『逆転オセロニア』いちこ(お泊まりスクープ)/世界のザキヤマが独断と偏見で選ぶ推し駒`s 【FILE215】
2024-07-13 19:00
2022-11-08 22:47 投稿
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逆転オセロニア
ドーモ、世界のザキヤマです。
今回は、2022年11月6日に開催された、“オセロニアンの戦 2022”の関東地区予選の様子をお届けしていきます。
“オセロニアンの戦 2022”は、12月17日に行われる『逆転オセロニア』最強のプレイヤーを決める大会。オフラインイベントとしての“戦”はじつに3年越しの開催となります。
本イベントでは、全国6都市で開催する予選を勝ち抜いた上位プレイヤーによるトーナメントバトルを予定。その5回目の予選となった関東会場の様子をお伝えします。
⇒“オセロニアンの戦”リポート一覧
⇒“オセロニアンの戦2022”公式サイト
⇒大会ルール
会場となったのは、有明セントラルホール。参加者は219名、予選の対戦数は“9”となりました。
見事予選を勝ち抜いたのは以下の8名。別室での準々決勝の後、ベスト4が壇上で覇を競いました。
【予選通過】
1位 :kohtaro選手(2ndステージ辞退)
2位 :YuN@選手
3位 :めんそーれ選手
4位 :まっつー選手
5位 :くるとん@選手
6位 :いっき@天帝選手
6位 :ソラ選手
6位 :あるみら選手
9位:あっくん選手(繰り上がり)
【ベスト4】
・YuN@選手(予選2位)
・めんそーれ選手(予選3位)
・まっつー選手(予選4位)
・くるとん@選手(予選5位)
YuN@選手 VS くるとん@選手
先攻:YuN@選手
後攻:くるとん@選手
YuN@選手はルシファートップの魔デッキ、くるとん@選手は花鳥風月デッキ。YuN@選手は2手目でルシファーを辺に使用。くるとん@選手は閃気溜めを重視した立ち回りです。YuN@選手は3手目、E4にホワイトデー・アルカードを設置し、コンボを積極的に活かしていきます。
終盤、くるとん@選手は閃気こそ十分に溜まっているものの、S駒が見えていない状況。8ターン目にバーストバリアのゲイボルグが遅れてやってきたものの、つぎのターン、YuN@選手が周年ファウストと桔梗姫のコンボで決着。まずは1戦を制しました。
先攻:YuN@選手
後攻:くるとん@選手
YuN@選手はマナリアトップの火炎デッキ、くるとん@選手はアレストップの魔デッキ。相性としては、くるとん@選手にやや不利な対面に見えました。
YuN@選手はなり打ち進行を選択、くるとん@選手は、火炎相手には刺さらない特殊罠など、発動しない罠駒を優先的に切っていくことに。またルキアを使用するものの、飛び出したのはナウラ。YuN@選手の細かいATK調整が光りました。
中盤まではYuN@選手が有利に見えましたが、6ターン目、くるとん@選手が回復罠の閻魔大王を使用し、続けてアレスのリペアがフル発動する状況ではなかったものの、コンボを複数使える導線を構築。
HPとしてはくるとん@選手が劣勢ながら、YuN@選手は火炎の選択肢が狭まっていき、毎ターンの閻魔大王の罠回復で徐々にHP差が逆転していくことに。こうして相性不利を覆し、冷静な立ち回りでくるとん@選手が2戦目を巻き返しました。
先攻:くるとん@選手
後攻:YuN@選手
くるとん@選手はハールート&マールートトップの神デッキ、YuN@選手は正月蘭陵王リーダーの神デッキ。くるとん@選手は、ハールート&マールートを早々にC打ちし、ツインスキルは蝕毒を選択します。
YuN@選手は辺にハルアキを使用し、召喚されたアヤメのコンボ導線も構築。しかし続いてのターンでくるとん@選手の手にグノーが到来し、ハルアキとアヤメのコンボを封じることに成功。
対するYuN@選手は、ラウムシュットをX打ち。くるとん@選手は蝕毒の異世界ルキアでこれを囲っていきますが、YuN@選手は特殊鼓舞のピリカでデバフを無効化。両選手とも一歩も譲らない対策と引きに、会場からは拍手が起こりました。
