【新作】インド人もびっくりのバカゲー!? 乗車率限界突破のバス運転ゲーム『マサラドライブ』

2017-05-07 08:30 投稿

マサラは ごってり サイケないろ

『マサラドライブ』はバスを操縦して乗客を集めながらゴールを目指す縦スクロールのレースゲーム。その内容はそんじょそこらの運転シミュレーションとは一線を画している。というのも、世界第2位の人口を擁するあの国の公道を走るんだよね。

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▲舞台となるのは神秘の国インド! サイケデリックな色使いとターバンのオヤジが不安を掻き立てる。「マサラは まっしろ はじまりのいろ」だって? 残念だが、ここで言うマサラはカレーの香辛料なんだ……。

タイトル画面から一目瞭然であろうが、本作は近年稀に見るレベルのおバカゲームである。とくにインド映画のダンスシーンを彷彿とさせるゴキゲンなサウンドはプレイヤーの集中力を根こそぎ奪い去ること請け合い。ともイヤホンを着用して遊んでみてほしい。

ゲームの見どころ
●牛に触れると死ぬ
●いまだ!必殺のマサラターボ!
●イライラするけど中毒性あり

牛に触れると死ぬ

本作のメインモードは“インドの旅”。コルカタやムンバイなど、インドの主要な都市を巡るステージクリア型のコンテンツだ。

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▲用意されたステージは全部で9種類。各ステージで特定の条件を満たすと蓮の花が手に入り、集めた数に応じて特典が得られる仕組み。

公式は本作を新感覚レースゲームと表現しているが、プレイ感覚はランニングアクションに近い。というのも、ゴールを競い合うライバルが存在せず、さまざまな障害物を回避しながらゴールを目指すというゲーム性だからである。

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▲浅草花やしき辺りにありそうなエレメカ風デザインが目を引く画面。左右スワイプでハンドルを切り、障害物を避けつつ先へ進んでいこう。なお、アクセルはオート。

ガソリンが尽きるまでにゴールへたどり着けばステージクリアとなり、つぎのステージへ。ガソリンはステージに落ちているタンクを回収することで補充可能だ。

ステージをクリアーするだけなら客は不要だが(バスなのに!)、前述の蓮の花を取得するためには多くの乗客を確保した状態でゴールまでたどり着かなければならない。バスと接触した歩行者は乗客になってくれるので、どんどん轢いて……いや、乗せていこう。

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▲インド人で屋根が見えない……これぞインド名物、乗車率参佰波阿戦斗(じょうしゃりつさんびゃくぱーせんと)である!

彼らは百戦錬磨のインド人なので、かなり荒っぽい運転をしても振り落とされることはない。しかし、障害物として登場する車両や貨物などに接触してしまった場合は話が別だ。

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▲事故の衝撃で宙を舞うインド人! だが、インド人がこの程度で怪我をすることはない。再び接触すれば何事もなかったかのように再乗車してくれるぞ。

ただし、なかには取り返しのつかない被害をもたらす恐ろしい罠も存在している。それは牛!

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▲牛はいわゆる即死トラップ。轢いてしまったら有無を言わさずゲームオーバー!

ヒンドゥー教において牛は神聖な獣とされている。つまり、国民の多くがヒンドゥー教徒であるインドで牛を撥ねることはとても罪深い行為なのだ。

ちなみに、牛以外の動物に関しては障害物ではなく乗客として扱われる。画面をよく見ると、白い動物(おそらく、ヤギか羊)が屋根に乗っているのを確認できるはずだ。

いまだ! 必殺のマサラターボ!

コース上は非常に混雑していて、真っ当に運転しているだけではすぐに事故を起こしてしまうだろう。そこで役に立つのがこれから紹介する3つのドライビングテクニックだ。

まずは、なんと言っても“クラクション”。クラクションのどこがドラテクなのかとバカにすることなかれ! ハンドルの真ん中をタップするだけの簡単操作で鳴らせるのだが、その効果たるや絶大。威嚇された車両はバスから離れていくので、的確なタイミングで鳴らせば安全を確保できるのだ。

しかし、クラクションも万能ではない。連打するとブレーキがかかり、再加速までに大幅なタイムロスが発生してしまう。また、牛はクラクションを鳴らしても微動だにしない。アイツら、自分たちが神の化身の如き存在だと自覚しているんじゃないだろうか……。

ふたつ目は素早くハンドルを切ることで発動する“マサラスライド”と呼ばれるテクニック。これを利用すれば、デコボコ道の減速効果を無視して移動できる!

