【ポケモンGO日記#403】“GOFest2024:グローバル”2日目の個人的な立ち回りを考える / 合体ネクロズマのフィールド効果はどう活かす?(ケチャップ山もり男編)
2024-07-15 10:00
アメリカ時間7月22日、イリノイ州はシカゴで開催された『ポケモンGO』初のリアルイベント、“ポケモンGO Fest シカゴ”。
イベント当日は、会場に集まった約2万人のトレーナーたちと、世界各地のトレーナーがたくさんのポケモンを捕まえ、ゲームに役立つ最大6つの効果を獲得&高めていく“グローバルチャレンジ”。
その結果を受けて発生する“ミステリーチャレンジ”で、待望の“伝説のポケモン”を呼び出そうと奮闘した。
しかし、通信環境の問題からアクセスできない事態を招き、最終的にはルギア、フリーザーが登場するも、想定されていたプランとは大幅に異なる事態を迎えてしまったのだ。
本記事では、当日現場で何があったのか。イベントの様子はもちろん、会場になったグラントパーク周辺の観光スポットをライターの深津庵がリポートするぞ。
ナイアンテックが手掛ける『ポケモンGO』。そして、その基盤となっている『Ingress』には、ARを使って現実世界のさまざまなものを知り体験する、外に出る楽しみを知ってほしいというテーマがある。そこに共感した記者は、これまで両タイトルを通じて各地の魅力に出会い、たくさんの思い出を作ってきた。
日本から飛行機で約12時間もかかる、遠く離れたアメリカ合衆国イリノイ州のシカゴともなれば、ゲームだけじゃなく、旅を楽しまなきゃもったいない!
そこで、2日も早く現地入りした記者は、会場となるグラントパーク周辺にある、さまざまなスポットを下見という名の観光すると決めていたのだ。
ここではまず、そのダイジェストを紹介するぞ!!
■リンカーン・パーク動物園
グラントパークの北にある、ミシガン湖に面した巨大施設。約1000匹以上の動物が飼育されている場所だ。年中無休で無料というのも魅力だが、ペンギンやキリン、ライオンやラクダなど定番の動物から、季節によってはシロクマや、園内の池では手こぎボートなども楽しめるスポットだ。
■ウィリスタワーのスカイデッキ
シカゴを代表する超高層ビル。103階の展望台には、足もとを見下ろせるガラス張りのスリリングな場所だ。自宅2階のベランダを覗きこむこともできない身としては、正直ノーサンキューなスポットだが、シカゴまできたんだからやらなきゃ損。写真では足のみだが、他メディアのかたたちと、はっちゃけて撮影するなど思った以上に楽しめたぞ。
■アドラー・プラネタリウム&天文学博物館
天文学を学べる施設や宇宙を旅するスカイシアターなどがある、西半球で最初に作られた近代プラネタリウム。模型や図解などを使った各惑星の規模や比較、ホロスコープの誕生から現代にいたるまでの進化のほか、巨大クレーターを作った実物の隕石に触れることもできる。
■ミレニアムパーク
たくさんのアートや建築物がある広大な広場に設営された全長20メートル、高さ10メートルのステンレス製の“ビーン”。また、巨大な噴水のほか、野外音楽堂や植物園なども探索できるスポットだ。このビーンは見る角度によって映し出される景色が変化するのだが、個人的なオススメは直下に立って見上げたときに見える光景。無限ループのようにくり返される景色に、ぐるぐると目が回ってしまうのだ。
■科学産業博物館
本物の人体を輪切りにしたものが展示されている、ちょっと苦手な人もいるであろう場所。もともとこの建物は、シカゴ万国博覧会(1893年)で使われていたもの。館内にはそのほかにも、科学的に発生させるトルネードや津波を再現する装置、ドイツの潜水艦Uボートやジェット機など、さまざまな体験が楽しめる。当日は時間の都合で2時間ほどしか滞在できなかったけど、1日いても飽きないスポットだったぞ。
イベント開始直前、メディアブースにて行われた開発陣へのインタビュー。