くるとん@選手は、罠と防御を的確に使いこなし盤面を重視していきますが、最終的にはYuN@選手が、エンデガでクラリーチェのコンボを発動させフィニッシュ。激戦を制し、YuN@選手が決勝に進みました。
まっつー選手 VS めんそーれ選手
先攻:めんそーれ選手
後攻:まっつー選手
めんそーれ選手は、セクメトリーダーの魔デッキ。“戦”の壇上では非常にめずらしいデッキです。まっつー選手は花鳥風月デッキを選択。
めんそーれ選手は初手にセクメトを設置し、2手目にまっつー選手のリーダー駒であるシンシアを呪うことに成功。花鳥風月に必須のオーラ駒のため、まっつー選手はこれを捨てられない状況です。
めんそーれ選手は続けてXにリッチを設置。しかしコンボは敢えて活かさず、バフォメットでHPを削っていきます。
まっつー選手はバランスよく閃気を溜めつついきますが、呪いの継続ダメージもあり苦しい状況。5ターン目にリュミエットが到来するものの、この時点ではリュミエットの火力はフルに活かすことはできません。
最終的には、めんそーれ選手がハルのコンボをイグナーツで発動させフィニッシュ。緩急を付けた翻弄するような立ち回りで、初戦を勝利しました。
先攻:まっつー選手
後攻:めんそーれ選手
まっつー選手は正月蘭陵王トップ、めんそーれ選手はディートリヒリーダーの天楔。互いに神デッキ同士の戦いとなりました。
しかし両選手とも序盤の手駒巡りが悪く、思うように立ち回りにくい状況。とくに3手目のまっつー選手の手駒は、アラジン、エンデガ、フェリタ&プティと渋滞しており、やむなくアラジンをリリース。
順調に楔を生成するめんそーれ選手に対し、まっつー選手はバーストバリアのフェイルノートを設置。コンボの圧は非常に高いものの、めんそーれ選手の手にはヴィーナスが控えており、1ターンの大幅な被ダメージカットが約束されています。
互いに導線を残し牽制しながらの戦いでしたが、最後はまっつー選手がブラダマンテの3枚返しで勝利。全国を賭けた戦いの行方は、3戦目に持ち越されました。
先攻:まっつー選手
後攻:めんそーれ選手
めんそーれ選手は、ムーニアリーダー、まっつー選手はコンバートデッキ。互いに混合デッキでの戦いとなりました。
注目を集めたのは、1、2戦目の引きの悪さが逆転したかのような、まっつー選手の圧倒的な手駒。プロキオン、アステールと強力なアタッカーが早々に揃っているうえ、オーラバフの納涼カナリーまでも到来。まっつー選手はこれらを最大限に活かし畳み掛け、決勝に歩を進めました。
YuN@選手 VS まっつー選手
先攻:YuN@選手
後攻:まっつー選手
YuN@選手はダメージフィールドのマルドゥークをリーダーとした神デッキ、まっつー選手はセクメトトップの魔デッキ。いずれも壇上ではめずらしいデッキ同士の対決ということもあり、開始時点での有利不利がわからない戦いとなりました。
まっつー選手はセクメトを後攻Xに設置。続けて怨念コンボも活かしていきますが、呪いがマルドゥークを避け、イザベラに集中してしまう形に。
まっつー選手は4ターン目、特殊と雷撃を返せる遠夜を角に設置し、YuN@選手を牽制するものの、盤面はYuN@選手が有利。まっつー選手はファビオのコンボをつなげつつルキアを使いますが、引き出されたのはヴァイセ。これで勝負が決し、まずはYuN@選手が1本を先取しました。
先攻:まっつー選手
後攻:YuN@選手
まっつー選手は花鳥風月、YuN@選手はコンバートデッキ。まっつー選手の手駒には、早々にリュミエットとアルメンダリスが揃うものの、いずれも序盤では火力を出せないこともあり、しばらくは坊主めくりの状況が続きます。
とはいえYuN@選手も、竜相手には発動しない特殊罠を切らざるを得ない状況もあり、互いにきびしい状況。
まっつー選手はアルメンダリスとリュミエットの導線がつながるものの、3枚返しでも飛ばせないと判断し、1ターン回すことに。ギリギリの戦いとなりましたが、最後はガランでアルメンダリスのコンボをつなげ、まっつー選手が巻き返しました。
