【個人開発ゲームを斬る】プロ野球チームではなく『草野球チームを作ろう!レジェンド』

2016-05-02 21:33 投稿

草野球の世界をリアルに再現

2016年のプロ野球盛り上がりを見せ、高校球児が青春の汗と涙を流していたのも記憶に新しいところ。

そんなわけで本日は、“草野球”をテーマにした育成ゲーム『草野球チームを作ろう!レジェンド』をご紹介させていただきます。

image1_1▲朝倉ならぬ草野みなみちゃんimage1_2▲アイドルグループの名前も付けられちゃう


あなたの役目は、かっこよく言うと、“プレイングマネージャー”。わかりやすく言うと、“なんでも屋”。

かわいいマネージャー“草野みなみちゃん”のサポートを受け、日本一の草野球チームを作りましょう。

チーム名と、自分の分身キャラの名前はもちろん、初期所属メンバーの名前まで変更することが可能。とりあえず、チーム名と、自分の名前だけ登録して、つぎへ。

チーム運営開始

image2_1▲ボールやバットを回収image2_2▲回収効率を上げるためレベルアップ!

名前を登録したら、いよいよチーム運営開始。

まずは、スタジアムに湧いている“バット”や“ボール”をスワイプで回収。これらが、選手たちの打撃力や投手力を上げるための、“ポイント”となります。バットやボールは、時間経過でいくらでも湧いてくるので、定期的に回収しましょう。

また、このポイントを選手に使わず、ボールやバットに投資をして、“ポイント回収効率”をレベルアップさせることも可能。

貯まったポイントを使って

image3_1▲好きな選手をパワーアップimage3_2▲歳には勝てない……

貯まったポイントを使って、好きな選手の打撃力や、守備力、ピッチャーなら制球や球の速さなどをレベルアップ。

全体的に上げるといいのか、ひとりをスーパースターにするのがいいのか。

とりあえず私は、自分自身に全ポイントを割り振ることに。目指すはエースで4番。自分大好き。

ポイントはどの選手に割り振ってもいいのですが、“年齢”という大きな壁が待っています。すでにおじさんの選手は、すぐそこに“引退”が待っているので、成長を諦め、若い可能性にかけるのも手かもしれません。自分で書いてて、辛くなってきました……。

いざリーグ戦へ

image4_1▲メンバーが足りない!?image4_2▲電話で呼び出

育てた選手を率いて、いざリーグ戦へ。

リーグ戦は、総当たり戦。勝率がいいチームが上位のクラスへ昇級できます。ところがどっこい、試合当日になって、メンバーが集まらないという事態が発生。

所詮は草野球チーム、それぞれ家庭の事情がございます。

このままでは不戦敗になってしまうので、予定が“未定”や“欠席”になっている選手に電話をかけ、“参加”してもらうように、お願いし、なんとか9人集めましょう。これも、プレイングマネージャーのお仕事。

試合が始まったら

image5_1▲打て! 抑えろ!image5_2▲くーーー!!

いざ試合が始まったら、あとは見てるだけ。各選手の1打席1打席がテキストで流れ、その結果がスコアボードに記載されていきます。

記念すべき初戦は、最終回の追い上げ届かず、1点差負け。ちなみに、草野球なんで7回で終了となります。

image6_1▲見事全敗image6_2▲飲まないとやってられない

その後、数試合行い、初めてのリーグ戦は、全敗でフィニッシュ。ここで勝率がいいと、上位クラスへ昇級できるチャンスあり。

クラスが上がると、回収するバットやボールのレベル最大値を上げることが可能になります。

つまり、勝てば勝つほど、強くなれるという流れ。

リーグ戦とリーグ戦の間のオフ期間は、“打ち上げ”をして各選手の“試合出席率”をあげたりすることが可能。レッツ、飲みニケーション。

image7_1▲祝初勝利! 打ち上げだ!image7_2▲助っ人外国人が欲しい!

ポイント回収、選手育成、試合をこなし、次のリーグ戦で見事初勝利!

そして年末の重要イベント、“スカウト”。

補強したい選手のポジションや年齢(即戦力やルーキー)などの条件を決めると、3名候補として表示されます。その中から、好みの選手を1名だけ選択。ただし、必ず入団してくれるわけではないので、ご注意を。

そして、次の年へ。

これをくり返し、クラスを上げていき、いつかは日本一の草野球チームへとなるのですが、まだまだ先も長そうなので、ここで一旦終了し、開発された“ふるあぷ”さんにお話を聞いてみました。

まずは簡単な自己紹介をお願いします!

個人開発者のふるあぷです。いまは名古屋で活動しています。
一時期は受託して食いつないでましたが、作りたいものを作る時間が割かれてしまうので、自分の作るアプリで何とか食べていけるようがんばっています。

Q2.覚悟がすごい! 今作を作ろうと思ったきっかけは?

