歴史的海戦をシミュレート
『クロニクル・オブ・ウォーシップ』は、200隻以上の艦艇を3Dで忠実に再現したウォーシミュレーションゲーム。チェスター・ミニツツ、カール・デーニッツ、山口多聞など、歴史に名を刻んだ提督たちを指揮して、歴史的海戦を戦い抜いていく……というのが本作のあらまし。
スクリーンショットを見た限りでは「本格的で難しそう」なんてイメージを浮かべるかもしれないが、それは早計だ。本格的な雰囲気を出しつつ、初心者でもしっかり楽しめるシステムになっているでそこは安心してほしい。今回は、そんなシステムまわりを簡単に解説ながら本作の魅力に迫っていきたいと思う。
ハードな戦いを描く物語
本作は、女体化した提督や擬人化した艦艇の類はいっさい登場しない硬派な世界観がウリのひとつ。「ようこそ男の世界へ」みたいなどっかのマンガのセリフを使いたくなるような、ハードな男の戦いが待っている。渋いッス。この手のゲームが珍しい昨今では、逆に新鮮な気分が味わえるは間違いない!
実際のところ、お色気たっぷりのナビゲーターさんが登場することはするのだが、頻繁に登場する最序盤を過ぎてしまうと、渋い艦長たちの圧倒的な存在感の前ではあまり目立たない感じである。
▲艦長たちの渋みの中で異彩を放つ存在であるのは確か。
各国の戦艦で艦隊を組んでバトル
『クロニクル・オブ・ウォーシップ』には、日本を始め、アメリカ、イギリス、ドイツといった国の戦艦や空母などが登場。それらを自由に使って迫力ある砲撃戦をくり広げていくバトルは、一見の価値がある。戦艦好きであれば、緻密に再現された艦艇を眺めるだけでもご飯を何杯でも食べられるだろう。3Dモデルになっているので、艦をくるくる回して見ることも可能だ。基本的にバトルはオートで進行するが、乗艦する艦長たちは多彩なスキルを有しており、プレイヤーはそれを任意に発動して戦闘に介入する仕組みになっている。
▲艦長の顔に炎が纏うとスキル使用可能。効果は当然ながら多種多様だ。
▲ドッカンドッカン放たれる砲撃は気持ちがいい。
また、敵艦隊に対して効率的にダメージを与えていくには、しっかりと布陣を考える必要もある。旗艦がやられてしまうと艦隊の攻撃力が50%もダウンするペナルティーがあるため、装甲の厚い戦艦の配置も重要だ。
攻撃順は同番どうしで攻撃し、同番を撃沈した後は番号の低いほうへとターゲットを移すルール。ただし、1番(旗艦)まで行った後は5番へとターゲットが移る。
要するに5番なら5→4→3→2→1だが、2番なら2→1→5→4→3というわけだ。1番や2番を強力にすればすぐに旗艦を破壊できそうだが、5番から無双していくのもよさそう……などと試行錯誤するのがおもしろい。
▲戦艦のパラメーターとにらめっこしつつ考える。う~ん悩ましい。
戦艦やクルーを育成する楽しみもある
戦艦には艦長や海員と呼ばれるクルーたちを配備させることが可能。もちろん、配備することで戦艦のパラメーターを大幅に上昇させられる。
ユニークなのは、日本の船には日本人の艦長を、アメリカの船にはアメリカ人の艦長を配備しなければならないところ。さらに射撃統制や砲兵、観測など、海員には担当箇所が定められており、人員不足に泣きながら配備を調整したりすることにもなる。
▲艦長をあっちこっち移動させてバランス調整。早く有能な艦長が欲しい!
そして、これまた当然のことながら戦艦や海員は強化・育成をすることができ、その能力をどんどん上昇させられる。
新たな戦艦を開発し、海員を募集して育成……と、非常に大忙しになるのだが、心地よい疲労感でこれらがなかなかに楽しいのだ。
▲戦役と呼ばれるバトルで素材を集めて戦艦を強化していく。
基地の成長要素も当然アリ
拠点となる基地を強化・成長させていく要素も存在する。プレイヤーレベルに応じて、施設がアンロックされ、レベルキャップも解放されていく仕組みだ。開発に必要な資源を生産することもできる。
▲毎日見続けることになるだけに、拠点が発展していくのはやっぱりうれしい。
▲研究所では艦隊の攻撃力や資源の生産量などを継続的に高めたりすることができる。
ギルド戦やレイドなど多彩なバトルを用意
通常のストーリーバトルである戦役のほかにも、多種多様なバトルの場が用意されているのが本作のうれしいポイント。作戦センターと呼ばれる施設では、プレイヤーレベルに応じてつぎつぎと新たなバトルが解禁。ゲームを遊ぶうえで、大いにモチベーションを上げてくれる。
連盟と呼ばれるギルドで協力し合って戦う“連盟戦”、軍功ポイントを奪い合い階級を上げていく“軍階級の戦い”、手強い戦犯指名手配と戦うレイド“ワールドBOSS”、サーバーをまたいで最強プレイヤーを決める“てっぺんサーバー間戦”など、じつにバラエティー豊富。ぜひとも、すべて解禁してチャレンジしてみてほしい。
▲ほかのプレイヤーの艦隊と戦える競技場。まずはここで腕慣らし。
▲強そうな奴らがズラリ。大将を目指して敵から軍功を奪い取ってやろう。
▲参戦できる国が限定される軍事評価。強力な旗艦を仲間に雇うこともできる。
多様性と希少性に惹かれる
『クロニクル・オブ・ウォーシップ』の魅力は、やはり好きな戦艦で艦隊を組み、多彩なバトルに挑めるところ。対戦、ギルド戦、レイドバトルなど、定番もしっかりとフォローしつつ、バラエティーに富んだルールが用意してあるのはプレイしていて非常に好印象だった。これだけあれば、好みにあったバトルを見つけられるはず。
冒頭でも述べたが、筆者は本作のあまり女っ気がない硬派なところに惹かれるものを感じた。たまにはこういった世界観に触れてみるのもアリなんじゃないだろうか?
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クロニクル・オブ・ウォーシップ
- ジャンル
- シミュレーション
- メーカー
- CHYOGame
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(アイテム課金制)
- 対応機種
- iOS/Android
- コピーライト
- (C) CHYOGame