【新作】理不尽はご褒美!? 自動生成ダンジョンへようこそ 『メイズ＆シーク』

迷宮の最深部に秘められた謎を解け

底深く広がるダンジョンには無数のモンスターが生息。その最深部には支配者が君臨、人々の生活を脅かしていた。

4つの職業からなる傭兵を自由に編成、その脅威を打ち破るために過酷な戦いに身を投じていくのが、ローグライダンジョン探索RPG『メイズ＆シーク』だ。

ちょっと粗削りなところもちらほら。説明不足な点を含めてレトロゲーム系だと割り切ることが大切。

そんな本作だけど、遊んでみるとこれが意外とおもしろいのだ。

地を穿つ穴の底に広がる自動生成ダンジョン

冒険のパートナーである傭兵と契約するには、初回はあらかじめ与えられているチケット、それ以降は広告動画を再生して得られるチケットが必要。

しょっぱなから世知辛い話だけど、これがこの世界での現実、傭兵稼業も楽じゃないのだ。

最大4人で挑むダンジョンは第零層ヘルズゲートからスタート。

各層の最深部で待ち受けるボスを倒し、新たな層への扉を開通していく。

本作で選択できる傭兵はアタッカーの戦士、補助スキルが得意な密偵、攻守さまざまな立ち回りができる魔法使い、ヒーラーの聖職者。

ダンジョン内にランダム配置されているHP回復（赤）、MP回復（緑）、メンバー交代（青）のオブジェクトを活用しながら、自由な編成で画面左下に表記された最深部を目指していく。

移動速度は一定でちょっと遅く感じてしまうかもしれない。

また、エンカウント率も不規則で連続で戦いを強いられることも多々ある。

自動生成ダンジョンのため、どこに階段や便利なオブジェクトがあるかもわからず、ときにはハラハラしちゃうけど、そのスリルも本作の醍醐味ってもんだ。

瞬時の判断が求められるアクティブタイムバトル

ランダムエンカウントで襲ってくる敵は最大3体。

画面下部にある攻撃（斧）、スキル（杖）、防御（盾）、3つのアイコンで行動を選択、点灯したキャラクターアイコンをタップしてアクションを実行する。

敵の体力は伏せられているけど、戦ったことのある相手はその経験から強さを知ることができる。

体で覚えた知識を参考にアクティブゲージの溜まりの早い相手、倒しやすい相手を優先するなど、開示されていない要素を経験で補い、自分なりの作戦プランを立てると楽しさが増すぞ。

しかし、攻撃毎に挿入される演出が影響してか、行動を実行しようにもそれが終わるまで入力を受けつけてもらえず、せっかくのアクティブタイムバトルもテンポが悪く感じてしまう場面も多々ある。

演出のONとOFF、もしくはオートバトル機能など、このへんは今後の改善に期待したいところだ!!

稼いだポイントで傭兵を自由に育成

敵を倒したとき、広告動画の報酬で得られるCP（おそらくキャラクターポイントの略）は、傭兵のレベルやスキルの習得に使う重要なポイントだ。

初期状態では何のスキルも持っていないので、まずはMPを消費しない戦士の攻撃スキル“Crushing Blow”と、聖職者の回復スキル“Cure”を習得。

もしも密偵を持っているなら、先頭から離脱できる“Escape”や、敵に発見されず探索を専念できる“Stealthily”などもオススメだ。

なお、各スキルには習得レベルが決まっていて、その条件さえ整っていれば戦士や密偵など他職業のものでも習得できる。

職業とは何なのか、ちょっと疑問に感じちゃうけど、この大胆な設定も本作の特徴。

説明不足なところが多い作品だけど、遊びかたさえ覚えてしまえば必要最小限のユーザーインターフェイスと割り切れるので、ゲーム画面の雰囲気に興味が沸いた人はぜひ、チャレンジしてもらいたい!!

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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