新型iPhone“iPhone 12”は全モデル5G対応!性能はそのままにコンパクトになったiPhone 12 miniも|Appleイベント発表まとめ

2020-10-14 05:05 投稿

待望の新型iPhone

2020年10月14日、Appleが発表会イベント“Hi, Speed”を開催。新型iPhoneおよび新製品“HomePod mini”を発表した。

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ここではこれらAppleの新製品情報ををまとめてお届けしていこう。

なお、本イベントは昨今の世界情勢もありオンラインでの開催となっている。英語音声となっているが、Apple公式サイト上でのライブでは日本語字幕が用意されていたので、興味がある人はこちらを視聴してみてもいいだろう。

Apple Eventライブストリームサイトはこちら

HomePod mini登場!

イベントではまずHomePod miniから発表された。こちらは、Apple社製のホームスマートスピーカー。

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高さが8.5センチを下回るほどコンパクトなボディに仕上がっているが、音質の妥協はしておらず、快適な音響環境を提供してくれる仕様になっているという。

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またデザインも上面にタッチサーフェスを配置するのみとシンプルな仕上がりになっており、あらゆる室内に調和するデザインが目指されているとのこと。

機能面で見れば、iPhoneとの連携やほかのHomePod miniを始めとするAppleデバイスとの連携が特徴的。iPhoneとの連携では、HomePod miniにiPhoneを近づけるだけで自動的に連携をし、その時点で流している音楽の楽曲情報などをiPhone側にアウトプットすることが可能だという。

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HomePod mini同士での連携では、それを利用して複数のHomePodから音楽を流し、家のどこにいてもタイムラグなく音楽が楽しめるようになるそうだ。

また、HomePod miniを各部屋に配置することで、部屋間の会話を実現するインターコムとしての機能も紹介されている。こちらはほかのデバイスでも使える機能となっており、クルマから屋内のデバイスに対して、通話を繋がずともボイスメッセージを送るといったことも可能になるとデモンストレーションされている。

またHomePod miniにおいては、Siriの機能も忘れてはならない要素。Siriはまた進化を遂げ、家族全員の声を聞き分けることで、個人個人に合わせた返答ができるとのこと。

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もちろん、HomeKitのコントロールも可能。

【HomePod mini概要】
価格:10800円(税別)
予約開始日:11月6日~
出荷開始日:11月16日~
カラーバリエーション:スペースグレイ / ホワイト

全モデルが5G対応

新型iPhoneの発表に先駆けて、今回発表する新端末のすべてが5G回線に対応することが告げられた。

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発表では、高速回線である5Gに接続できるようになることで、セキュリティが不確かなフリーWi-Fiに接続することもなくなり、5G採用はセキュリティ面で見ても有用であることが語られている。

なお、発表では米通信会社のVerizonのCEOが登壇し、実証実験を行った際のピークダウンロード速度は4Gbps、アップロード速度も200Mbpsをマークしたとアピール。

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また主要ホットスポットの回線を強化していることや、NFLスタジアムでは7つの映像を同時受信することも可能になることが語られた。さらに、同社は世界有数のゲーム会社と連携したとも発表。こちらについては今後の発表を期待してほしいと述べるに収まっている。

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なお、その後の発表でApple社は世界各国で5G通信の実証実験を行っており、その際の発表スライドでは日本国内のキャリア、au、docomo、softbankのロゴが確認できているため、日本3大キャリアでの5G通信利用も可能であることが予想される。

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※:公式サイトで通信事業者が公表されているが、5G対応のプランなどは表記されていない
(10月14日 3時30分時点)

新型iPhone“iPhone 12”

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ボディ

発表された新型iPhoneの名称は“iPhone 12”。ボディの形状は、昨今主流となっていた丸みを帯びたボディデザインから刷新され、一昔前に主流だったエッジのきいたボディデザインに。

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これは、5Gへの対応を考慮したデザインのようで、フレームぬ沿うようにアンテナを配置したことで、こうした形状になっているとのこと。

用意されるカラーバリエーションは、ブラック、ホワイト、プロダクトレッド、グリーン、ブルーの5色。

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ディスプレイ

新たなディスプレイ規格“Super Retina XDR”を採用。技術的な詳細スペックはともかく、これまで以上に高精細であることはもちろん、黒色の表現もより美しいものになるディスプレイだという。

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画面サイズは6.1インチ。iPhone 11と同じサイズだが、ベゼルを小さくしたことで、サイズは15%、重量でも16%軽くすることに成功しているという。

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しかし最大の特徴は、カバーガラスの材質変更。こちらも技術的仕様は割愛するが、新たに“Ceramic Shield(セラミックシールド)”と呼ばれるガラスを採用したことで、耐落下性能を4倍にまで引き上げているとのこと。

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チップセット

搭載されるチップセットはA14 Bionic。業界初となる5ナノメートルチップ。性能はあらゆる面で強化され、ゲームにおいて重要な、グラフィックの描画処理を行うGPUの性能は最大50%もの性能向上を見せ、電力効率も向上しているそうだ。

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なお、ニューラルエンジンにおいては80%もの性能向上に成功し、機械学習はよりスピーディーなものになっているとのこと。

5G対応

冒頭でも語られた通り、次世代通信規格“5G”に対応。また通信規格に対応するだけでなく、せっかくの高速通信をムダにしないよう、ハードウェア/ソフトウェア間の連携も強化。5Gの性能を最大限に引き出せるような仕組みがほどこされているとのこと。

