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EDGESが垢バン!? iOS版『呪巣』最新作がいまだリリースされない理由を聞いてきた

2020-12-11 13:30 投稿

最近のホラーゲームと映像事情を語る

国産ホラーゲームアプリの中でもトップクラスの恐怖体験が味わえるEDGESの『呪巣』シリーズ。その最新作が2020年7月28日にリリースされた。

しかしこれはAndroid版のみ。

iOS版に関してはいまだリリースされず、最近ではどうなっているのかもわからない状態に陥っている。

そこでフリーライターの深津庵が、EDGESのプロデューサー・ムゥさんに“どうなってるの”と直撃してきた。

明かされるリリースされない驚きの理由。

そして大好きなホラー映画へと脱線していく対談の行方を、ゆるりとお楽しみください。

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垢バンを取り消しできない恐怖の呪い

――iOS版『呪巣 -学校の怪談-』が審査段階で引っかかりいまだリリースされていないと聞きましたが……。

ムゥさん(以下、ムゥ)じつはエイプリルフールのタイミングでどういう訳かEDGESのアカウントを剥奪されてしまったんです。

――え、えぇぇっ!?

ムゥ 垢バンを喰らったのは3年くらい前、EDGESがまだ小さな会社としてやっていたときにまでさかのぼります。Appleに理由を問いただしても回答を得られず復帰も断念。その後、EDGESを会社として解体、エンジニア・クマさん個人のアカウント“jin Yue”を借りてなんとか呪巣シリーズを再リリースをしていたのですが、数年経ったいまになって“酷似したタイトル名のものが他のアカウントで存在している”と指摘を受けてしまった。

――同一人物だとはわかりませんもんね

ムゥ そうなんですよね。結局、一連の経緯を説明しても埒があかず。そのままいまに至っているというのが現状です。

――Appleからリジェクトを受けた回数はどれくらい?

ムゥ 15~6回でしょうか。英語が不得手という状況でAppleとやり取りをしている点も話が進展しない大きな理由ではあるんですよね。

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▲リジェクトの連続だった時期に本職のほうが忙しくなってきた。それが落ち着き次第、再度審査とアカウントの件を詰めていくとムゥ氏。

――『呪巣 -学校の怪談-』を開発するにあたって恐怖シーンに使う写真をTwitterで募集していましたよね。

ムゥ はい、参加していただいたみなさんの写真を加工して各所に使わせてもらっています。ただ、その多くがiPhoneユーザーだった。つまり、自分がゲームに登場しているシーンを見ることができていないというわけなんですよね。

――んー、それは悲しい。

ムゥ これに関しては本当に申し訳ないという想いでいっぱいです。1日でも早く審査が通るよう努めていきますので、どうかもう少しのあいだお時間をいただけると……。

――すでにプレイされているAndroidユーザーからの反響はどうでしたか?

ムゥ Androidだけになってしまいましたが夏にリリースできたこと、低年齢層向けの雑誌などでも取り上げていただけたこともあって概ね好評といったところしょうか。間違ったものは作ってなかったという手応えは感じています。

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▲シリーズ3作目にあたる『呪巣 起ノ章』で採用した3Dの探索要素はファンの望むカタチではなかったと振り返るムゥ氏。最新作では原点に戻って閉鎖的な空間を渡り歩くようになったと明かす。

映像作品から考える恐怖のカタチ

――ここ数年、とくにPC界隈のインディーズ系ホラーゲームがかなり熱い。国外からもアジア系のホラーが多く配信されるようになってきました。そんな中で印象深かった作品って何かありますか?

