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【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#15】ゲーム進行でグラフィックもジャンルも変化する『Evoland 2(エボランド)』
2022-05-15 13:00 投稿
懐かしいネタが満載!
スマートフォン・タブレットとコンシューマー機の両方で配信されている作品を比較していく企画の第15回。
今回は、ゲームの進行に従ってグラフィックが2Dから3Dに変化し、ゲームジャンルもアクション、シューティング、格ゲーなど豊富に楽しめる『Evoland 2』を取り上げる。
なお、スマートフォン版は『Evoland 2』単体での購入が可能だが、コンシューマー版は『Evoland』と『Evoland 2』がセットになった『エボランド:レジェンダリーコレクション』として販売されている。
比較に使用したのはiOS版とニンテンドースイッチ版。ゲーム紹介ではiOS版の画像をしていく。
【価格】
iOS:610円(税込)
Android:850円(税込)
※『Evoland 2』単体での販売
プレイステーション4:2500円(税込)
ニンテンドースイッチ:2500円(税込)
※『エボランド:レジェンダリーコレクション』としての販売
『Evoland 2』とは
・グラフィック表現やゲームジャンルが変化するRPG
・ゲームボーイからPS2時代までの雰囲気が味わえる
・随所に往年の名作のパロディ要素が登場
スマートフォン版とコンシューマー版の違い
・コンシューマー版は前作と『Evoland 2』のセット販売のみ
・操作性はコンシューマー版がやや上
※スマートフォン版もコントローラ操作は可能
・ノッチのあるiPhoneでは画面の一部が隠れてしまう
ゲームが進化、ジャンルも変化!
『Evoland 2』は、ゲームの進行に応じてグラフィックやゲームジャンルが変化するというユニークな作品だ。
作中で主人公たちは時空を超えた冒険をくり広げるのだが、時代の違いがドット絵からポリゴンという、見た目の変化でダイレクトに表現されている。
▲スタート時にいる時代はスーパーファミコン風のドット絵で描かれる。
▲過去の時代では頭身が下がり、よりレトロな雰囲気に。
▲未来では一気に世界が3D化。メッセージウィンドーに表示されるイラストは変化しないが、画面の印象は大きく変わる。
▲ゲームの冒頭ではゲームボーイ風な画面も登場。
時代ごとに見た目はかなり変わるが、ゲームジャンルとしては移動と攻撃を使ってフィールド上の敵を蹴散らしながら進むアクションRPGが基本となる。
しかしこちらも場面ごとにさまざまな変化を見せ、見下ろし視点でのアクションから横視点でのアクション、シューティング、対戦格闘ゲームにシミュレーションRPGと、さまざまなゲームシステムを楽しむことができる。
▲基本的には見下ろしのアクションゲーム。味方が増えると攻撃ボタンを押し続けて放つチャージ攻撃も使えるようになる。
▲横からの視点に切り替わるステージも登場。ここでは攻撃に加えてジャンプの操作も可能になる。
▲シューティングなどの場面では完全に別のゲームと言えるほどに別物の操作性となる。
▲クイズやパズルといった謎解きや、敵に見つからないように進むステルスゲームになる場面もある。
また、随所にはさまざまな作品を思わせるパロディも盛り込まれており、ゲーム好きならいちいちクスリとさせられるはずだ。
見た目の懐かしさだけでなく、強制的な負けイベントや足場をジャンプで渡る場面がなかなかむずかしいなど、ゲームとしての触り心地にも懐かしさが溢れる本作。
昔からゲームを遊んでいる人はもちろん、レトロな雰囲気が好きな人も楽しめるだろう。
▲格闘ゲームでは「ハドーケン!」、「ショーリューケン!」とも聞こえるボイスとともに見覚えのある技がくり出される。
▲敵の背中には“天”の字が。ゲージを使った超必殺技では片足で立ちながら接近してくる例の動きも見られる。
▲聖なる剣の伝説を思わせるショップ店員や赤い帽子を被ったヒゲの男が叩いていそうなブロックなど、細かくネタが仕込まれている。
大きな違いは販売形式と操作性
『Evoland 2』はスマートフォンとコンシューマーのどちらでもプレイできるが、冒頭でも触れた通り販売形態が異なる。
単体で購入できるスマートフォン版はそのぶん値段も安く、気軽に手を出せるのがポイント。
一方で『Evoland』とのセット版で販売されているコンシューマー版は、スマートフォン版に比べると値段は上がるが、操作性の面ではこちらに軍配といった印象だ。
上下左右の移動と攻撃、というシンプルな操作がメインになる本作ではあるが、タッチ操作ではときおり思った通りに動かせないこともあり、やはり物理コントローラでの操作のほうがスムーズに動かせる。
▲スマートフォン版は操作UIの位置や大きさを調整できるので、ある程度操作性のフォローはきく。
格闘ゲームの場面でもコマンド入力はコンシューマー版のほうがスムーズだったが、シューティングに関してはスマートフォン版のほうが楽にプレイできた。
スマートフォン版の場合、指の動きに合わせて自機が移動するため、コンシューマー版よりも弾が避けやすくなっていた。
▲とは言えシューティングの場面がゲームの大半を占めるわけでもないので、全体的な操作性はやはりコンシューマー版が上だろう。
また、筆者はスマートフォン版をiPhone11 Proでプレイしたのだが、ひとつ困ったのは画面の表示範囲だ。
本体上部にあるくぼみ、いわゆるノッチと呼ばれる部分にまで画面が広がっており、セリフの一部などが隠れてしまっていた。
隠れるのはセリフ冒頭の1文字だけだったのでそこまで大きな影響はなかったが、ノッチのあるデバイスでのプレイはオススメしがたいのは事実だ。
▲ノッチへのめり込みはそこまで大きくないものの、セリフが隠れると気が散ってしまう。
アクション性を楽しみたいならコントローラ操作で
コンシューマー版とスマートフォン版とでゲーム内容に変化はないが、基本がアクションということもあり、やはり本作は物理コントローラで操作したほうがストレスなく楽しめる。
スマートフォン版もコントローラ操作には対応しているので、接続可能なコントローラがあるのであれば、スマートフォン版で購入価格を抑えつつアクション性も楽しめる。
テレビなど大画面に出力した場合、メッセージウィンドーに表示されるイラストがややぼやけている印象だったので、コンシューマー版でプレイする場合はニンテンドースイッチ版がオススメだ。
また先ほども触れたように、ノッチがある場合は画面の一部が隠れてしまうため、ノッチのあるデバイスを使っている場合はコンシューマー版でプレイしたほうがフルに楽しめるだろう。
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