【新作】時間の使い方が運命を決める！何度も遊べるローグライクな戦略RPG『クラウンテイカーズ』

Steamで話題のゲームがスマホに登場！

ローグライク・ターン制戦略RPGという一風変わったジャンルのスマホアプリ、『クラウンテイカーズ』がiOSとAndroidで配信中だ。

2014年にSteamでリリースされ、7カ国語に翻訳されて多くの人に楽しまれてきた。

最大の特徴は、時間経過で敵が強くなってしまうこと。そのため、自軍強化、回復にどれだけ時間を費やし、いつ敵に戦いを挑むか、そのバランスが非常に重要となる。マップが毎回変化するローグライクの要素もあり、ひとつひとつの行動に緊張感がつねに伴うのも魅力のひとつ。

決して簡単なゲームではないが、骨太はRPGを遊びたい人にはおすすめの1本だ。

戦略性が高く緊張感溢れるバトル

本作を簡単に説明すると、ローグライクなマップと、戦略シミュレーション的バトルシステムをあわせ持つRPG。

プレイヤーは六角形のマスで構成された自動生成フィールドを探索し、各フィールドごとに存在するボスを倒してつぎのフィールドへと進んでいく。

マップ画面ではフィールドごとの地域マップと、各フィールドのつながりを表す全体マップが確認可能。各フィールドをクリアーしながら先へ進み、囚われの王を救出するのがゲームの目的となっている。

本作のバトルは、探索フィールドと同じく六角形のマスで構成されたバトルフィールドで行われる。バトル開始時点ではフィールドの全体は見えておらず、敵も隠れている状態。どこから敵が湧くか警戒しながらキャラクターを動かしていく必要がある。

バトルは行動ポイント制。各キャラクターは行動ポイントをふたつずつ持っており、それを消費して移動や攻撃を行っていく。

行動ポイントはプレイヤーターン開始時に回復するほか、敵にトドメをさした際にもひとつ回復する。敵を倒すタイミングによって行動回数が変わってくるため、キャラクターを動かす順序が重要となる。

行動ポイントやHPは、戦闘中に薬を使って回復することが可能だ。

キャラクターには近接タイプと遠隔タイプの2種類が存在し、それぞれ攻撃できる範囲が異なる。遠隔タイプは離れたところから一方的に攻撃できるが、敵に隣接されると反撃手段がないため、近接タイプで守りながら戦う必要がある。

近接タイプのキャラクターに隣接するマスのうち、キャラクターの視界に入る範囲は警戒ゾーンとなる。警戒ゾーン内では敵の移動を制限できるほか、敵が行動を起こした際に割り込み攻撃を行うことが可能だ。

本作の戦闘でカギを握るのが、近接タイプが使用可能な“迎撃モード”と遠隔タイプが使用可能な“監視モード”だ。

“迎撃モード”は最初に隣接してきた敵に対し自動反撃を行い、“監視モード”は攻撃範囲内で動いた敵に攻撃を仕掛ける。

先制攻撃を決め、ダメージを与えた状態で敵と接触することで、戦いを有利に進めることが可能だ。

もう1点、重要な要素がバックスタブ（背面攻撃）。敵の背後に回り込んで攻撃するとその攻撃は必ずヒットし、軽減されない100％のダメージを与えられる。

敵の警戒ゾーンをいかに突破してバックスタブを決めるか、というのも有利に戦うためのポイントとなる。

バトルではこれらの要素を駆使して戦っていく。油断していると即敗北に繋がるため、2手先、3手先を読み、頭をフル回転させながら戦う必要がある。ボスとの戦闘では、まるで詰将棋を解いているかのようなプレイ感覚が味わえるぞ。

時間をかけると自軍も敵も強くなる!?

自動生成されるマップにはさまざまなマスが点在し、それをどう使うかがゲーム攻略のカギとなる。

空き家などの建物を探索すると、お金やアイテムが入手できる。

鍛冶屋では入手した素材アイテムを消費して、各キャラクターの武器や防具、指輪を強化することが可能だ。

宿屋では休息して疲労を回復するほか、傭兵として味方キャラクターを雇ったり、アイテムを売買できる。

疲労が回復すれば十分な攻撃力が発揮でき、命中率にもボーナスが発生する。そのためこまめに休息を取って疲労のない状態に保ちたいところだが、そうはいかないのがこのゲームのおもしろいところ。

本作では移動や探索、宿での休息など、プレイヤーがアクションを起こすたびにゲーム内時間が経過してゆく。

そしてゲーム内時間で24時間が経過すると、そのたびに敵も強化されていくのだ。

時間をかけるとどんどん敵が強くなっていくため、レベリングをくり返してらくらくクリアー、という手段は通用しない。かといって先を急ぎすぎるとレベルが低く、装備も整っていない状態で敵に挑むことになってしまう。

このバランス調整が絶妙で、道中はつねに時間を意識して行動していくことになる。準備を優先するべきか急いでバトルを挑むべきか、悩みながらプレイしている時間もまた、このゲームの醍醐味だ。

初心者も安心のイージーモード

本作ではゲームオーバーになると続きからのプレイはできず、レベルや装備が初期値が戻り、再度はじめからのスタートとなる。

これはローグライクゲームとしては標準的な仕様だが、戦略性の高さもあり、この手のゲームに慣れていない人には少々つらいもの。

そこで本作ではイージーモードも搭載。このモードではゲームオーバーになっても主人公や仲間となるたちのレベルが引き継がれ、倒したボスは登場しなくなる。根気さえあればクリアー可能だ。

初心者はまずこのモードでゲームの感覚をつかみ、慣れてからノーマルモードに挑戦するとより楽しめるだろう。

見た目は少々独特だが、難しさがだんだん病みつきになってくる感覚はまさにローグライクRPGそのもの。スマホでプレイできるようになったこの機会に、ぜひ多くの人に触れてほしい作品だ。

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