【新作】日本の伝統を異世界で楽しむ育成シミュレーション『BONSAI』

無の境地でのんびり盆栽いじり

広大な宇宙を優雅に宙を漂う名もなき小さな惑星。そこに生命を与え、世界樹“ユグドラシル”を育てていく神秘的な盆栽育成ゲーム『BONSAI』。

タップすることで生命力を生み出し、それをエネルギーとしてさまざな成長を遂げていく。

ゆっくり焦らずごくわずかな変化を楽しみ、根気よく向き合っていく心が洗われる放置ゲームだ。

環境を整え成長していく盆栽の極み

生命体を拒むような無機質でゴツゴツとした小惑星だが、その内側にはたくさんの緑と水が存在している。

真っ二つに切り取られた小惑星を盆栽の鉢に見立て、プレイヤーはそこに生命力を注ぎ、木々が根付くために必要な水や土などを手入れしながら立派な盆栽を育てていくのだ。

遊びかたはいたってシンプルなクリッカー系の放置ゲーム。

タップで獲得できる生命力の量を増やす“盆栽”や、放置していても生命力を生み出す便利な“環境”を強化するほか、ダイヤという特殊アイテムを使えば盆栽をさまざまなオブジェクトで飾り付けすることもできる。

また、“動物”は生命力を自動的に生み出す重要な存在だ。

盆栽の決まった位置に発生するハートの粒をタップすると、各動物のレベルに応じて大量の生命力を回収するこができる。

ローポリゴンで描かれた動物ではあるが、画面を拡大してじっと眺めていたくなる愛らしい存在だぞ。

盆栽の成長はとてもゆっくりで、毎日数時間プレイしても目で感じられる変化はごくわずか。どこが変わったのかも気付きにくく、せっかちな性格の人には少々焦れったく感じるだろう。

1日2日で手応えを感じられるほどの成長はほとんどないが、根気よく向き合っていくプロセスは本物の盆栽を育てているような気分なのだ!!

あえて触れずに放置するスタイル

放置ゲームでありながら、暇さえあればタップしてポイントを稼ぎたくなるのがこのジャンルの特徴だ。

しかし、本作では各システムの強化に莫大な生命力が必要で、タップ操作だけでは効率よくゲームを進めることができない。

そこで重要になるのがゲームをバックグラウンドで起動させておき、完全に放置状態のときに発生した生命力をゲーム再開時に受け取るプレイスタイルだ。

なお、バックグラウンドで起動しているつもりが、ゲーム自体が終了しているという事案が多々発生する。

おそらくこれは端末の問題だと思うのだが、当然そうなれば再開時のボーナスは無効になってしまう。

何度もそうした症状が発生する場合は、スマホの自動スリープ機能をオフにして環境映像を楽しむ感覚で文字通り放置しておくのも一興だぞ。

VRで楽しむ幻想的な世界

本作には盆栽の世界を自由に観賞するためのVRモードが搭載されている。

ここでは生命力を生み出し回収するタップ操作のみ可能で、あくまでもオマケの機能なのだが、360度見渡すことができるその光景はとても幻想的。ヘッドホンを使えば異世界に心身ともに浸ることができる。

最初はひとつだけだった惑星も、ゲームを進めていくと離れ小島や宙に浮かぶ木々など、少しずつ世界に変化が生まれていく。

まずは1週間のプレイを基準に毎日コツコツ盆栽を手入れして、放置ボーナスを受け取りながら表情豊かな盆栽の成長を愛でてほしい!!

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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