ここでは、『ポケモンGO』のキーパソンである、川島優志氏(アジア統括本部長)と須賀健人氏(アジア統括マーケティングマネージャー)のふたりに、これまでの歩みと今後の展開について語ってもらった。
今回のイベントでも活かされているレイドバトル。
これは初期のPVでミュウツーを相手に大勢のトレーナーが挑んでいた、まさにあの光景である。その実装に1年かかったが、そのあいだに多くの出来事があり、ひとつずつ解決していった結果、満を持してこのシカゴイベントが実現したと振り返る川島氏。
それに続き須賀氏は、レイドバトル実装から1ヵ月ほどが経過したが、ユーザーの反応はとてもよく、大きな手応えを感じていること、データ上でも実装以前と比べると、ジムの稼働率が格段に上がっていると話してくれた。
また、『ポケモンGO』をプレイしている層について、ふだんゲームをプレイしない人でも楽しんでもらえるシンプルな設計であること。世代を超えたコミュニケーションツールとして、大きな役割を果たしていると川島氏と須賀氏は、これまでを振り返る。
さらに川島氏は、『ポケモンGO』が支持されたのは、株式会社ポケモンが積み重ねてきた歴史が前提にあり、長く愛されてきたたくさんのポケモンといっしょに、今後10年20年と『ポケモンGOの』を続けていくには、人々を結びつけていくコミュニケーションツールであることが大切だと説明。
そして、生活の1部として世代を問わず、いまプレイしているトレーナーが将来、子どもといっしょにプレイし、「お父さんのころはね」と、今回のような経験を振り返りながら、気軽に楽しんでもらえるものを目指していきたい。そう、須賀氏は今後の方針を語ってくれた。
なお、今回シカゴに世界を越えたたくさんのポケモンが集まったのは、トレーナー同様、ポケモンたちもシカゴに遊びにきたということであり、横浜で8月9日から15日まで開催される、“ピカチュウだけじゃないピカチュウ大量発生チュウ”にも、遊びに来てくれるかもしれませんよと川島氏。
トレーナーのみなさんには、『ポケモンGO』をしにシカゴに来たのではなく、『ポケモンGO』がきっかけでシカゴに来たと思ってほしい。
広い世界も実際に訪れ、知ることができれば距離感が一気に縮まるので、ぜひ、多くの皆さんが各地を旅してもらいたいと、プレイスタイルを提案してくれた。
シカゴ時間7月22日の午前11時から始まったグローバルチャレンジ。
そのフェイズ1“キャッチチャレンジ”では、会場でトレーナーが捕まえたポケモンのタイプと数に応じて、世界中のトレーナーにさまざまなボーナスが解放される試みが行われた。
人生初のシカゴということで出発前から緊張していたのだが、当日までの2日間、しっかり下見(観光)していたおかげで、グラントパークはもはや俺の庭状態。
群がるポケモンたちを見ていたら、「日本の○○公園と同じだ」と、リラックスムードで参加することができた。
効果は全部で6種類、会場のトレーナーががんばれば全部のボーナスを得られるとあり、この日のために温存してきたモンスターボールを片っ端から投げまくる。
そこには、日本ではお目にかかれない地域限定のヘラクロスや滅多に見ないアンノーンなどもいて、もうなんといいますか、いい齢のおじさんが子どもに戻ってしまうのだ。
また、各チームごとに設営されたブースにも専用のジムが用意され、そこからチームロゴが施されたオリジナルのバッジを入手することもできた。
この日、この場所でしか手に入らない大切なコレクションであり、“最近行ったジム”を見返せば、いつでも思い出せるステキなプレゼントだ。
しかし、このときすでに会場内ではたくさんのトレーナーが集中したことで発生した通信上の不具合が発生。大半のかたがログインしにくい事態になっていたのだ。
その結果、参加者全員のチケット代をバックし、ポケコイン100ドル分を付与するほか、会場周辺2マイル四方を対象に、現地24日月曜日の朝まで、レアポケモンを出現させるといったアナウンスされるのだが、このイベント最大の魅力だった、“伝説のポケモン”はどうなるんだという不満と怒りが爆発。このままでは“キャッチチャレンジ”すらも困難になり会場は騒然とした。
