『FGO』らしさとボードゲームとしての楽しさを追求した『FGO Duel』のキーマン3人による開発者対談リポート

2018-06-14 16:42 投稿

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Fate/Grand Order

目指したのは『FGO』らしさ

2018年6月13日、ディライトワークスはワンドローと共同で開発を進めているボードゲーム『Fate/Grand Order Duel -collection figure-』(以下、『FGO Duel』)のメディア向け先行体験会を開催。

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体験会では『FGO Duel』の最新情報やゲームルール紹介をはじめ、FGO PROJECTのクリエイティブプロデューサーを務める塩川洋介氏や、ワンドローの木皿儀隼一氏らによる開発者対談も実施された。

本記事では、開発者対談の内容をまとめて紹介。『FGO Duel』が開発されたきっかけや、今後の展望などについて掲載していく。

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●左:塩川洋介氏(文中:塩川
FGO PROJECT クリエイティブプロデューサー
●中央:木皿儀隼一氏(文中:木皿儀
ワンドロー (ゲームルール開発協力)
●右:小宮山佳太氏(文中:小宮山
ワンドロー (ゲームルール開発協力)

『FGO Duel』が開発されたきっかけとは

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Q.『FGO Duel』の開発のきっかけは?

塩川 『Fate/Grand Order』(以下、『FGO』)のバトルはカードゲームのエッセンスを含んでいますので、アナログゲームとの相性はいいと思っていました。これを現実世界でも実際に楽しむことができたらおもしろいと考えたのが、最初のきっかけです。また、アプリの中でしか見られなかったバトルキャラが実際に入手できることも、ユーザーの方に喜んでいただけるのではないかと考えております。この点も念頭に置きつつ、開発を進めました。

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Q.ディライトワークスとワンドローの関わりかたは?

塩川 本作はミニフィギュアの入手を目的とされる人や『FGO』ユーザーの方、ボードゲームが好きな人にも楽しんでほしいという思いがあります。『FGO』を知らないコアなボードゲームユーザーにも遊んでもらうためには、アナログゲームに精通している会社といっしょに作るべきだと考えたのが最初のきっかけでした。

木皿儀 お話をいただいたときは、ビッグタイトルを任されたので頑張らないといけないなと思いました。最初は、塩川さんたちが用意したゲームのプロトタイプを拝見するところからスタートでした。そちらを遊んだうえで、アナログゲームに必要な要素を付け加えてブラッシュアップしています。

塩川 『FGO Duel』を製作するにあたって、『FGO』らしさを持っているオリジナリティの高いボードゲームにしたいと考えていました。僕自身が、ワンドローさんの出版している『文絵のために』というカードゲームを絶賛しておりまして。ワンドローさんとなら、いっしょにおもしろいゲームを作っていけると思い共同開発をすることになりました。


▶『文絵のために』の公式サイトはこちら

『FGO』の再現とゲーム性の両立を目指して

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–ゲームルール開発にあたり、いちばんこだわった点は?

塩川 『FGO』のバトルを、手軽な形でどうやって再現するかを考えていました。『FGO』のエッセンスを感じつつ、また違った楽しみを味わえるバランスを模索しています。

木皿儀 まずは、ボードゲームとしてのおもしろさを担保することが第一でした。相手の手札を予測する推理要素や心理戦と、駒を動かすボードゲームが融合した内容にしたいと考えて作成しています。自分はゲームとしてエラーが発生しないかの確認をメインに担当し、『FGO』の大ファンだった小宮山に原作再現の部分は任せました。

小宮山 ワンドロー内でいちばん『FGO』が大好きだったので、僕のところに話がきました。『FGO』はサーヴァント一騎に対して大勢のファンがついていますので、どこまでキャラクターとして表現できるかにこだわっています。ディライトワークスさんと一騎ずつ性能の照らし合わせをして、パラメーターなどを再現できるようにしました

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▲アルトリアの“直感 A”でカードが2枚引けるなど、キャラクタースキルの性能もボードゲームとして再現されている。

