【新作】首なしの被害者に秘められた謎を解く大人の推理アドベンチャー『和階堂真の事件簿 - 処刑人の楔』

2020-10-03 11:00 投稿

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和階堂真の事件簿 - 処刑人の楔 推理アドベンチャー

忌まわしき残虐な事件の回想録

ベンチに座り孫と優雅な余生を過ごす1人の老人。

その名は和階堂真、元刑事であるこの男は現役時代に関わった首なしの連続殺人事件を振り返る。

本記事で紹介する『和階堂真の事件簿 – 処刑人の楔』は、残虐な事件に挑んだ当時の和階堂となり、事の顛末を紐解いていく推理アドベンチャー。

入念な聞き込みと推理、モノトーンな世界でたった1つの真実を照らし出せ。

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ゲームの見どころ
●証言をセットして選択肢を増やす捜査パート
●情報の断片を繋ぎ真実に迫る推理パート

証言をセットして選択肢を増やす捜査パート

1981年から1982年にかけてH県K市で2件の殺人事件が発生。被害者の首が切断され、さらに吊るされるという類似性のある猟奇的な犯行から、とあるカルト宗教の信者が捜査線上に浮上する。

そして、翌1983年に新たな被害者が出てしまうのだ。

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現役時代の和階堂になって事件現場や関連するスポットをめぐり、証言を集めていくのが捜査の基本

そして、入手した証言を聞き込みリストにセットすることで、選択肢が増えていくというが本作の大きな特徴だ。

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被害者と加害者、それぞれが立ち寄ったバーやホテルなど、捜査できる範囲が順に拡大。

フィールドごとに回収できる情報の数が明記されるだけでなく、未完の場合は立ち寄るたびに“ここでまだ得られる情報がある”と教えてもくれる。

物語が進まないときはそうした情報を頼りに各フィールドを何度でも捜査してみよう。

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モノトーンな世界の中で唯一、猟奇的な連続殺人事件を際立たせる真っ赤な血痕

その痕跡が死というものにリアリティを、優雅なBGMが流れる中で行われる調査に緊張感を与えてくれる。

被害者はどうやって選ばれ、誰の手によって首を切断されたのか。

物語そのものには賛否ある展開だが、推理ゲームの入門編としては十分楽しめるだろう。

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情報の断片を繋ぎ真実に迫る推理パート

各フィールドですべての情報を集めると推理パートに移行。柱に貼られた調査メモと手元の情報を1つずつ紐付けていくことで、断片的で不確定な事件に信憑性が生まれていく。

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間違ったものを選んでも問題はなく、何度でもリトライできる点は良心的だ。

しかし、そのいっぽうで“適当でもなんとかなる”という甘えが生まれ、推理をするという大切な要素が薄まってしまうように感じた。

こうした点も入門編とたとえた理由の1つ。

もし、このシリーズが続くのであれば、次回からは回答ミスによるペナルティを設け、もっとハードボイルドで大人の駆け引きに緊張感を味あわせてほしい。

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P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

和階堂真の事件簿 - 処刑人の楔 推理アドベンチャー

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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