iOS純正地図アプリ『マップ』の画像表示機能“Look Around”が日本国内にも対応!どんな機能か確認するべく対応地域を散策してみた

2020-08-09 10:00 投稿

iOS地図アプリから現地の写真を見れるように!

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iOS端末の純正地図アプリ『マップ』に搭載されている機能“Look Around”が、2020年8月5日より日本の一部地域にも対応!

“Look Around”とは、簡単に言えばGoogle Mapに搭載されている“Google ストリートビュー”のApple版といったところ。地図上で指定した地点の360度パノラマ画像を見れるという機能だ。

本機能が発表された時点では、アメリカ合衆国内の一部地域のみを対象とするサービスとなっていたが、順次サービス地域を拡大していき、ついに日本もサービス対象範囲に含まれる形となった。

現在、日本国内で“Look Around”に対応している地域は、首都圏を中心とした関東エリア、名古屋市を中心とした愛知エリア、大阪府と京都府を中心とした関西エリアのみ。今後どういったペースでどこまでサービス範囲を拡大していくのかは不明だが、順次対応されていくことに期待したい。

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▲道路が青くマークされている場所が日本国内対応エリアとなっている。

ここでは、そんな“Look Around”の具体的な使いかたに加えて、“Look Around”を実際に使って日本国内対応都市を散策した模様をお届けしていく。

画像をタップして進む操作しやすいストリートビュー

“Look Around”を利用するには、iOSの『マップ』アプリで現地の見たい場所や住所を入力。あるいは、地図を直接タップして見たい地域を指定した後、画面右上にある双眼鏡のマープをタップするだけ!

また“Look Around”使用中に画面左上に表示されているピンチアイコンをタップすると、パノラマ画像のポップアップ表示/全画面表示を切り換えられる。ポップアップ表示の状態では、パノラマ画像に加えて地図も同時に参照できるようになるので、いま自分がどこを見ているのかも視認しやすくなるぞ。

また同じ状態で地図上をスワイプすると、地図上の双眼鏡マークが移動。マークの移動に合わせて、表示される画像も変わっていくのでルートを確認するのにも非常に役立つ。覚えておくと便利だぞ!

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▲双眼鏡マークは“Look Around”対応エリアでしか表示されない。

本機能でもっとも特徴的なのは、その操作性の高さだ。写真上をスワイプすることで写真の角度をぐるりと変えることもできれば、画像上をタップして感覚的に視点位置を動かすこともできる。

視点の中心担っている部分から近い位置をタップすれば、実際に一歩一歩進んでいるかのように視点位置を動かすこともできるし、遠くをタップすれば、その位置までずい~っと道なりに視点位置を移動させることも可能。差分画像が多いからなのだろう、遠くに移動するときもシームレスな移動をしているかのような感覚が味わえる。

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▲実際に写真をタップして左の画像から奥に進んだ状態。

さらに場所によっては、車道と歩道問わずに画像が表示されるため、徒歩と車両、両方の目線で活用することが可能だ。

対応中の各都市をどこまで見れるか散策!

ここからは、“Look Around”を実際に利用して『マップ』アプリ上での散策を楽しんでみたので、その模様をお届けしていくぞ!

初めは東京都の有名どころ渋谷駅前から。きっと多くの人が大きな通りのみを利用していると思われる渋谷。それは筆者にとっても同様で、渋谷は、ひとつ道を曲がれば見慣れない景色が広がる街なのだ。“Look Around”は、そんな渋谷をどこまで細かくフォローしているのだろうか?

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▲駅構内を出てから道路までが長い広場を進んでいく。

渋谷駅と言えば、駅前広場のスペースを大きく取っている都内でも珍しい駅だ(たぶん)。“Look Around”では、この大きな駅前広場をしっかりと確認できたほか、目印となりやすいスポットも撮影されていた。親切!

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▲“忠犬ハチ公像”を含めた駅前一帯を見わたすことが可能。

渋谷駅前のスクラブル交差点は、面する通りが多く向かう場所を間違えやすい場所だ。そんな場所でも“Look Around”でしっかりルートを確認すれば、間違えも減るに違いない。

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▲直感的な操作で、スクランブル交差点からセンター街、そして道玄坂へも難なく移動できた。複雑な交差点でも、地図と実際の現地写真を見ることができれば、迷うことはだいぶ減りそうだ。

続いては、シンプルな構造をしていると思いきや意外と方向感覚が狂わされがちな池袋を散策。

池袋といえば駅内外にさまざまな像が設置され、それぞれが待ち合わせ場所として機能している都市だが、残念ながら駅構内にある“いけふくろう”ばかりは確認できなかった。

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▲駅の高架下などは見れても、まだ屋内には対応していないようだ。

つぎに京都や大阪といった関西エリアを散策。まずは、有名な大阪の繁華街“新世界”を見てみよう。

シンボルの通天閣がそびえ立つ“新世界”は、渋谷駅前と同様に細部まで見てまわれた。

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▲通天閣周辺はもちろん、ちょっとした路地まで細かくカバーされていた。

続いては京都を散策。せっかくなので観光名所を巡ってみようかと思ったが、そういったスポットの敷地内に入ることはできなかった。

具体的には、清水寺を検索してから“Look Around”を使ってみたところ、敷地に面した道路までは写真が表示されたが、そこから先には進めないという状態だ。残念。

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▲敷地内には入れないが、ふもとの通りは細かく見ることができた。

これで今回の散策は終了!

“Look Around”を使っていろいろなところを簡単に巡ってみての素直な感想は、ルート散策という点においてはかなり使いやすい!

撮影した間隔が非常に短いのだろう。差分画像が多く、細かく周囲を確認できるため、複雑な通りで迷ったときには大いに役に立ってくれそうだ。

欲を言えば各種施設内もフォローし、観光スポットを疑似体験できるようになってほしいところだが、まだまだ“Look Around”の各地域対応は始まったばかり! 現在Appleより、対応地域を増やすための車両による画像収集作業の継続が発表されているので、まずは対応地域の拡大に期待するとしよう。

なおAppleの公式サイト上には画像の収集状況が報告されているので、気になるエリアが近く“Look Around”に対応するのか気になる人は、こちらをチェックしてみるといいだろう。

【Apple公式サイトの告知内容はこちら】

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