先攻:YuN@選手
後攻:まっつー選手
YuN@選手は、ルシファートップの魔デッキ、まっつー選手はディートリヒトップの天楔デッキ。
初手はYuN@選手がルキアを使用、対するまっつー選手は並行打ちを選択していきます。
両選手ともコンボ導線を重視しつつも、毎ターン慎重に立ち回り、7ターン目の中盤でも有利不利の判断が難しい状況でした。
8ターン目、まっつー選手は特殊罠に対して周年メーティスのコンボでダメージを返されてしまう盤面でしたが、ここでリーダーのディートリヒを捨て、メーティスのコンボを発動させずに被害を回避。
YuN@選手は罠が不発となってしまいましたが、マンドラゴラのミアズマと怨念コンボも活かして優位に。まっつー選手は、フレブと周年ザフキエルで耐える選択をするものの、最後は呪いダメージも加わりYuN@選手が勝利。
こうして、関東会場の優勝者はYuN@選手、準優勝はまっつー選手に決定しました。
関東予選を勝ち上がった、優勝のYuN@選手と、準優勝のまっつー選手にお話をうかがいました。
【YuN@選手:プロフィール】
予選戦績:9戦8勝
ランク:426
クラス:ダイヤモンドマスター
公式戦歴:28921勝
プレイ歴:2184日
※取材当時
――関東トーナメント、優勝おめでとうございます! 今日の手応えはいかがでしたか?
YuN@ 予選は神単を使っていました。練習を重ねたうえで「神単が飛び抜けて強い」と思っており、自信を持って打ててよかったですね。
──壇上ではルシファー(チャンピオンシップ上位入賞デザイン)の魔デッキが印象的でした。これまでの予選決勝の中ではめずらしいチョイスでしたが、採用の理由をお聞かせください。
YuN@ 練習した中では「意外と強いのでは?」という説が自分の中でありまして。予選では流石に使わなかったのですが、BO3では手応えを感じており、殴りデッキ以外にも勝てる構築にしていました。なのでけっこう自信はありましたね。あと、デザイン的にちょっとだけ自慢したいというのもありました(笑)。
──誇るべき戦歴ですし、当然と思います(笑)。あと壇上では北海道以来となる、闘化マルドゥークも独自性のある選択と感じました。
YuN@ 「相手がまっつーだった」、という理由はありますね。互いに練習をくり返してきたので、手の内がバレているというか。結果的には殴り神単でよかったのですが、裏を掻くという意味合いがありました。
──まっつー選手とはもともとお知り合いなんですね。どのようなつながりなのでしょうか。
YuN@ “シズマ部”という同じグループに所属しているのですが、日頃から夜遅くや、ちょっとした時間を見つけて対戦を申し込んだり。実際、今日もふたりで練習していました。あと東北代表になった、らく。@皐月さんも、いっしょに練習している仲間です。
──なるほど、らく。@皐月選手も同じ所属なんですね。加えて、激戦区の関東予選で同チームのワンツーフィニッシュとはすごいですね……! この展開は想像されていましたか?
YuN@ 「いっしょに全国行けたらいいよね」とは思っていましたが、まさか実現するとは……。すごくうれしいです。
──今回はとくに見応えのある試合が目白押しでした。たとえば準決勝ですが、YuN@選手がハルアキを使った際、グノーで2体ともコンボを封じられ、ちょっときびしそうな雰囲気ながら最後にフェリタ&プティがやってきたり……、ドラマ性が強かったですね。
YuN@ コンボ封じは辛かったですね。見ている側としてはおもしろかったと思いますが(笑)。
──ですね(笑)。ほかに、今日の壇上で印象的な試合があれば教えてください。
YuN@ 準決勝2戦目でマナリア火炎を使ったときですね。アレスをぶつけられそうと思って火炎を選択し、その読み自体は間違っていませんでした。ただ立ち回りのミスから負けてしまい、「壇上だし、いいところを見せたい」というあっただけに悔しかったですね。つぎにつなげていきたいです。
──今回の5会場目で、全国出場のメンバーも出そろってきましたが、警戒している選手はいますか?
