【新作】不思議なダンジョン探索RPG 『THE GREEDY CAVE』はストーリーもいい感じ

チクチク遊べるダンジョン探索RPG！

2016年6月に日本語訳が実装された、ランダム生成のダンジョン探索RPG『THE GREEDY CAVE』。そのおかげか、AppStoreのランキングも上昇。ストーリーもしっかり楽しめる本作は、やっぱり日本語で楽しみたいよね？

というわけで、本記事ではランダム生成のダンジョンと、武具を現地調達していくサバイバル要素のほか、ストーリーにも目を向けて本作の魅力を紹介していくぞ。

毎回刺激的なランダム生成ダンジョン

ある日、とある男が失踪した。

勢力闘争に巻き込まれて死体が洞窟に埋められたと噂される一方、莫大な財宝を持って誰も知らないルートで脱走したとか、洞窟に秘められた魔法によって聖なる領域に導かれたなんて話まで飛び交い始める。

そんな噂話を聞きつけたたくさんの冒険者たちで北方の国は大賑わい。つぎつぎと行方不明者が出る中で恐れて逃げる者もいたが、勇気あるプレイヤーは冒険を続けることを選んだってわけだ。

ダンジョンの入り口はひとつ。ただし、入るたびに形が変わり、つねに新鮮な気持ちでチャレンジできる。当然攻略法はその都度異なるぞ。

ダンジョン内では、点在する宝箱や袋、元冒険者であろう屍から装備品やアイテムを回収。性能のいい装備にその場で着替えながら各層を探索するのが、本作のおおまかな内容。

ここで役立つのが赤い瓶（HP回復）と青い瓶（MP回復）、そして、周囲の壁を破壊できるツルハシや、脱出専用の呪文の存在だ。

ちなみに、装備品の中には名前とアイコンが同じだけど性能が異なるものがたくさん。一見すると貧弱に見えても高性能な装備も多いので、少しでも優れたものをゲットするために、くり返しダンジョンにチャレンジしたくなっちゃう。今回のプレイ中とくに印象深かったのは、手持ちの斧より木の棒のほうが2倍近く攻撃力が高かったこと。

世の中、自分の価値観だけで判断しちゃいけないことを再確認した瞬間だった。

また、ダンジョンの中では視界を遮る煙が充満し、そこにモンスターが隠れていることが多々ある。

そんなとき役立ててほしいのが、画面右上にある全体地図だ。そこにある赤い点がモンスター、黄色い点がアイテムの在り処を示しているだけでなく、つぎの階層に進む階段、調べていない場所もひと目で把握することができて超便利。取り忘れたアイテムがないかを確認するときなどにも活用しよう。

今回の冒険中、20階を突破したところで“変な部屋”というフロアを発見。そこにはHPが3000もある魔像が住み着き、プレイヤーに襲いかかってきた。

攻撃力が120オーバーという怪力の持ち主で、残念ながら太刀打ちできなかったけど、こいつを倒さないと先を目指せないようなので、当面は育成に専念したほうがよさそうだ。

必ず生還！　強力な装備品を持ち帰れ

ランダム生成のダンジョン要素と装備品の扱いなどから某不思議ダンジョン系を、キャラクターデザインの雰囲気から某サバイバルゲームを連想する人も多いか もしれない。著者も真っ先に思い浮かべちゃったけど、難易度はそれほど高くなく、気楽に楽しめる点はスマホゲームとしては丁度いいバランスだ。

とはいえ、シビアな面もある。ダンジョン内で倒れると、その過程で集めた装備品をロストしてしまう。それを阻止するために存在するのが、装備品を持ち帰れるようゴールドに加工する“顔のない天使の石像”と逃走用の呪文だ。1体の石像で加工できるのは1品のみで、呪文も使い切り。どこにあるかは運次第なので、すみずみまで探して活用してもらいたい。

失踪した冒険者の手がかりを読み解く

壮大なプロローグで始まる本作。そこで語られる失踪者に関するメッセージがダンジョン内に散りばめられている。それを集めていくことで、その男に何が起こったのか、ダンジョンに存在する石像や装備品に魔法効果を付与させる装置などの使いかた、そのさきに潜む危険な罠、大国の未来を左右するほど大きな力を持った秘宝の存在と、その真相が少しずつ紐解かれていくのだ。

先が知りたくなるストーリーになっているから、冒険に対するモチベーションも上がっちゃうよね！

このほかにも多彩な任務やアチーブメント要素、レベルアップ時に得るポイントを使ったスキルの習得、装備品の強化などつねに何かしらの目標を持ってプレイできる。また、一定の階層ごとに用意されたチェックポイントのおかげで、潜っては舞い戻るくり返しの作業も飽きることなく楽しめた。

『The Greedy Cave』は、ランダム生成ダンジョン探索RPGとしてかなりの出来映え。ぜひお試しあれ！

P.N.深津庵
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