ムゥ 新しくはないですが『返校 -Detention-』という台湾の作品が印象深い。しかもこのタイトル、Netflixでもドラマ化され配信も始まりましたよね。

――ゲーム本編の30年後がドラマ版の舞台で、主人公が亡霊になって登場する。プレイ経験のある方にはぜひ観てほしい作品ですね。

ムゥ アプローチがとてもいいですよね。それに最近、Netflixはホラー映画やドラマが多いじゃないですか。アジア系でいえば『THE CALL』という韓国映画も注目している作品です。

――劇場公開される予定だったものがコロナ禍の影響でNetflixを介した配信になったやつですよね。この映画で主演を努めているパク・シネと言えば、Netflixで独占配信中の『#生きている』がとても印象的でした。

ムゥ 『返校 -Detention-』や『THE CALL』もそうですが、日本に馴染みやすい舞台であったり、恐怖の描き方がアジア圏はとくに似ている。『#生きている』の主人公がゲーマーだったり、マンションという限られた空間の中で展開するサバイバルも我が身に置き換えてストレートに楽しみやすい。

――これまたNetflix作品ですが、『呪怨 呪いの家』では現実に起こった事件やその報道が本編中のテレビから聞こえてきた。ドラマでありながらも現実味が帯びてくる不思議な感覚は、不謹慎だとは思いますが興奮する瞬間でもあったな、と。

ムゥ たしかにそれは言えますね。過去の記憶や経験などでトラウマを植え付けられることが多い。“これは現実のことかも知れない”と感じさせる演出はとても好きですね。じつは、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を当時リアルなドキュメンタリーだと思っていたんです。観終わった瞬間の“ヤバいものを観ちゃった”という感覚はいまも忘れられない。あぁいった仕掛けを組み込んだアプローチもいつかやりたいんですよねぇ。

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▲柴田理恵氏の怪演が印象的なホラー映画『来る』や三浦友和氏が主演の『葛城事件』もこの日話題に上がった。どちらも賛否ある作品だが興味がある人はぜひ観てほしい。

――どこか他人ごとではない恐怖を1話数分で描いたホラードラマ『グエダム:禁断の都市伝説』も印象的だったんですがご存知ですか?

ムゥ もちろん観ました。学校のトイレやネット配信といったシチュエーション。身近で起こり得る恐怖、見えないけどすぐ側に感じる違和感はEDGESの『呪巣』はもちろん、『ギフト』や『赤い女』でも意識しているポイントで、観ていてとても共感できるし参考にもなりました。

すぐそこに迫る身近な恐怖と家族

――身近といえば、ムゥさんの奥さんは霊感が強いんですよね。最近何か奇妙な出来ごとはありましたか?

ムゥ 最近ですとうちの子がとある方向を見つめて“細い人がいる”って言うんです。掃除機のホースくらい細いらしく、怖いなぁと思いつつ追求はせずその日は終わったのですが、後日「青いスーツを着た細い男がいる」って何も知らないはずの妻が言い出してビックリしたのをよく覚えていますね。

――もうそれは居ますよ、そこに……。

ムゥ 妻が言うには駅員の制服に似ているようで、うちの近くに駅があるで何かしら繋がりがあるのかも知れませんね。私にはそういった感覚はないのですが、妻と子どもが時間差で同じようなことを言い出すとさすがに怖い。そんな家で夜な夜なホラーゲームを作っているんだから恐怖心も倍増ですね。

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▲怖さの感覚って人ぞれぞれ違う。隙間が気になる人、赤い色が嫌いな人、潜在的な恐怖やトラウマを植え付けることがEDGESの目指す作品作りだとムゥ氏は原点を振り返る。

 

残念ながらiOS版に関してはいまだリジェクトがくり返されている状況。

しかも、それが謎の垢バンから始まっているという驚きの真実が明かされた。

この問題を解決するにはもう少し時間がかかりそうだが、英語を猛勉強中のクマさんがその突破口を作ってくれるだろう。

ちなみに、ムゥさんとは数年前から“とある件”を画策中。今回の対談でもその話題になり、大きな一歩を踏み出すことになった。

EDGESの動きは下記の公式サイトTwitterを要チェック。1日もはやくiOSユーザーが『呪巣 学校の階段』をプレイできる日が来ることを心から願う。

■EDGES公式サイト(こちら
■EDGES Twitter(こちら

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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