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またバッテリー消費を抑えるために、5G通信を必要としないような稼働をしている際には、自動でLTE回線に切り換えてくれるシステム“Super DataMobile”も搭載しているそうだ。

ゲーム体験

5Gを利用することで、ゲーム体験もよりリアルタイムなものになっていく。その一例を示すものとして、ライアットゲームズの『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』が紹介された。

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同作は世界的人気を誇るタイトルであり、MOBAというゲームジャンルを確立した金字塔的作品『リーグ・オブ・レジェンド』のモバイル版。日本でも事前登録やベータテストなどが行われている。

5G環境下におけるiPhone 12を使ったゲーム体験は、これまでデスクにかじりついてプレイしていた人たちを解放するものと表現されており、スムーズにストレスなくプレイできることを匂わせている。

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カメラ

搭載されるのは、広角カメラと超広角カメラの2門。どちらのレンズでもナイトモードを使えるようになり、暗い場所でもより美しく、鮮明な写真を撮影できるようになっているという。

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またビデオ撮影においてもナイトモードが使えるようになっており、暗い場所でも美しい記録を残せるようになるそうだ。

ワイヤレス充電

新たなワイヤレス充電システム“MagSafe”が発表された。

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これまではワイヤレス充電のデバイス位置が悪いと充電が開始されなかったりと細かい不便を感じる仕様となっていたが、これを解消するために端末背面に磁石を設置。充電用デバイスと特定の位置でぴったりくっつくようになり、確実に充電が施されるようになる。

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この仕様変更に伴い、MagSafe対応のNFCカードホルダーやiPhoneケースも発売される。

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これら外部アタッチメントの価格や詳細は以下のリンクを参照。

⇒MagSafe商品ページはこちら(Appleストアページ)

備考

かねてより期待の声があがっていた、USB(Type-C)への対応はしていない。これまで通りLightningコネクタが採用されている。

ストレージサイズ・価格・リリース日

予約開始日は10月16日、販売開始はその翌週10月23日が予定されている。ストレージサイズと価格は以下の通り。

64GBモデル:8万5800円[税別]
128GBモデル:9万800円[税別]
256GBモデル:10万1800円[税別]

iPhone 12 mini

性能はiPhone 12とまったく同じだが、サイズを一回り小さくした“iPhone 12 mini”も発表された。こちらは世界でもっとも小さく、薄く、軽い5G対応スマートフォンになるという。ディスプレイサイズは5.4インチ。

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発売日はiPhone 12と異なっており、11月6日から予約が開始され、発売日はその翌週11月13日が予定されている。

なお、価格とストレージサイズは以下の通り。

64GBモデル:7万4800円[税別]
128GBモデル:7万9800円[税別]
256GBモデル:9万800円[税別]

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iPhone 12 Pro

性能に特化したハイエンドモデルであるProシリーズも登場する。チップセットや5G対応といった仕様はiPhone 12と同様だが、カメラ機能とボディ素材が大きな差となっている。

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iPhone 12 Proのボディ素材は、医療に使われるレベルのステンレススチール。それを美しく磨き上げたものがフレーム素材として用いられている。なお、カラーバリエーションはゴールド、シルバー、グラファイト、そして新色となるパシフィックブルーの4色。

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ディスプレイは6.1インチ、Super Retina XDRとiPhone 12に使われているものと同様だが、それよりも一回り大きいiPhone Pro Maxも発表されており、こちらのディスプレイサイズは6.7インチ。

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カメラ

これまでのProシリーズと同様、背面に搭載されるのは超広角レンズ、広角レンズに望遠レンズの3種。広角カメラのセンサーが強化されたり新しい手ブレ補正が実装されたりと特筆すべき事項は数あるが、もっとも大きな新仕様はLiDARスキャナと呼ばれる新たなセンサーの搭載。

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このセンサーは、光が対象にぶつかり反射して戻ってくるまでの時間を計測するという超高性能センサーで、これを実装することにより、これまで以上に正確な被写体深度が計測できるようになるという。

それも、暗所でもより正確な深度マップを生成できるという点から、オートフォーカスのスピードと精度も向上。暗所においてはこれまでの6倍もの速度でピントを合わせられるようになっているそうだ。

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もちろんこのセンサーはAR用のセンサーとしても機能する。より正確に室内を測定することができるようになったので、これを利用した新コンテンツ開発やAR研究なども進んでいくことに期待したい。

またカメラ機能としてRAWデータでの撮影も強化されているが、こちらについては割愛。より専門的な情報がほしい人は、Apple公式サイトを参照してほしい。

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⇒iPhone 12 Pro公式サイトはこちら!

Proビデオ

カメラ機能の強化に伴い、ビデオ撮影も強化される。iPhone 12 Proでは、シリーズ初となるHDRビデオの撮影に対応。7億色もの色を捉えられるようになり、より美しく精細な映像が撮影できるように。

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さらに映画スタジオの撮影でも用いられる、Dolby Visionのビデオ撮影が可能になっており、その撮影データをiPhone 12 Pro上で編集することもできるそうだ。

ストレージサイズ・価格・発売日

予約開始日/発売日は、iPhone 12 Proが10月16日/10月23日、iPhone 12 Pro Maxは11月6日/11月13日がそれぞれ予定されている。ストレージサイズと価格は以下の通り。

【iPhone 12 Pro】

128GBモデル:10万6800円[税別]
256GBモデル:11万7800円[税別]
512GBモデル:13万9800円[税別]

【iPhone 12 Pro Max】

128GBモデル:11万7800円[税別]
256GBモデル:12万8800円[税別]
512GBモデル:15万800円[税別]

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