『FFグランドマスターズ』音楽担当“ナナーミーゴス”を直撃

水田直志氏率いるナナーミーゴス

『ファイナルファンタジーグランドマスターズ』（以下、『FFグランドマスターズ』）は、MMORPG『ファイナルファンタジーXI』（以下、『FFXI』）の舞台“ヴァナ・ディール”の世界観で展開される、スマートフォン向け本格オンラインRPG。

BGMは基本的に『FFXI』のものが使われているが、ところどころで本作オリジナルの新曲も収録。これらの新曲も『FFXI』と同様、水田直志氏が率いるバンド“ナナーミーゴス”が担当している。

⇒レコーディング現場に潜入しました

今回は新曲のレコーディングを終えたばかりのメンバーに、参加した感想を聞いた。

ベース＆エフェクト：水田直志氏（左）
ピアノ＆シンセサイザー：伊賀拓郎氏（中央）
バイオリン：岡部磨知氏（右）

バイオリンとピアノが紡ぐナナーミーゴスの音楽

──今回はどのような経緯で、ナナーミーゴスが担当することになったのですか？

水田　『FFグランドマスターズ』プロデューサーの渕上さんにお声掛けいただいき、制作に参加することになったのですが、作曲を進めていくうち、バイオリンとピアノを取り入れたアレンジがこのゲームの音楽としてマッチするなと感じたのです。このふたつの楽器とヴァナ・ディールの組み合わせといえば、これはもう“ナナーミーゴス”しかないなと、点が線に結びつきました。

──ナナーミーゴスとしての活動は久しぶりですが、今回のレコーディングはいかがでしたか？

伊賀　今回は演奏するだけだったので、水田さんの世界にどっぷりと乗っからせていただくことができました。僕は水田さんの曲が大好きなんです。マニアックですが、この瞬間のこのコードとか、細かい部分に水田さんらしさが表れていて、そういうところが自分の好きなポイントなので、楽しくやらせていただきました。

水田　僕はこのふたりの演奏とキャラクターがすごく好きで、音楽的にどんなに複雑なことをやっても高い次元で表現してくれるので、全幅の信頼をおいています。いつも任せているふたりとまたいっしょにできて、とてもうれしかったです。

──今日は4曲レコーディングされたそうですが、どの曲が印象に残りましたか？

岡部　全部いい曲なので、どれか1曲というと選べないですけど……そうですね、ダンジョンの曲が難しかったです。これ難しいよねって言いながら録りました。

伊賀　僕がさっき、ここの部分が好きっていったのが、まさにダンジョンの曲です。転調していくあたりがグッときました！

水田　僕もどの曲とは選べないのですが、打ち込みで作ったものに、おふたりに生で入ってもらうと命が吹き込まれた感じがするんです。今回も、全部の曲でその瞬間を感じられました。いつも、それを楽しみに仕事をしております。

伊賀　水田さんが作ったデモの時点で、おいしいコードが積み重ねられているので、それを模しつつ、自分をどこまで出していくかというところも楽しみですね。

──ぜひ、ライブでも聞きたいですね

岡部　ライブ、やりたいですね！

水田　ゲームが盛り上がってくれれば、チャンスが出てくるかな（笑）。よろしくお願いします！

『FFXI』を意識せず、新鮮な気持ちを持ってもらいたい

──『FFグランドマスターズ』は『FFXI』の新しい形ですが、作曲の際に意識したところはありますか？

水田　あまり『FFXI』を意識せずに、新鮮な気持ちを持ってもらいたかったので、新曲は新しいゲームが始まったよという空気を出したいと思って作りました。

──ゲーム楽曲の難しさと、楽しさはどのような点が挙げられますか？

水田　難しさはプレーヤーの数だけ好みや求めているものが違うことですね。楽しさは、ゲームと音楽が合わさったときに、自分の予想していたイメージを超えた、そのゲームならではの独特の世界ができあがる場合があることだと思います。

──最後に、これからプレイするユーザーにひとことお願いします。

岡部　音楽が素晴らしいので、なかなか進まなくてもきっと楽しいと思います！　なので、もし難しかったとしても、くじけずに頑張ってください（笑）

伊賀　僕、『FFXI』では、課金だけしてトラフィックに負荷をかけないという優良ユーザーだったのですが（笑）、今度は移動中も気軽にできてしまうので、ガンガン頑張っていきたいなと思っています！　……ユーザーさんに向けてないですね（笑）　俺も遊びますということで！

水田　僕も発売されたら必ず遊ぶので、どこかでみなさんといっしょに遊べたらいいなと思います！

▼ナナーミーゴスって？
※『FFグランドマスターズ』音楽担当“ナナーミーゴス”のレコーディング現場に潜入

今回レコーディングされた楽曲のうち、バトル曲が、『FFグランドマスターズ』のティザーサイトにアップされているので、そちらもチェックしてみよう。

◆レコーディング風景が撮影された映像が見られるティザーサイト