それでもシカゴに集まったトレーナーの大半はあきらめず、現場に残って各自ができるチャレンジを続行。
1匹でも多く捕まえ、世界各地のトレーナーといっしょに6つの効果を共有しようと奮闘していた。
もちろん、そこには“伝説のポケモン”という、大きな目的があるわけだが、それ以上に、参加者の“ポケモンが大好きなんだ”という想いが強く、会場を散策しているとそうした熱意はもちろん、親子やカップルのトレーナーなど、たくさんのかたが笑顔でチャレンジを続行していたのが印象的だった。
そうして迎えた集計の結果は皆さんご存知の通り、全6つの効果を最大48時間継続させることに成功。
待望の伝説のポケモン、“ルギア”が爆誕することがアナウンスされ、今回イベントに参加したトレーナーに後日配布されるとわかった瞬間、それまでブーイングで揺れていた会場も、その瞬間は歓声で包まれた。
さらに、今回のチャレンジでもっとも成果をあげたチーム ミスティック(青)にちなんで、そのチームロゴにもなっているフリーザーがレイドバトルに登場すると驚きに展開を迎えたのだ。
それらがアナウンスされた当初、ルギアはシカゴのイベントに参加者に配布、フリーザーに関しては追って詳細を伝えるという内容だった。
そこで、いったんの混乱は落ち着き、多くのトレーナーは会場内で発生するレアポケモンだらけのレイドバトルに挑戦し、程よい時間で各自解散という流れができあがる。
記者もいまだ持っていなかったバンギラスほしさにレイドバトルを巡回、入手してホテルのロビーに帰ってきたそのとき、外では何やら緊急事態が発生したのか、たくさんの人が群を成して駆け回っていた。
「まさか、事件!?」、滞在3日目にして銃社会の怖さを経験するのかとドキドキしていると、「ルギア!!」「フリーザー!!」と、みんなが叫びながら走り回っていたのだ。
そう、後ほどとアナウンスされていた2体のポケモンが、シカゴだけでなく世界各地のジムに、レイドバトルというカタチで同時多発的に出現したのである。
そこには、国籍などは存在せず、皆が一丸となってレイドバトルに挑み、勝利するたびに喜びを分かち合あう光景がみられた。
一見、とても怖そうなかたでも、捕まえた瞬間の笑顔はこどものように無邪気に喜ぶのだ。
日本ではゲームに対しての風当たりが強く、コミュニケーション力の低下だなんだといわれるが、そんなことはいっさいない。
言葉が通じなくてもこうして喜びを分かち合い、世界中を冒険するきっかけを与えてくれているのである。
記者はMMORPGを16年近く続け、それに関連する仕事もたくさんしてきた。
ゲーム内で知り合ったメンバーはいまでも大切な仲間で交流もあり、結婚、出産など素敵な人生を歩むものたちだって数えきれないほどみている。
問題なのはプレイヤー個々のモラルであり、ゲーム=悪というのは大きな間違い。自分の知りえない世界に対する穿った偏見でしかないのだ。
今回の滞在中も、国籍を問わずたくさんのかたに声をかけてもらった。
そこには同じものを愛し楽しむ仲間という、語学力や人種なんて関係ない、シンプルな共通点があるのだ。
当イベントにおける通信問題はたしかに残念な結果である。
もっともあってはならない最悪の事態だったことは確かで、ゲーム外の部分でも現場では多くのトラブルが発生していた。
しかし、それに最大限応えようとした運営陣が決断した、“ルギア&フリーザー当日同時発生”というサプライズもまた、そこに関わるものたちの想いあってのこと。
今後、こうした問題が再発しないことを期待しつつ、まずは全国のトレーナーといっしょに、この伝説のポケモン出現の感動を共有したい。
そして、『ポケモンGO』(『Ingress』含む)はただのゲームではなく、世界の発見と体験のきっかけを与えるツールであると、改めて皆さんに知ってもらいたい!!
P.N.深津庵(ケンタロスも帰国前に無事捕獲!!)
※深津庵のTwitterはこちら
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