塩川 『FGO』の完全再現をしようとすると、“女性特攻”や“神性特攻”など複雑になりすぎてボードゲームのハードルが上がってしまいます。ですので、ボードゲームとして難しくならない範囲内で、できる限りキャラクターの再現をできるように心がけました。たとえば、アルトリアであればバランスタイプ、マシュ・キリエライトなら防御、クー・フーリン〔オルタ〕なら高い攻撃力としぶとさなど、パラメーターというよりはキャラクターの個性を再現できるようにしています。

木皿儀 ライトユーザーの方にも遊んでほしいので、ボードゲームをはじめて触った人でも楽しめるような落とし込みをしています。1回あたりのゲーム時間も、長くなりすぎないようにこだわりました。

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▲会場では塩川氏、小宮山氏によるデモプレイも実施。長考するとプレイ時間が延びてしまうが、基本的には短時間で決着がつくような仕組みになっている。

宝具の実装はある?『FGO Duel』に関する疑問・質問

–シリアルコードの同封など、『FGO』との連動は考えていますか?

塩川 『FGO』ユーザーの方には『FGO Duel』も遊んでほしいという思いはあります。一方で、『FGO Duel』を遊んでいないと『FGO』の楽しみが減るという風にはしたくないので、シリアルコードの同封などは現状考えていません。

–AR技術の利用など、今後の展望がありますか?

塩川 今後、さまざまな取り組みをやっていきたいと考えてはいますが、目下最優先の課題は8月発売の第一弾、9月発売の第二弾を遊んでいただくことになります。

–フィギュアやコマンドカードに、レアリティのようなものはありますか?

塩川 『FGO』のレアリティが踏襲されており、コストや性能などがレアリティによって異なります。ただし、高レアリティのサーヴァントを詰め込めばいいというわけではなく、低レアリティのサーヴァントにも活躍の場ができるような調整をしております。

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▲サーヴァントごとにコストが設定されているため、高レアリティカードだけでパーティを組むことはできないようになっている。

–現状『FGO Duel』では宝具が実装されていませんが、今後実装予定は?

塩川 今後のアップデートで検討したいとは考えております。初期から実装することも検討はしていましたが、まずはボードゲームとしての敷居を下げることを優先しました。第一弾・第二弾の反応や、今後の盛り上がり次第でアップデート展開も変わってきますので、ぜひとも遊んでいただければと。

『FGO Duel』今後の展望

–プレイヤーのみなさんには、どんな遊びかたをしてほしいですか?

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塩川 『FGO』のエッセンスを含んだゲームですが、原作には対人戦の要素がありません。対人戦が入ったらどうなるのかという、禁断のエッセンスが『FGO Duel』には含まれています。スマホでは再現できない“マスター同士の対人戦”を疑似体験していただくのが、楽しみかたのポイントになるかなと思っております。

–今後、『FGO Duel』をどんなゲームにしていきたいですか?

小宮山 『FGO』は一騎ずつ大切に育てているファンの方がいますので、どのサーヴァントでも楽しめるようなバランスで作っていきたいと思っております。

木皿儀 ゲームとしておもしろいものに仕上げていくつもりなので、将来的には競技性のある大会ができるとうれしいですね。

塩川 僕も大会をしたいと思っていますので、アニプレックスさんぜひお願いします(笑)。

–最後にひと言ずつ、コメントをお願いします。

小宮山 『FGO Duel』は誰が遊んでも楽しめるような簡単なルールになっていますので、これを機にぜひ遊んでいただきたいなと思っております。

木皿儀 ひとつのゲームとして楽しんでいただけるものになっていますので、お手に取っていただけますと幸いです。

塩川 FGO PROJECTの一環として、『FGO』らしさを追求して『FGO Duel』も手掛けておりますので、新しい形の『FGO』として多くの方の手に取っていただけるとうれしいなと思っております。発売まで頑張りますので、『FGO Duel』のほうもよろしくお願いします。

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Fate/Grand Order

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルRPG
メーカーFGO PROJECT
公式サイトhttps://www.fate-go.jp/
公式Twitterhttps://twitter.com/fgoproject
配信日配信中
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