前作『草野球チームを作ろう!』は、当初まったくく売れてなかったので、諦めてまったくく別のアプリを作る予定だったんですけど、妻が「続編を作ったほうがいい」と言うのでそうすることにしました。
それと、レビューでおもしろいって言ってくれたり、あーしてほしいこーしてほしいっていう要望がけっこうあったので、その辺を組み込んで作ればいけるんじゃないかと思ったのがきっかけです。

Q3.ちなみに、野球好きなんですか?

中学は野球部でした。でも高校からはなぜか野球部に入らず地元の草野球チームに入りました。
いまもそのチームの試合に参加するために、週末は車で60キロくらい遠征してます。
多分ふつうじゃないというのは薄々自分でも感じてますが、それくらい草野球が好きですね。

Q4.60キロはふつうじゃないですね! 開発チームは何名で、制作期間はどれくらいですか?

基本的にはひとりで作りました。妻にもちょっと手伝ってもらっています。
外注した人数を含めると、ほかにイラストレーターさんとデザイナーさんの合計4人ということになります。
制作期間は毎日ほぼ開発に打ち込んで約10ヵ月です。
苦労したのは試合のシミュレーション部分ですね。
野球はアウトカウントやランナー、打球の方向で動きがまったく違いますから、考えられるすべてのパターンを網羅するのは大変でした。
あまりログ見てくれる人がいないので悲しいですけど。

image8
▲ヒットパターンの一部。細かい!

Q5.ハイ、すみません。ログ見てないです。「前作からここがパワーアップした」「ここが売りだ!」という点は?

パワーアップしたのは年齢などのステータスを追加したことでよりリアルな草野球に近づいたことです。
ふつうのゲームだと理不尽にしか思えない仕様もバランスも、現実を再現してるだけなので仕方ないんです。
逆に野球経験者、とくに草野球をやっている人にとっては、かなりリアルに感じていただけているのではないかと。
伝わりにくいですけど、そこがいちばんの売りです。
あとは見た目ですね。前作は恥ずかしいので自分でももう見たくないレベルです。

image9_1▲前作のスタジアムimage9_2▲前作のオーダー画面

Q6.リリース後の反響はいかがですか?

とりあえず前作よりはいいスタートを切れたので安心しています。
レビューや、知人でもおもしろいと言ってくれる方がいるので、それなりの手応えは感じています。
それと、マネージャーへの反響が大きいみたいなので、「かわいいは正義」なんだと実感しました。

Q7.開発者がこっそり教える、裏技や序盤の効率いい方法はありますか?

序盤は打てなくても相手のミスで得点が入るので、守りの基盤を作るだけで勝てるようになります。
投手の制球力>遊撃手・サードの守備・送球>外野の守備といった優先順位でまずはステータスをGからFにするのがオススメです。
勝てるようになるとボーナスポイントがたくさん貰えるようになるので、チーム運営も軌道にのると思います。

Q8.確かにエラーが多い印象です! 次回作やバージョンアップ、今後の予定などあれば。

選手を“覚醒”させることができるのですが、ちょっときっかけがアレなので、別の方法とかも検討したいと思ってます。
あとマネージャーへの反響が大きいので、何かしらの要素を増やしてみたいです。
次回作は高校野球編とか別のスポーツを舞台に何か考えていきたいと思っています。

Q9.覚醒のきっかけが気になる! 最後に何かひと言お願いします!

このアプリがきっかけで、草野球に興味を持ってもらえたり、監督さんの苦労が伝わって、リアルな方の草野球の出席率が上がってくれたら嬉しいです。

ここでは割愛しましたが、“チームの育成方針の決定”や、“マネージャの交代”などなど、楽しい要素が盛りだくさん。

先はかなーり長そうな印象ですが、選手の成長が放置要素になっており、空いた時間にサクサクっとポイントを回収して、1試合もサクサクっと終わるので、気軽に続けることが可能です。

ちなみに遊んだ感想ですが、序盤は守備力優先でアップさせたほうがいいような気がします!

■あぷまがどっとねっと
(あぷまが)

「すべてのアプリにチャンスを!」との思いから、藤田武男氏が個人開発者が開発したアプリを中心に紹介している情報サイト。ほかでは見つからない“お宝アプリ”が“あぷまが”なら見つかるかも! ちなみにイラストは、あぷまがのマスコットキャラ、アイロニー。


※あぷまがへのアクセスはこちらから

草野球チームを作ろう!レジェンド

メーカー
YUU FURUTA
配信日
配信中
価格
無料(一部有料アイテムあり)
対応機種
iPhone、iPod touch、iPad、iOS 7.0 以上/Android 2.3 以上

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