YuN@ 九州代表の(ケ・_・ン)T選手ですね。壇上でのリベンジデッキがすごく印象的だったので、もしかしたら使われるのかも……! と意識しています。あとはらく。@皐月さんですね。いっしょに練習しているからこそわかりますが、実力的にはできれば当たりたくない相手です(笑)。
──それでは最後に、東京での決勝戦に向けて意気込みをお願いいたします。
YuN@ まっつー、らく。@皐月さん(東北代表)といった、ふだんからいっしょにやっている仲間と出場できることは本当にうれしいです。壇上で戦えるかはわかりませんが、これからも決勝戦に向けて切磋琢磨し合いながら、仕上げていければと思います。
【まっつー選手:プロフィール】
予選戦績:9戦8勝
ランク:500
クラス:ダイヤモンドマスター
公式戦歴:55650勝
プレイ歴:1883日
※取材当時
――関東トーナメント、準優勝おめでとうございます! 今日の感触はいかがだったでしょうか。
まっつー 予選は全試合で神単を使ったのですが、思い通りの手を打つことができました。惜しくも決勝は負けてしまいましたが、悔いは残っていないです。
──同じチームのYuN@選手とは、相当の練習をくり返されたと。
まっつー 空いている時間があればMirrativの限定配信を利用し、チームメンバーと切磋琢磨していましたね。
──ちなみにランク500でカンスト、公式戦績が55650勝とトップクラスの数値ですが、ふだんはどれくらいプレイされているのでしょうか。
まっつー 最近はフレンドバトルがメインだったので、以前より数字に現れるプレイはしていないのですが……。ただ“戦コロシアム”はかなり利用しましたね。500勝はしていると思います。
──それでは壇上のお話をうかがわせてください。決勝1戦目ではセクメトリーダーの魔デッキを使用されましたが、非常にめずらしい選択だった思います。どういった判断だったのでしょうか。
まっつー 練習している中で、ぬらりひょんやトゥールラなどいろいろ試したものの、魔デッキだけどうしてもしっくりこなくて。そこで禁止駒を見てみたのですが、「セクメト入ってないのか! 使えるんだ」と。流石に弱いかな……とは思ったものの、これが思いのほか強くて。
最初はもう1体のS枠をバフォメットにしていたのですが、神殴り対策としてミアズマのマンドラゴラに変えたところ、けっこう勝てたんですよね。そこで魔デッキの枠として用意していました。
──ハイレベルなプレイヤーともなると、いわゆる「この対面ならこう動く」、「この手駒巡りならばこうする」という、さまざまな知見が蓄積されていると思います。しかし呪い(怨念)はランダム性があるため、必ずしも狙った効果を得られるわけではありません。そのうえでまっつー選手が、呪いをどのように捉えられているかお聞かせいただきたく。
まっつー 上振れ・下振れといった運要素はもちろん絡みますが、オーラ駒を呪うことができれば言うまでもなく有利に働きますよね。ただ練習している際、仮にオーラ駒を呪えなくて捨てられてしまっても、マンドラゴラさえ引ければ火力が足りていたんですよね。「呪えたらラッキー」、「そうでなくても勝ちの芽はある」という認識で使っていました。
──呪われた駒は、火力の要のリーダーでもないかぎり、早めに捨てたくなりますものね。引き続き壇上の話ですが、印象的な試合があれば教えてください。
まっつー 準決勝1戦目はキツかったですね。それこそお相手のセクメトに、花鳥風月リーダーをピンポイントで呪われて初戦を取り逃してしまい、「ヤバい、しんどいかも……」となりました。2戦目は結果的に勝てはしたものの、駒巡りがひたすらに悪かったです。そこに来ての3戦目ですが、ここで引きが爆発して(笑)。
──1、2戦目の引きの悪さが裏返ったすさまじい好配牌でしたね。あまりに圧倒的すぎて解説・会場ともに沸き返っていました。
まっつー あそこで取り戻せて本当によかったです!
──それでは、本戦決勝で意識している選手がいれば教えてください。
まっつー 僕は準優勝だったので、関西地区の準優勝である、しょうた@大トロ選手とまず戦うことになります。まずはここで勝てることを意識しつつ、重点的に見ていきたいですね。もちろんそれ以降も見据えてこれまで以上に練習し、デッキや打ち回しも研究していきます。
──最後に、東京での決勝戦に向けて意気込みをお願いいたします。
まっつー いつもいっしょに練習している、YuN@さん、らく。@皐月さんと全国に行けてうれしい気持ちでいっぱいです。この勢いで全国優勝と目指し、がんばっていきたいと思います!
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