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▲たとえば、このコースは中央で分断されていて、反対側に渡るには舗装されていない道を通る必要がある。ここで“マサラスライド”を使えば、スピードを維持したまま渡りきれるぞ。

まぁ、実際に上の画像のタイミングで“マサラスライド”を使ったら牛にぶつかって死ぬんだけどね。相応しいスクショが用意できなくてすまない……。

このゲーム、スクショを撮るのがとにかく難しいんだよ。なんか飛行機まで飛んできて邪魔しやがるし! 飛行機も牛も大嫌いだ。この豚野郎!!

最後に紹介するドラテクはインド人の切り札“マサラターボ”である。これは一定数の乗客を集めると出現する神像(?)を取得後、画面右下のペダルを押すことで使用可能。一定時間の超加速に加えて、無敵状態(仮)になるというものだ。

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▲“マサラターボ”を発動すると七色の輝きとともに超加速。あらゆる車両を薙ぎ倒して進める。

実際のところ、混雑した道路をクラクションを鳴らしながらダラダラ進むのは、なかなかのストレスである。気の短いプレイヤーであれば「俺はゲームで遊んでいるハズなのに、どうして渋滞のストレスを受けなければならない!」と怒りすら覚えるだろう。そのフラストレーションをすべて吹き飛ばしてくれるのが“マサラターボ”……だと思った?

甘いわ!

確かに、“マサラターボ”ならトラックだろうと岩だろうと吹き飛ばして進めるさ。でもね、牛はダメなんだ。牛だけはダメなんだよ! 謎のパワーで守られた無敵バスでさえ、牛に当たったら返り討ち。無敵状態(牛を除く)なんだよ。アイツ本当に豚野郎だよ!!

おそらく、スターを取ったマリ〇でもあの牛には勝てない。

イライラするけど中毒性あり

こうして原稿を書いていると『マサラドライブ』で受けたストレス、そしてやり場のない怒りが蘇ってくるようである。ざっとイライラポイントを挙げてみようか。

・BGMが陽気でイライラする
・原色だらけで目がチカチカしてイライラする
・障害物が多すぎてイライラする
・BGMの種類が無駄に豊富でイライラする
・牛が強すぎてイライラする
・iPadで遊んでいるのにグラフィックが小さすぎて人の群れだか障害物だか認識できずイライラする
・タイトル画面のターバンのオヤジを殴りたいけど殴れなくてイライラする
・“マサラターボ”で盛大に牛に激突してイライラする
・ゲームをやめてもマサラサウンドが頭の中に鳴り響いてイライラする

でもさ、それがインドってものだろう? 何年か前に読んだ本のタイトルを思い出したよ……。

『インドなんて二度と行くか!ボケ!!ー…でもまた行きたいかも』(さくら剛・著)

腹立たしいことばっかりなんだけど、そんなに嫌いじゃないかもしれない。そんな気持ちにさせられてしまう不思議な魔力が『マサラドライブ』にも詰まっているのだ。

これは親切心からの忠告だが、冷やかし気分でダウンロードするのは危険な作品である。理不尽なまでの難易度が逆に中毒性を生んでいて、くり返し遊んでしまうからな……。

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▲事故を起こすまでにどれだけ乗客を集めることができるかを競う“エンドレス”というモードがあるのだが、遊び続けるうちに全国ベスト10にランクインしてしまった(笑)。

実際に触れてみれば1位のスコアがどれだけすごいか実感できると思う。ごめんなチャイさん、いったい何者なのだろうか。ハンドルネームから察するに、インド人であることは確実なのだが……。もしかすると、今後のインドを舞台にしたバス運転ゲーム界のランキングを荒らしていく人物になるかもしれない。

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マサラドライブ

ジャンル
レース
メーカー
ハッピーミール
配信日
配信中
価格
無料
対応機種
iOS/Android

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