【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#31】かわいい見た目で難度もストーリーもシビアな戦記ものSRPG『ユグドラ・ユニオン』

2022-08-28 13:00 投稿

寄らば、斬ります!

スマートフォン・タブレットと別機種で配信されている作品を比較していく企画の第31回。

今回扱うのは、ゲームボーイアドバンスやPSPでも発売されていたシミュレーションRPGの『ユグドラ・ユニオン』。

比較に使用したのはiOS版とニンテンドースイッチ版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。

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【価格】
iOS:1840円(税込)
Android:1840円(税込)
ニンテンドースイッチ:1980円(税込)

『ユグドラ・ユニオン』とは
・システムが独特なシミュレーションRPG
・かわいいイラストに反してストーリーはシビアな戦記もの
・敵味方の陣形が鍵を握る1ターン1回攻撃のターン制バトル

スマートフォン版とニンテンドースイッチ版の違い
・スイッチ版はBGMのDLCが最初から入っている
・スイッチ版には説明書があり、裏技も使用可能
・どちらもコントローラ操作とタッチ操作に対応

戦略がものを言うシミュレーションRPG

『ユグドラ・ユニオン』は、かつてゲームボーイアドバンスで発売され、その後くり返し移植されてきたシミュレーションRPGだ。

マス目に区切られたマップでユニットを動かす、という部分はオーソドックスながら、一般的なシミュレーションRPGとは異なる戦闘システムもあり、いま見てもかなり個性的な作品となっている。

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▲王女・ユグドラと盗賊のミラノを主人公とし、国を侵略する帝国との戦いが描かれる戦記ものだ。

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▲各話の冒頭で流れるナレーションパートも雰囲気を出している。

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▲死者が続出し、ヘヴィな決断を迫られる場面もあるなど、イラストに反してストーリー展開はなかなかハード。

本作の戦闘を特殊にしているもののひとつは、“タクティクスカード”を使った行動システムだ。

味方ターンの開始時には事前に選択したカードから1枚を選択し、それによってそのターンに移動可能な回数と攻撃力、使用可能なスキルが変化する。

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▲こちらで選択しているスティールのカードなら、Mov.12となっているため1ターンに12マスの移動が可能。1ユニットを12マス移動させるも複数ユニットをまとめて動かすも自由だ。

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▲ストーリーを少し進めるとカードごとのスキルが使用可能。アイテムを盗んだりダメージを与えたり、果てには全体即死攻撃など効果はさまざまだ。

ほかのシミュレーションRPGと比べても変わっているのは、1ターンに攻撃を仕掛けられるユニットは1体のみという点。

ただし、タイトルにもある“ユニオン”を組むことで複数のユニットが戦闘に参加できる。

男性ユニットであれば×型、女性ユニットであれば十字型の範囲にいる味方ユニットが戦闘に加わり、1度の攻撃で複数回の戦闘が発生する。

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▲青く色が付いている範囲に味方がいると戦闘参加ユニットが増加(敵についても同様)。

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▲ユニット数が少ない側は同じユニットが複数回戦闘を行うことになり、(基本的には)リスクを負うことになる。

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▲ユニットの種類ごとに相性があるので、その相性を加味してユニオンを組むのが重要。

このユニオンを活用することで、1回しか行えない攻撃で複数の敵との戦闘を行ったり、孤立した敵に集中攻撃を仕掛けて一気に攻めることも可能。

さらに本作にはHPの概念がなく、“士気”がその代わりを担っている。

士気は戦闘に敗北すると一定量減少し、士気が0になるとそのユニットは撤退また死亡する。

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▲戦闘時は右下に敵の、左下に味方の人数が表示され、これを0にすると戦闘に勝利。

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▲敗北したユニットは戦闘結果などに応じて士気が減少する。味方が勝利した際はカードの攻撃力も成長していく。

敗北しなければ戦闘を重ねても士気は減少しないが、一度減少するとレベルアップやストーリーの合間でのアイテム使用などを行わない限り回復せず、戦闘終了後も引継ぎとなる。

戦闘システムの特殊さも相まって難度の高い作品だが、スマートフォン版およびニンテンドースイッチ版ではイージーモードが追加されており、以前よりは触りやすくなっている。

ひと味違ったシミュレーションRPGを探しているのであれば、古い作品ではあるが新しい作品として楽しめるだろう1本だ。

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▲レベルアップ時に士気が回復するなど、プレイステーションポータブル版からは難度も緩和されている。

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▲士気へのダメージが引き継がれるため、とにかく敗北は避けたい。そのため同じマップをやり直すこともあるが、戦闘も高速化でき会話もスキップできるためプレイはスムーズだ。

スイッチ版は説明書&裏技アリ!

本作はスマホ版とスイッチ版とで値段にほぼ差がなく、ゲーム性としても大きな違いはない。

しかしスマホ版ではオリジナル版BGMなどのサウンドセットがDLCになっている一方で、スイッチ版は最初からBGMが自由に変更可能となっている。

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▲スマホ版では個別に購入。

また、スイッチ版では説明書を読むこともでき、チュートリアル外でシステムを把握、復習しやすくなっている。

説明書には裏技コマンドも記載されており、スマホ版にはない裏技を使用することも可能だ。

裏技は極端に味方を強化するようなものではないが、クリティカル発生をなくして戦闘をより予測したり、前述したユニオンを組める範囲を男女逆転できるなど、ひと味変わったプレイを楽しめるものになっている。

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▲過去にプレイした人はスイッチ版で変化を加えてみるのもいいだろう。

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▲戦闘に関係する情報をひと通り確認できるので、情報をしっかり押さえたい人には説明書の存在もありがたい。

スマホ版はタッチ操作と物理コントローラに対応しており、スイッチ版でもタッチ操作が可能となっているため、操作性の面では差がない。

タッチ操作はユニットを移動させる際のフリック操作でやや進み過ぎる印象もあるが、移動は自由にキャンセルできるので大きなストレスにはならないだろう。

家でプレイするならスイッチ版!

前述の通り、本作はスマホ版とスイッチ版での価格差が小さく、スイッチ版はDLCや説明書、裏技が付いているなどお得になっている。

いずれもゲーム性に直結するものではないので、敢えて言えば程度ではあるが、家で遊ぶのであればスイッチ版がオススメだ。

スマホ版でもプレイ自体は変わらずに楽しめるので、移動の合間にすぐ起動してすぐに遊びたい、といった場合には持ち運びがしやすいスマホ版を選ぶといいだろう。

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