.com/takt_op |
配信日 | 配信中 |
コピーライト | ©DeNA/takt op. game partners |
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